September 11, 2017

ばあちゃんち解体工事着工

9月11日、本日
ばあちゃんちの解体工事が始まりました。

頭では仕方ないと割り切っていても
涙が溢れる日。

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ただ消えてゆくことがいたたまれず、
少しでも誰かの記憶に残るように、
ひとつでも家財を捨てずに済むように考え

7月にFacebookで、まだ使える家具などの
ガレージセールをやった結果、
8名の方が家具の里親になってくださり、
熊本や佐渡、魚沼など様々な場所へ運ばれ
再び活躍の機会をいただきました。

お茶道具は某ご夫妻の元へ。
風呂場の扉は某先生の事務所の扉に。

引き取り手は市内の方が多かったので、
このひと月、毎日誰か彼か、物を取りに訪れて
久々に賑やかにしてくださり
古民家を見学して「懐かしい造り」と喜んでくださり
家との別れを惜しんでくれました。

その中に「撮影中の映画のセットに使いたい、、」
と本棚を引き取りに来てくれた映画の美術さんがいて

余りに古くて味のある家に感激し、
監督さんに猛アピールしてくださったのです。


そして最後の2日で奇跡が…

映画監督さんが噂を聞きつけ
たくさんあった着物や小物はもちろん

「このガラスはもう生産できない貴重なもの」
と言って年代物の窓ガラスや障子や襖、
玄関の扉に門の格子戸に至るまで

いつか映画に使いたいと、なんとすべて外して
2tトラック2台分(!)もらってくださいました。

残ったのは、柱と庭木くらい。
移築と言ってもいいくらい。

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最後はスタッフの方々が一緒に掃除をしてくれ
あばら家だと言うのに敬意を表して
最後の時を迎えるために整然として下さいました。


扉という扉、窓という窓がなくなり、
京都の茶室のような風情になった祖母の家。

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誰よりも幸せな最後を迎えることができました。
皆様に感謝を申し上げます。

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最後は両親とキコと4人で、
お神酒を撒いて、感謝の挨拶。
祖母の家は、たくさんの人の心の中に、
移築されました。


日本家屋は木造であり、
木の命には終わりが来る。

日本人の諸行無常の生死観は、
きっと木の文化が生んだもの。
終わりがあるから、美しい。

あの素敵な家に集った時間をいつまでも忘れません。



はなむけにムービーを作りました。

80年間、ありがとう。

こちらで大きく見られます。




さて、家は先に無くなるけど、
主である祖母はまだ元気。

ちゃんと大切にしないとね。
明日はホームに顔をだそう。



August 29, 2017

舞台デビュー?!

いよいよ舞台デビューしちゃいました。

とはいえ、私の手下なので、
もちろん裏方としてです。


先週末に東区市民劇団の本番(盛況!)で
その前の平日から仕込みが始まっていました。

1年半ぶりくらいで、仕込みに参加した私。

さすがに仕込み初日は本気なので、
託児所に預けて3時間ほど、一心不乱に仕込みましたが、

二日目、キコを抱っこで残り作業をしに劇場へ。

暗い中でいろんな色の照明を浴びて、
きょろきょろ物珍しそうにしていました。

ちょうど音響さんがワイヤレスマイクの
チェックをしているところでしたので
キコもお手伝い。

マイク1本もらいマイクテスト。
「何でもいいから喋ってくださーい」
「バブバッゥバァーーーー!!!!!」
甲高い叫びが、劇場中に拡声されておりました。

かくして、劇場デビューを果たしました。


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旦那さんの実家から送ってもらったお野菜で
移動販売の八百屋さんごっこ。


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哺乳瓶でフェンシング。



まだもう少し、夏は続く。

nanaibashi at 22:28|PermalinkComments(0)いくじかんけい 

August 22, 2017

諸行無常

8月が終わろうとしている!!

今月、一時的に仕事に復帰して突然15連勤とか、
びっくりな勤務状態だったもので、筆が止まり失礼しました。


さて、これまで色々紹介してまいりました、おばあちゃんの家。

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この母の実家で、生まれた時からもの凄い時間を過ごしてきました。

物ごころつく前から毎日のように遊びに来て、
この家の裏の高校に通い昼休みや放課後に友達連れて寄り、
2010年に新潟にUターンしてから結婚するまで6年間の住処となり、

ふすまを外してキャスターを付けて舞台装置にしたり、
裏口で色々な大道具を作ったり、
床板や壁や屋根や煙突の老朽化と闘ったり、
漆喰やタイルやフローリング材で好き勝手にリフォームしたり、
虫や鳥やネズミなど、色々な生き物とのシェアハウスしたり、

とにかくたくさんの思い出がある大好きなおばあちゃんの家。


来月、解体することになりました。



現在、家族で品物の整理や掃除などをしながら、最後の別れを惜しんでいます。
facebookを通じてアンティーク(と言えば聞こえがよろし)な家具の
引き取り手を探し、多くの友人たちに里親になってもらいました。
それは、とても、嬉しいこと。


日本の家屋は、木造だ。

石の家と違って、永く生きられないのだ。
諸行無常。形ある物、常ならず。

きっと日本人の、潔く諦める人生観とか価値観って、
木の文化だから、っていうのが大きな理由だよなあ。
いつまでも取っておけないからこそ、
今を大切にするんだ。


諸行、無常。


だから、思い出を大切にするんだ。



それでは、懐かしの蔵出しログ集。

お時間のある方は、ぜひお読みください。
どれもこれも、お気に入り。


2010年10月の記事 「自宅水没」

2012年2月の記事 「脱出ゲーム」

2012年2月の記事 「部屋は、屋根の下にある」


2012年6月の記事 「居間改装大作戦・前編(または鈴木家の秘宝)」


2012年7月の記事 「私はえんとつ工事屋さん」 


2012年11月の記事 「居間改装大作戦・後編」

2013年5月の記事 「木曜大工」

2013年7月の記事 「古民家補修シリーズ 屋根を直す」

2013年8月の記事 「風呂に、根っこが。」

2013年11月の記事 「漆喰を塗る」

2014年4月の記事 「居間改装大作戦2 障子を北欧風に」


::::最近のコメ::::