October 15, 2015

中学生演劇指導

今年も白新中学校の文化祭の季節がやってきました。


昨年の3学年、2クラスの指導が好評だったのか…

ことしは全学年見て下さい!とのお達し
嬉しいことです。


image

台本5冊。



しかも今年、とっても社会派の題材が多い。

以前は「泣いた赤おに」「最後の一葉」など、割と誰でも知っていて、
演劇として成りたちやすい作品が多かったのですが、

2年前あたりから、「いじめ」や「家庭崩壊」などの
デリケートなメッセージを持つ社会派ドラマが増えて来ました。

この台本選びは、生徒たち自身が行っているのだそう。
なんて問題意識が高いんだ!

でも~~

演劇指導者の手に余る~~!!!



とは言えないので、こちらも勉強して臨みます。


1年生、セロ弾きのゴーシュ。

これは演出によって伝えたいテーマや視点が全く変わってくる、
意外と難題。宮沢賢治の詩的で厳選され謎めいた言葉を、
いかに解釈するかがポイントだ。宮沢賢治はなぞなぞの世界。


2年生、太平洋戦争をテーマにした家族愛の作品。

戦後70年…これ現代の子がやるの、まず選定理由に興味あり。
リアルタイムで戦争を知らないから私も手探りですが
戦争三部作で味わった、あの緊張感を出せるかが肝。
これから拝見してきます。


3年1組、父親殺しの中学生をとりまく友情物語。

原作は石田衣良の4TEEN。この心の機微は難しい…
同年代を演じる難しさ。自分の感情を利用できないと、非常に嘘っぽい。
「仲よさそうな演技が出来ないんです…」に対して、
「君たち実生活で本当に仲いいの?」から入って生徒指導室状態に。
難題です。
 

3年2組、ライフイズビューティフル。

映画も有名な、迫害されるユダヤ人一家の愛と機転と悲劇の物語。
これは今度、自分と違う年齢、人種、思想をどうやって表現するか。
「5歳に見えないんですけど…」中学生だもんね。
「父親に見えないんですけど…」15歳の女子だもんね。
研究するという宿題がたくさん。


3年3組、母に愛されず失語症になった少女の物語。

これも社会派ドラマ…これから指導に行くんですが、
単純にハッピーエンドを目指せばいい話でもなく、
それぞれが相手役に向き合う姿勢を細かく見てあげなくてはいけない、
これも難題になりそうだ。
 


時間の無い授業のカリキュラムの間を縫って制作しているため、
各チーム1時間程度しか取れず、指導はピンポイント!
となってしまうのですが、昨日一日目行った感触では、
とにかく楽しさを掴んでくれたら、あとは化学反応が勝手にすすむ。

各チーム、今週と来週の二回ずつ見てあげられるので、
宿題を一杯出して、来週を楽しみにして行きます。 



私も、一瞬で状況を把握しなければ。
先生、腕の見せどころ。 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
::::最近のコメ::::