November 30, 2005

新しい出会い。

観劇記録といっても、本番ではなく、通し稽古を、ご好意により見学させて頂きました。

「山彦の会」は、私の舞台監督のお師匠
(師匠と呼んでよいほど一緒に活動したことは
まだないので、一般的に先生、といっておきます)
もとい、舞台監督の先生が、
深く関わっていらっしゃる劇団で、
明日から沖縄に向かい、
音楽劇「母さん」を上演される予定で、
本日最後の通し稽古があり、先生にくっついて、
お邪魔させて頂きました。


「母さん」は、今は亡き作詞家の
サトウハチロー氏の半生を描いた作品で、
非常に心温まる人間ドラマであると同時に、
ピアノとバイオリンの生バンドをバックに
8名の出演者の皆さんが美しい歌を奏でる、
音楽劇(私にとっては立派な
ミュージカルに思えましたが)でもあります。

あたし、劇場で泣くことはあるけど、稽古場とか、
こういう明るい場所で泣くと人に見られていやだから、
もっのすごく涙、我慢しただけど、
登場人物の心情をトレースしているだけだったら
我慢しきれたのに、どの曲かな、
普遍的に「お母さんがよくしていた行動」を
歌う歌が最後の方にあって、
あれを聞いてたら自分のお母さんが
浮かんできてしまったんですね。
感情移入じゃなくて、自分の本当の感情への
当て込みになってしまった瞬間、
人間というのは弱い。
鼻水までもが。
どばー。

俳優さんも、リアルな演技で歌唱力も素晴らしく、
ぜひ本番を拝見したかったです。
ご成功をお祈りします。


昨日は昨日で、相鉄本多劇場
演劇関係者が集まる演劇サロン(ゲキサロ)と
いう飲み会(マジで、本多劇場の舞台の上で飲む。
箱馬の上に平台積んで、ブルーシートかけて、
作業灯あてながら。)に、同郷の芝居人の
お姉さんの紹介で参加させてもらったし、
新しい人たち、新しい劇団、新しい作品に
続けざまに触れて、刺激の多い二日間でした。

そして、自分の至らなさ、
この世界の途方もない広さ、
この業界のしくみを、
まだまだ、マダマダ全然、
分かっていないということをも
直感として理解したのであります。

(いや、違うな、この表現は。)

自分の至らなさ、というよりも、
自分の作ろうとしていたものは、
全然レベルが低かった、ということかな。
愕然としたのは。
頂上だと思って目指していたものは、
実はかなり標高の低い尾根だった、
みたいな感覚でしょうか。

まあ、トニモカクニモ、これから!!!!

あたしのやるべきことは、
誰よりも素晴らしいものを作ることじゃなくて、
あたしにしか作れないものを、
あたしの見込んだすげえ奴らと一緒に、
実現していくことなんです。

いいものを見ると、燃えたぎりますね。
今日は素敵な人にいっぱい出会ったよ。
涙も流したよ。青い空も見た。
ビールものんだ。いい日でした。

この記事へのコメント

1. Posted by gemini   December 01, 2005 12:48
nacoちゃん
私、あなた愛してるかも。
ありがとう!おんなじ気持ち、持ってます。
私は表現苦手だけど、これからもよろしくね!
2. Posted by naco   December 02, 2005 07:36
>gemini姉
ありがとう。
同志がいることが私にとって
なによりのガソリンです!!!
飲もうね。飲もうね。

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