May 09, 2006

オケさんと私

しごと用語で、

オケさん=オーケストラ奏者さん

である。

今仕事でやっている演目は、
生オケ=生オーケストラ伴奏

である。

つまり、
カラオケ=オーケストラが不在で録音音源を使うこと
ではないです、
オーケストラピットに人間がいます、
ということなんですが


オケさんと我々スタッフは滅多に話さない。
接点がない。
のであります。

今までは。

しかし、ここへきてnacoの


全劇団員友達化計画

に、彼らも巻き込まれた。
のであった。

先週、オケさん飲みがあった。
つまり、オケさんがオケさん同士で飲んでいるのだが、
飛び入り参加してみた。

正直、指揮者以外は誰が誰だかぜんぜんわからん。

「何してるかたですか?」
「テナーサックスです」
「テナーサックスってどこの音ですか」
「2幕2曲目の、ぺれれ、ぺーれれ、ってやつです」
「あのソロ、貴方ですか!」

「わたしは1幕2場で、これを動かしているスタッフです」
「ああ、あれを動かしているのは貴方ですか!」
といった自己紹介で、お互いを認識。
顔を知らないで認識していた人が具現化して目の前にいる、
というのは面白い体験だ。

今までしらなかった、ピットの中の上下関係、
人間模様などが見えてきて、面白かった。

聞けば彼らはオケさん同士でバンドを組んで吉祥寺で
ジャズライブをやっていたり、小林幸子のショーで
バックをやっていたりと、かなり多彩だ。

劇団と言っても、こう大企業になってしまうと、
分業がしっかりしすぎて、お互いの仕事が必要以上には
見えてこないのも当然であるし
また、見えなくても仕事に支障はないのだ。
さらに、友達になってしまうと仕事がなあなあになるから
友達になるな、という上司もいる。

それも一理あり。

しかし、もったいない。
せっかくまだ「劇団」なのに、もったいない。

昨年は、営業さんと裏方スタッフ友達化計画を決行して
終演後に焼きそばパーティなどを開催しましたが
今年はぜひオケさんと友達化計画。
裏の一体感はかならずや舞台に出る。

May 08, 2006

流れ着く音楽

私はよく音楽を聴きます。自分の黒い可愛いi pod君をnacopodと名付けて連れ回していますが、私が音楽を選ぶとき、レコード屋さんに行って試聴してピンと来る曲を買うとか、テレビのヒットチャートで気に入った曲を探すとかいうことは滅多にしないのです。

何かの縁があって、心地いいタイミングで私の耳に入ってきたものを、そこに居合わせた人に「これ誰のなんと言う曲ですか」ときき、その会話を楽しみつつ、情報を得て、タワレコに買いに行く、というパターンがほとんどです。

先日そんな不思議な縁があったのはfreeTEMPOの、IMAGERYというアルバムでした。あたしは掘り出し物のつもりでしたけど、よくみたらTSUTAYAのチャートにならんでいた。


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今回の流れ着き方

>新潟のハルカ嬢が働いているお店foodelic(フーデリック)に行った。
>「今近くでいい美容室を探している」といったらHurRah(フラー)を紹介してくれた
>髪を切りに行ったら気に入った
>先日帰省したときにまた髪を切りに行った
>帰り際に流れていた音楽がすごい良かったので、パーマを担当してくれてたお姉さんに「これ誰ですか」といって教えてもらった。

大きく括るならラテン系。アルゼンチンタンゴの香り。かと想って聴いていると5割イージーリスニングな感じもするし、癒し系クラブサウンドといった感じだ。透明な音だ。
「ふりーてんぽ」という名前だけ頭に刻んで、先週タワレコで探してみたら、売れてるんじゃん、このひと!って感じですぐ見つかりました。今毎日あさばん聴いてます。

おすすめです。あえて都会の喧噪の中で聴いて、自分の脳内だけに異空間を作り出すのが嬉しい、そんな音楽です。

May 05, 2006

ゴールデン浴場

友人、マルが舞監とか美術をやってる劇団青果鹿の公演「川竹の流れ流れてあゝゴールデン浴場」を見てきました。

まず、新宿ゴールデン街というロケーションにびっくり。
初めて行きました。

行きましたっていうより、
足を踏み入れました。

凄いおもしろい世界。新潟で行ったら、古町のすごーいシモの方か、古町五番町と東堀の間の例のピンクな界隈。

ま、界隈にはお世話にならないんですけど、そこにぴったり来る印象の、うまくいえませんが「いい感じで場末」な印象の(済みません)ゴールデン劇場ちう劇場でした。

美術と灯りが凄い好みで、実はあんまりストーリーは分からなかった(共感できなかった)んですが、その世界観と言うか空間感がすごい好きでした。昭和前半をにおわせるアコーディオンがまた素敵で。

行くまで忘れていましたけど、友達の渡辺君も出演していて、さらに嬉しかった。おすすめです、時間があったら見てください。ビジュアルがすごい好きです。


一瞬ちょっとずれますが、最近、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、ってちゃんと声に出すことにしました。かっこつけてもいいこと一つもないっけさ。そんなわけでこの芝居は、わたしとても好きでした。空間がね。



新宿駅に向かって歩いていたら、ゴールデン街だけに、世はゴールデンウィークだそうで、陽気なおにいちゃんから声をかけられました。「NANAっぽいね!遊びにいかない?』だそうです。NANAっぽいのは嬉しいしこいつ私の本名を知っているのかと一瞬知り合い面と必殺愛想笑いしそうになりましたが、おにいさん、君が仕事休みだから他の人も仕事休みだと想うなよ。ゴールデンウィークは連日朝早いんよこちとら。

というわけでした。
最近ばりばり働いてます。いま仕事が楽しくて仕方ないんで。わるいね、おにいちゃん。君とは違うよ。

::::最近のコメ::::