October 2007

October 24, 2007

映画「めがね」

いい映画に出会いました。

「めがね」

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帰国中の蘭子と銀座テアトルシネマにて。


先日コンテンポラリーダンス観てさっぱり理解できなかった事件以来、よくわからないときは余り考えないことにした。さっそくそのポリシーを実践。



澄んだチェロの音に誘われて、旅人タエコが南の島にやってくる。

海以外に何もないその土地で、閉ざしていたタエコの心に、居合わせた他人たちがじわじわ入り込む。詳細不明の、何の共通点もないひとたち。そう、全員がめがねをかけているという程度だ。

マンダリンの調べにのって、ただひたすら、たそがれる。


そんな映画。
蘭子と大笑いしながら観てた。映画館で臆せず笑えるのが、友達と行く醍醐味。


心がのんびり温かくなった。休みとって旅にでたいなー。そして知らない土地と知らない人に出会いたい。誰もがそんな気分になる映画。

October 23, 2007

花嫁周辺

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新潟高校バドミントン部


で出会って以来

同じ大学
同じ学部
同じフランス語
同じラクロス部
同じゼミ

と、ことごとく青春をともにしてきた女性がいる。


その彼女が、先週の土曜日、結婚した。


わたしは土曜は毎週、二回公演なのであがりが21時。誰の式よりも行きたかった彼女の晴舞台を、ついに見ることはできなかった。


彼女とは性格や頭の出来がまるで違うのに妙に波長が合い、一緒に決めたことは一度もないのに上記のごとく参加団体が一致しつづけてきた。


彼女はちょっと見たことがないほど頭脳明晰。正義感に溢れ、情緒豊かで、何をやらせてもトップに立つ。しかも、さらりと。


そんな自慢の親友が結婚する、というのを去年きいた。日取りが決まると、一番に私に連絡をくれた。でもこの仕事やっている以上、何年先であろうと、土曜は無理なのだ。さすがのわたしも、真剣に退職を考えた。冠婚葬祭方面に滅法弱い、この仕事。それだけが、難。


まあしかし凄い勢いで会社を飛び出し、新郎新婦には会えなかったものの、ラクロス部と合流。家主の蘭子も前日から帰国している。なんと彼女等は披露宴で、ユニホーム来て出し物をやったので、瀟洒なドレスにラクロスの武器(あの長いラケット)を持っていた。おそるべし。


しかし数年ぶりで集まったチームメイトは凄まじかった。まるで変わっていないテンション。仲間同士でブーケ争奪戦になったというし…あーもーたのしー!

蘭子がいるので、帰宅後も合宿気分。今週は楽しいことだらけだ。あの子の結婚のおかげでこんなに周りがハッピーになる。それは一重に彼女の、人を集めてエネルギーをわけ与える才能なのだ。


あーあ。二次会に間に合えば商社マンとの素敵な(=玉の輿ねらえる)出会いがあったかも知れないのになあ。本気でダッシュしたのに。やっぱり仕事を辞めるべきか…

at 08:35|PermalinkComments(4)

October 16, 2007

湘南迷走族

昨日はお休みだったので、2週間前から計画していた
「湘南をバイクでぶっ飛ばす一人旅」を決行しました。

張り切って早起きしてみたら、微妙な天気。
予報も、東京神奈川ともに、曇り時々雨。
でも、いく。先週も雨で諦めたんだもん。

いまだ高速に乗った事が無い近場ツーリストの私。
湘南、鎌倉へ行くとなれば、これ、初高速するしかない。
環八→第三京浜→横浜新道→横浜横須賀道路。

高速って、早い!!!!!
8時に家を出て、9時半に鎌倉到着。

そこから国道134号線までは目と鼻の先、、、
のはずだったのですが、
そこは、全日本方向音痴チャンピオンのこと。
ぐるぐる、Uターンを繰り返し、海沿いに出たのが
1時間半後。しかも、逗子に出て来た。
なぜだ。


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しかし、そのぐるぐるの間に、空が明るくなってきた。
これ、もしや私、晴れ女ってヤツ?!
27年生きて来て気づかなかったよ!!
とうきうきしながら、とうとうあこがれの134を
走り始めました。ああ、ああしあわせ!!
大音量にて歌うハナウタ主題歌、もちろんサザン。

途中、江ノ島に駐輪し、散策。
道ばたにガシャポンが置いてあって、色とりどりの
「ソフトうんち君」が出て来る、とあったので、
興味津々で見ていると、隣のおじさんも見ていて、
二人で一緒にうんち君を出す事に。
赤、黄色、青、緑と様々な色が予想される中、
二人とも、健康色。江ノ島、100円のしあわせ。


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その後、134沿いに平塚まで。まっすぐだから
さすがに迷わなかった。
やはり稲村ケ崎周辺は、見た事も無いような波がある。
新潟でこれだけ波があったら普通にシケだが、
隣接する海岸は本当に穏やかで、
このスポット一帯だけが、不自然なくらいに打ち寄せる。
そりゃ乗りたくなるわ。初めて納得。


平塚の海岸で、30分おひるね。
こんな大きくて静かな、海のうねる音をきいた事が無い。
新潟の冬の海は「ごうごう」という音がするけど、
音質はあれに似ている。でもあの荒れた感じは全くない。
穏やかで、母性を感じるような轟音なのだ。

となりに寝ていたピンクの彼と、記念撮影。


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そうこうしていたら13時。
江ノ島モスバーガー限定メニューのロコモコを
テイクアウトして、サーファーの皆さんが行き交う浜辺で
ひとりランチ。旨い。

そしてまた134を戻り、高速に乗り、海をあとにした。

東京では国立で英語のクラスに出るため、
そのままバイクで東八をGo West。
ともだちの家を回って、五日市街道でGo Home。
多分、愛馬に8時間は跨がっていた。
走行距離合計220km。


はい、全身筋肉痛、けって~~~
たのしかった~~

携帯写真3枚程、UPしておきます。

October 12, 2007

NOISM 07

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新潟発コンテンポラリーダンスカンパニーNOISMを、4年越しの悲願叶ってようやく観に行きました。


新潟市芸術文化会館(りゅーとぴあ)が国際的に活躍する舞踏家で振付家の金森穣氏を芸術監督に迎えたのが04年。そこでNOISMというカンパニーを立ち上げ、以来少しずつメンバーを入れ替えながら新潟で創作活動を続けている。


普段ダンスは余り観ない。シカゴで何度か観たのと友達の公演くらい。でもNOISMは新潟じゃ英雄だし、ケンタカメイツのはるっぺもファンだって言ってたし、今仕事場が一緒のダンサーさんが金森さんの後輩だというんで、チケットとってもらって行きました。


率直にかっこつけないで言うと、あたしにコンテンポラリーダンスは解らない!その、意味やテーマやメッセージは、もうもうサッパリ理解ができない。娯しいとは思えない。

だけど、手段としてのダンス、というのか、手法、というのか、何をやりたいのかは解ったと思う。おぼろげながら。


もし間違っていなければ、あれはコミュニケーションだった。他との関係性を見せていた。そして、舞台芸術って、コンテンポラリーダンスに限らず、コミュニケーションなんじゃないかなって思う。他との。そして客席空間との。


これから観る人も多いとおもうので多くは語らず。ですが、理解できない演出はいろいろあったけど、一度照明が、客席を照らし彼らがこっちを観ていた。あたしはあれが好きでした。NOISMは独り善がりではないと思った。



多分、自分が創りたいのはこういうのじゃないでしょう。でも凄く新鮮でした。シカゴで様々な種類の表現に毎日出会っていた頃を、まざまざと思い出しました。芸術は個を見せるものであってほしくない、見せる人がいなくても成り立たない。インタラクティブリレーションシップ。まさにそれを、めざしていたんでした。忘れてました。



それたかな、話…


とにかくもっと出会いたくなりました。いろんな舞台に。観よう観よう。

at 22:59|PermalinkComments(4)

October 07, 2007

西荻カフェ探訪「どんぐり舎」

親友の妹さま、同居中のSK嬢から借りた(というより居間にあったのを勝手に読んだ)「散歩の達人」荻窪・西荻編を読んでいたら、にわかにカフェに行きたくなり、午後の仕事前のちょっとした時間で、空気の抜けたちゃりんこを駆る。

雑誌からめぼしいカフェを2、3個選び、地図をアタマに焼き付ける…つもりが、そこは方向音痴大王のこと。あんなに簡単な商店街の配置なのに、店が3つとも、みつからない。あーあ。やっぱりメモをしてくるべきだったよ、メモを。もしくは道路地図を持参するか。こんなときは得意の、イキアタリバッタリを発動するしかない。


そして、前々から見かけて気になっていたメインストリートから一本西に入った路地にある、「どんぐり舎」へ踏み入った。

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マニアックな雰囲気だったが、中は観葉植物のしだれる、家族経営のあたたかい気さくなお店。明らかに常連めいた人々がまばらにいる。気に入りの木製雑貨、木のテーブルや椅子でクラフト感いっぱい。だがマンガのラインナップは意外に若め。

店は狭くて、カウンター近辺は薄暗く、どこかのお家の台所にお邪魔している気分だ。

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コーヒーは10種類近き自家焙煎だ。おばば様に「酸味があるやつで、おばばのお薦めを…」というと、「じゃ、どんぐりブレンドじゃな!あ、でもどんぐりを入れてるわけではないのじゃよ」とのお言葉。いただいたどんぐりブレンドはさほど強い酸味でもなく、すぐいれてくれて量もあり、飲みやすかった。

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同時に読み始めたマンガ、「セクシーボイス アンド ロボ」が予想に反して面白かったため、実はコーヒーの味はあまり記憶に残っていないのですが。

街のコーヒーやさんであった。

::::最近のコメ::::