November 14, 2012

おかしな演劇祭、ふたたび。

9年ぶりに芝居の演出、をやっています。


専門学校で舞台基礎講座というのを受け持っているのですが、
今年の2学期の課題は昨年に引き続き、「自主公演をやる」
ということにしました。
昨年の公演実習についての記事はこちら!)

昨年は会場を町なかのオープンスペースに設定してやり、
「リハーサル、舞台稽古、公演に至る流れ」は勉強できましたが、
肝心の中身はボロボロでした。

今年はやはり教務主任の先生からその部分をしっかりやって
ほしい、というリクエストを受け、
つまり生徒たちは裏方でなく俳優のタマゴなので、
舞台での立ち方、動き方、声の出し方、活舌を正すことになったのです。

そうなってくると、舞台監督が講師をするより演出家がやったほうが
いいんじゃないかと思うんですが。

と、進言すると仕事がなくなりますので、やるしかないのです。


とは言っても、なにしろ私には、劇団四季で養った耳がある。
そして学生時代は演出をやっていたわけだし。
小口真澄の弟子なわけだし。

奇抜な演出は出来ないけど、今回の課題には十分だ。
ということで、実に9年ぶりに演出家席に返り咲いたのです。

演目はとにかく台本を覚えるのが苦手な1年生に
ニール・サイモン「おかしな二人」の一幕前半。
とにかく活舌の悪い2年生には、永井愛の「ら抜きの殺意」。

どちらも30分の小品です。

これを禁断のナナコ演出でお届けします。
公演は学内のスタジオで22日。もし、ご興味があれば声かけて下さい。


以下、愚痴。(お暇な方へ)


ところで最近更新を怠っています。
理由は分かっています。

なんだか心が固まっている。
昨年の「おかしな演劇祭」の記事をよむと、さらにそう思う。

ブログに記事を書く時というのは、誰かに聞いてもらうに値するくらい、
自分が感動したり自慢したいような素敵な出来事(トラブル含め)があって、
それで写真を撮ったりして、思い出しながらワクワクして綴る。

その心の振れ幅が、最近小さい。全く記事にしたい出来事が起こらない。
その原因がどうも、会社の方の仕事内容から来ている気がするので、

現在の振れ幅が小さいこと自体よりも、
「今後もずっと、この振れ幅でいくんだろうな」というガッカリ感が辛い。
 
だけど、逃げようとも思わない。
悪い言い方をすれば、改善しようという気が起こらない。
どうしたのだろうなあ。

「前に進む」じゃなくて「こなす」という感覚。
やっていることは一緒なのに、この違いは大きい。


以上、愚痴。 元気なんですけどね。

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この記事へのコメント

1. Posted by 月   November 14, 2012 22:53
3 いいんじゃないの、仕事を こなす で、
俺達は、毎日一定に仕事をこなさないと 事故が起きるから。
仕事を こなせるようになると、まわりが見えてき、あそびを 取り入れることも出来てくる様になるんじゃねーかなー、遊び心があると こなしているだけの仕事も、違った見え方が出てくると思うよ。
2. Posted by naco   November 15, 2012 09:48
>月さま

その通りと思います。
多分まだ子供なんだろうと思います。
全部が楽しくて面白くないといやだという。
(楽しいからという理由でこの仕事始めたから)

まずはこなすことがきちんとできるようにならないと。
って頭では分かってるんですけど!
わたし感覚の人ですから、なんか嫌悪感!!
いや、でも頑張ります。こつこつ。
3. Posted by kenta   November 15, 2012 23:58
すげータイミング。
おれもちょうど今日、自分を見失った感があってどうしていいかわかんなかったから、
キャリアアドバイザーなんて人に相談してきたんだ~。

後からわかったんだけど、なんとその方、学生時代にミュージカルの演出をやってたそうで、
巧い演出家がするダメ出しのような説教みたいなのを食らってきました。

要は、自分を信じて今目の前のことを一生懸命やれってさ。
いや、おれの話ね。
業界違っても、そこでまた夢を見つければいいじゃないかって。
とにかく自分の取り組み方だと。
自分が今やっていることは、将来絶っ対役に立つから!って。
アツくピカピカした人でした。

あ、いや、ただのグチ返しになっちゃった。
ごめんねー(^^;

とにかく、おれももうちょっと頑張ってみます。
4. Posted by kenkenken   November 16, 2012 02:17
有能な二番手であるためには、有能な一番手の存在があってこそだというのも真実だと思います。
不満はよく解ります。
積み重ねたキャリア、プライド…。誇りと情熱を持てる場所にi今居るのかどうか、もう一度よく考えてみた方がいいと思います。
morning glory!
5. Posted by naco   November 16, 2012 11:10
>kenta

おい~やっぱり戦友kentaだなあ!
わっかるーわっかるー
kentaは業界を変えたわけだけど、
おそらく私も全く同じ状況。
現場によって、似ていることもあるって程度で。
でも私も貴方とそのアドバイザーさんに賛成。
今より上を目指す、もしくはやりがいを見つけるためには、
結局今やっている場所で踏ん張る以外に道はない、
と私も思います。
それが人間として一皮むけることになるよね、きっと。

>kenkenken様

驚くべきことに、わたしはこれまで有能な一番手ばっかり
見てきて、ちっともそのことに疑問を持ったことがなかったのです。
一般的に考えてみれば、ちょっとあり得ない環境だったなと。
そのことは毎日のように思い出すし戻りたいとも思うけれども、
人生は仕事だけではなく、
他の大切なものとバランスを取りながら現在の状況を選んだので、
誇りと情熱は、絶対自分次第だと、思いたいですが。
6. Posted by kenta   November 17, 2012 19:55
追伸。
先日の書き込み、
面談直後で若干取り乱しながら、書き込んでました(笑)。

きっとおれの中のどっかで、この転職は「なにか劇的に状況が変わるんだ!」と思ってたんだよね。
でも実際、状況なんてそう簡単に劇的には変わらないわけで。

日々の、一つの一つの積み重ねなんだろうなぁ、と。


一瞬一瞬を大事に生きる。


なかなかの難しさと、大切さを同時に実感している今日この頃。
7. Posted by naco   November 17, 2012 21:06
>kenta

あ、それもすっごい分かる。
転職ってそういうものかもね。
大きな部分は変わらないよね。
だって、働いているのも、働き方も、結局同じ人物だから。
もがき苦しんで、日々を消化していくでいいんじゃないの。
大切なものは、手元にあるんだからさ。見失わないよ。
疲れたら、練馬駅前で飲みたいよなあ!(笑)

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