March 2007

March 28, 2007

大阪ワン

空き巣被害の事後処理
想いも依らない好条件の引っ越し計画
職場での予期せぬメンバー入替え
などの偶発的事件勃発に加え
帰京目前で飲んだり鍋したり鍋されたり
という機会も頻発し
多忙ウィークが続いて居ります。


今週は一日休みでした。
最高の天気でこりゃ琵琶湖までドライブか、
と思ったんですが気が変わり、
大阪に行ってレンタカーを借りました。
どういうご縁か、vitzでした蘭子。

今回6箇月も京都に居たのに、
大阪に行ったのは(梅田駅にお好み焼きを
食べに行ったのを除けば、)初めてで。

道頓堀を抜けて心斎橋まで行って、
「あたしなんでこんなに天気のいい日に、
こんな混んでる所にいるんだ」と
違和感を感じた瞬間、まずCD屋に行って
ドライブ用のCDを買い、
(なぜか中古のレニークラビッツ)
「よし、海に行こう」ということで、
レンタカー屋に電話。


そして、手に入れた銀のvitzで、
南港までものの20分。

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潮のにおいを嗅いだのは久しぶりだ。
防波堤の上に立ってばんざいしてみた。
私は海が好きだ。
海と、空が満喫出来る場所に、
骨を埋めたい。
と、夕日を眺めながら考えた。

最高の休日だ。



それにしても、
こうまでさせる何かが、あの
かに道楽の看板にはあった。
あそこ、混み過ぎ。

March 21, 2007

お香屋さん

おひさしビリです。
千秋楽を間近に控えて、忙しくなってきました

2連休でしたけど、家で仕事してました。
寒かったし。
ちょっと息抜きに出かけた四条烏丸にある、

lisn(リスン)というお香専門店。

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このお店を京都で見つけた時は嬉しかったです。
なぜなら、学生時代に蘭子がここのお香をくれて、
凄くインパクトがあったから。

そのときは彼女の後輩がバイトしている青山の店、
ということだったが、昨日行った京都の店舗と、
その青山の店舗と、全国に2店舗しか無いのだ。
縁を感じる。


それで、どういうお店かと言うと、
お香を売っているのであるが、
ショーケースのような店内に、
何百種類もの線香が、
試験管のような容器に入れられて
展示されているのである。

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線香は一本いくら、となって居て
香りコーディネーターみたいなお姉さんに
「こんな香りがいい」と言うと選りすぐって
くれる。自分で嗅ぎながら選んで回ってもよい。

線香は一本31円~105円までと、幅広い。
いろいろ買ってみた。
カラフル、カラフル。

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よく見ると一本ずつにタイトルがついてて、
印字されているんですよ。
繊細感がより一層増していい感じ。

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やっぱり古くから香に親しんで来た文化が
日本には有るのかもしれないな。
煙を嗅いでいるとすごく落ち着くのです。
わたしインド系のお香はあまりやらないのですが
この和風の線香、京都にきてからやみつきです。


ホームページの、一番上のロゴ、
クリックしてみて下さい。お店の雰囲気がわかります。
機会があれば、みなさんも是非。

March 13, 2007

空き巣被害

空き巣に入られました。


先週のこと。

京都のわたしのもとへ届いた携帯メール。
それは、留守中部屋の面倒をみてくれている後輩、
Cさんからのメール。「すぐに電話をください」


ただならぬものを感じ、すぐ電話。

「先輩の家、
空き巣に入られちゃって」


お、おいおい!

なに?



「窓ガラス切り取られちゃって」


な、


なに?!!!!

どらま?



どうやら、わたしの家はベテランの空き巣の
手にかかって、ガラスが切り取られ、窓が開けられ、
部屋の中を引っ掻き回され土足で踏み荒らされた、
そんな状態で、
警察が現場検証している最中だった。


おおおおおおいいい!!!!!!!!!!




おかげで、今週の休演日は、窓の修理と
被害届のために東京に帰りました。

いやー、まさか自分が。
それにしても面白い程なにも盗られてない。



みなさん、空き巣は舐めちゃ行けない。
生活サイクルをじっくり観察して、
犯行可能な時間帯を決めてからくるので、
結構回避するのは困難です。


空き巣に読まれない行動パターン!
高価な物は持たない!


これ、大切です
みなさんも気をつけて!!!

March 09, 2007

南座

南座へ歌舞伎を観にいきました。

南座はなんと、江戸時代の初期(1615年頃)に建てられた
歌舞伎座で、大正2年と昭和4年、そして平成3年に
改装しているものの、外観などは当時のまま使っている、
以前から一度入ってみたかった建物である。

シキの資料室に南座の本があって、
こっそり入っては眺めていた。

日本の伝統的な「劇場」は、海外の劇場に比べて、
客席とステージの距離が、どの席も近いのだそうだ。
奥行きもそんなにないし、なにより、サイドの席がある。
舞台を中心に、客席が半円を描くような状態なのだ。

なにより気に入っていたのは、
日本の観劇文化は、客が「劇場に来る」こと自体を
楽しむ、というくだり。
あしたは観劇、となったら、前日から着物を選んで、
最高におめかしして出かける。
歌舞伎の公演は一日中やっていることも珍しくなく、
(口上とか入れて上演時間10時間ちかいものとか)
客たちは松花堂弁当などを客席でたべながら、
芝居をみてくつろぐのである。

日本の劇場は、完全にお客が主役なのである。
だから、客席照明が、本番中もまっくらにならない。
芝居を見ることが目的ではなく、
芝居小屋で遊ぶことこそを、求めて来るのだ。

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そんなこんなで、開演は4時。
演目は「霧太郎天狗酒?」
(きりたろう てんぐのさかもり)
なんとこの演目、100数年ぶりの再演らしい。

スケールでかいなあ。

ぜひとも観たかった中村七之助が出る!
(映画「真夜中の弥次さん喜多さん」で
喜多さんを演じていた美青年。)
そして主役の霧太郎は中村橋之助だ。
こりゃ。
わくわく。


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歌舞伎をみるときは、イヤホンガイドを借りることに
している。同時解説が入るのだ。
セリフとかは十分聞き取れるが、歌舞伎独特の
表現方法や舞台装置を説明してくれるのが親切だ。

結果からいうと、最高でした。
演じ手はみんな巧いし、
(七之助の女形、きれいだったなあ、、、)
装置や転換も勉強になったし、
そしてこの演目の目玉である、
宙乗りは圧巻であった。

宙乗りは伝統芸能以外の舞台では
フライングという、ワイヤーで空中を飛ぶ為の
しかけで、一般的には舞台の上で飛び上がるのだが、
なんと天狗の霧太郎と、天狗にさらわれた美女七之助は、
手に手を取って、わたしの頭の上に来たのだ!!

わたしの席は二階最前列の下手寄り。
上の写真を撮ったあたりである。
つまり宙乗りのレールは、花道の上空を、
舞台から2階席の奥に向かってのびていた。
こりゃ、すごい。ワイヤーが見えてます、
なんて誰も気にしていない。
その演出のダイナミックさ。
空中で見栄を切る俳優、
間近で見る迫真の演技、
大向こうから飛んでくる「なかむらや!」のあいのて、
すべてが生き生きと胸に迫った。


3幕を見終えて8時すぎ。
でも全然あきなかった。

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どういう団体かわからないけど、
若い舞子さんが50人くらい観てた。


よかったですわ。
日本のお客は自分を楽しませる方法を
よく知っている。
このスタイルこそがわたしの目指す
空間作りだと再認識した。
劇場は活性化した、インタラクティブな
お楽しみ空間なのだ。

日本の芝居小屋、万歳!!!!

March 06, 2007

京都カフェ探訪 「ニュートロン」

京都には、ギャラリーが併設されたカフェが数多く有る。
カフェが併設されたギャラリーというべきか。

東京では数が多すぎて埋もれていただけなのかも
しれないが、京都では新鋭のアーティストの
発表、試作の場が、日常生活のすぐ近くに
設けられているように感じる。


ニューロトン
そんな試みの代表者だ。


眼精疲労だ。

昨日は休日だったが、試験前の学生並みによく勉強した。
私の仕事では、プロジェクトが終わりに近づくと、
自分の次のプロジェクトの勉強が必要になるのだ。
私の次作は海外演目なので、ここ一箇月くらい、
受験生ばりに英和辞典をひいている次第。
実用英語を勉強するのって、愉しいのね。

そんなこんなで、夕方まで勉強して疲れたので、
山田詠美を持ってニュートロンへ参りました。


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カフェの一画はガラス張りのギャラリーに
なっていて、そこに集う人々が、まるで
ショーケースに入った「お洒落のサンプル」の様で面白い。

壁際には、ぎっしりクリアファイルが並んでいて、
何かと思ったら、イラストレーターと写真家と企画家の
ポートフォリオ集。ひとり一冊、作品のサンプルが
発掘される機会を待ってぎゅうぎゅうに並んでいる。


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白く輝くガラスのケースやシャンデリアと対照的に、
天井を這う太く古い梁。
この「文椿ビルヂング」という建物は
大正9年に建てられた、木造の洋館で、
レトロかつ格式高い香りがする。

そしてさらに驚くべきことに、
ごはんがうまい!!!
チーズハンバーグディナー最高でした。
ついつい、長居をしてしまいました。

勉強いっぱいして、一橋の図書館みたいな
洋館でのんびり過ごせて、アカデミちっくな
気分になれました。


気鋭の洋館ギャラリーカフェ、ニューロトン
@三条烏丸

::::最近のコメ::::