September 03, 2012

夢ひかり9月末本番、稽古ちう

会社員生活を始めたら、やはり「半分趣味」で関わっていた
魚沼のキッズミュージカル「夢ひかり」に割ける時間は減った。

今まではフリーだったので、個人と契約してもらっていたところを、
会社に発注してもらう形にしたのだが、会社の定価は私個人の
定価の約2.5倍であるため、同予算枠内で納めるために、
必然的に稽古に参加する回数が2.5分の1になってしまった。


夢ひかりには経済的に大きな負担を強いている。

金額の変更は完全に私の都合なのに、変わらず私を呼んでくれた
夢ひかりにとっても感謝をしているし
より、プロ意識を持って臨まなくては、2.5倍効率を上げなくては
と魂の震えるような想いをしています。

 
昨日は久しぶりに稽古に行きました。
稽古場の準備をして、まずは青空作業場を観に行きます。


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大道具は、今年もパパママ戦隊が大活躍。
今年の棟梁は建築屋さん。私がデザイン画を描かせてもらっているのですが、
「設計図も要りますか?」というと「要りません。寸法だけ正確に下さい」という。

そして出来あがってくる道具をみると、大道具あがりの私には想像もつかない、
斬新なアイデアで組まれているのです。

今回は舞台に高台を組むのですが、床下にちょっとした仕掛けが必要で、
劇場備品の開き脚だけではだめだなあと悩んでいると、
住宅の基礎に使う「型枠」という薄くて頑丈な土台を作って下さって。
建築関係の方のやることは、精緻で頑強で美しい。勉強になるなあ。 


そして、ようやく見ることができた通し稽古。
物語の持つパワーが例年になく大きいことに気づく。

タイトル「サラとベイシラマナの森」。

ベイシラマナとは、毘沙門天のこの地域での呼び名です。
この地域は、特に毘沙門天とのつながりが深く、子供たちは小さなころから
毘沙門天信仰のお経を自然に口ずさんでいるほど。

魚沼の子供たちが主人公で、魚沼の森が舞台の、ファンタジー。
冬が厳しい大地の持つ、溜めて溜めて爆発させるパワーとか、
森や川の自然に宿る神様のすぐ近くに生活があるということとか

日本でも、ここの子供たちにしか作れない物語になっている。
脚本家、演出家が、子供たちとこの地域をよっく見ている物語。

音楽にもゾクゾクするような情感や、思わず唸る仕掛けがあって、
(あの曲調に、あの民謡が重なってくるところとかは、もう鳥肌。)
素材は本当に魔法のよう。あとは子供たちの思い切りにかかっている。

小道具も和太鼓、唐傘、下駄、能面など和方面を多彩に揃え、
そして、私の舞台転換の手腕にかかっている!多分!


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本公演は9月29日、30日。本作は残念ながら東京公演はありません。
これ、ぜひ魚沼の外のお客様に見て頂きたい。
この土地の持つパワーがそのまま舞台に乗るような作品になるはずです。

ぜひ新潟市から、東京から、世界中から観に来て下さい。
魚沼の田んぼは、ちょうど刈り入れ週です。黄金の世界が観られるはず!

秋の足音がする魚沼でお待ちしています。
公演情報はこちらです。


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