March 24, 2012

ダルカラ観劇!第二回演劇祭に幕。

3月20日、第二回芸術のミナト新潟演劇祭は、

東京からのゲスト劇団「DULL-COLORED POP」
(ダル・カラード・ポップ略してダルカラ)による劇場公演
「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」で幕となりました。

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(写真はオフィシャルウェブサイトより)

これがあまりに面白かったんで、当日舞台稽古を見たわたしから
「観に来た方がいいよ~」と勧誘メールが行った人おおいはず。
 
気鋭の劇団は、なんと言っても稽古のテンポがすごい。
「毎秒毎秒、創作してる」って感じ。見ているだけで勉強になりました。
 
普段アトリエ春風舎という、キャパ100とかの小劇場でやっている
人たちなので、りゅーとぴあの劇場という700規模の劇場サイズに
一日弱で演出変更するのは大変だったと思いますが、

見事に楽しんで遊んでいました。劇場の大きさは要所要所で効果的に
距離をとって強調し、基本的に舞台前だけ使った小劇場サイズ。

袖幕も文字幕も大黒幕も全部とっぱらって、劇場は空っぽ状態。
そこへ東京から旅劇団の一行がスーツケースを持って到着し、
上から全部の照明機材が降りてきて、数秒で舞台装置をセットし、
お芝居開始!という始まりかたも斬新でした。 

演劇祭に参加した新潟の演劇人たちが、目を丸くして見ていました。

ダルカラはこれから仙台、京都、大阪、広島と回って東京に凱旋公演
します。私も行けたら行くつもりです。公演情報はこちら。

DULL-COLORED POP 公式ウェブサイト


第二回演劇祭、大きく言えば成功だったのではないかと思います。
新潟にはこんなに演劇活動をしている人たちがいるんだね。
 
参加劇団同士の横の繋がりは深くなったと思いますし
りゅーとぴあという新潟市最高の設備を、普段入ってこられない
地元団体が、悪戦苦闘しながらも頭を使って活用する、希少なチャンスでした。

この演劇祭のメインステージとなっているのが「スタジオB」。
ここが使えるというのは非常に非常に希少なチャンスなのです。
開かずの間なのです。

りゅーとぴあには、小劇場団体に非常に適したキャパとサイズと
自由度を持つ「スタジオB」というスペースが存在します。

ここを、劇団のレジデンシャルカンパニーであるNoism(ノイズム)という
ダンスチームが9割方、稽古で抑えてしまっているため、
実質、弱小団体が借りられる場所がないのです。

これはもちろんノイズムが悪いのではないのだけど、
会館の運用の仕方がマズイというのは火を見るよりも明らかなのです。
これが10数年前の開館当初からずっとなので、
「なんのためにスタジオ作ったの」という批判をされるのは当然。

この演劇祭の盛況を皮切りに、なんとか改善の方向に行かないか
と期待する一市民クリエイターであります。
 
団体にとっても、りゅーとぴあにとっても成長するチャンスなのです。

と、いつも鬼コーチみたいにして劇団の若手をしかりとばしていたら、
「スタBの怖いおねえさん」として若者に怖がられる存在に
なってしまいました!!!!

わたしにのこぎりの引き方を指導された皆さん、

磨きをかけて、一年後、また会いましょうね、みなさん。 
(あんまり、怖がらないでね。)

nanaibashi at 08:21│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by Maru   March 25, 2012 02:32
鬼コーチいいねぇ〜!!
怒るは大事!!

スタジオの目的は果たしてるけどねぇ〜みたいな『状況』だね。
施設として公共性や公平性がないね。
手を差し伸べるのはどちらか?
いつもどこでもどこまでも平行線だろうね。最後は金持ちが勝つ!ってどっかで思ってるし。
2. Posted by naco   March 25, 2012 09:02
>Maru

そうなの。ダンスカンパニーは実績出してるし、
税金を出してる一般市民からしたら、
地元小劇団が喜ぶ使い方より、
地元発の誇れるプロチームが育った方が
納得がいく使い方なのかもしれないんだなあ。
公平性ってなんなのか、という議論をしているうちに
何年もたつわけよ。この先もね。

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