August 2008

August 29, 2008

能楽シェイクスピア

新潟市発。
世界侵出。
帝都凱旋。

を成し遂げた、異形(偉業)のプロジェクト、りゅ~とぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ「冬物語」。池袋あうるすぽっと、で観てきました。

りゅ~とぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ

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演出意図を何も調べず、真っ白の状態で観たのですが。


良かった。


鐘の音がゆっくり響く中、床に置かれた丸い行灯に、白装束たちが灯を点す。

セリフ回しは現代人だが、出演者の衣装は僧侶のような、カラフルな袈裟に坊主あたま。

静かで精悍な照明。感情の盛り上がり部分は、大きな音でなく降りしきる紙吹雪で表現。クライマックスで効果的に配されたチャイコフスキー。


俳優のレベルも非常に高い。


。シェイクスピアは、古典中の古典であり、誰もが内容を知っており、シンプルなストーリーラインと芸術性の高いセリフ回しを持ち合わせているため、特異な「演出」を見せたいときに便利な作品群であり、多くの場合、客も、演出の奇抜さを求めて見に来る。(あと作者が古い人なので著作権が消滅していることも、シェイクスピア公演が絶えない理由の一つ。蛇足。)


この公演は新潟市が後援しており、新潟芸術文化会館りゅ~とぴあの常設能楽堂で始まった試みで、今までにハムレット、オセロー、リア王、マクベスなど数本を公演し、ヨーロッパツアーや海外のフェスティバルで高い評価を受けた。


きっと彼らには海外が初めから見えていて、あっちの観客と会話するためのツールとしてシェイクスピアを使ったに違いない。日本の様式美を紹介する素材としてのシェイクスピア。美しかった。単純に、印象として。深いこと考えなくてもいいじゃない。日本は美しいと思った、それで十分。


これが地方発であることに勇気を貰う。

August 25, 2008

千羽鶴、再び。

まさか一月置きに千羽鶴作ることになろうとは~~!
嘘みたいなホントの話。


今度は職場。
私が入団試験の時からずっとお世話になっている、
裏方の大先輩が、一筋縄では行かないご病気になり、
一年弱、闘病されているが、ことに最近、芳しくないという。


まだ若いし、よく叱られ仲良くもしてもらっていたので、
物凄くいたたまれない。何も出来ないことが非常に辛かった。


そんなとき、別チームの劇場に用事があって、
浜松町にある彼らのオフィスをを訪れた際。



そこに居たのは、
空き時間に千羽鶴を折るスタッフたち。


これだ。と思う。
私を救ってくれるのはこれだ、と。


二回目にして、初めて感じたことだが、
千羽鶴は、病人を励ますために開発されたもの
ではないように思う。
これは、何とかしたいのに何も出来ない、
周りの人間たちの慰めなのだ。

勿論、病は気からというのを信じているから、
結果、千羽鶴によって病人が励まされて
回復の一助になってくれれば儲けもの!!
そしてそう祈りながら折る。
けれど、そっちがむしろ、付加的な価値であって。

大切な人の病気という
余りにも忌まわしく強大な敵の前で、
自分の無力を見せつけられた時、
出来る唯一のことが、鶴を折る事ではないのか。
千羽鶴は病人のためのみならず、
多分に、折る者を救ってくれるのだ。


と、そこまで考えたところで、
では、そんな救いを私が独り占めしていいのか。


お。閃いた。


自分のチームでも千羽作ろうじゃないか。
ちょっと待てよ。
今の日本に、仲間たちの公演、幾つあると思いますか。
そして何のために、私は5年もこの劇団にいるんだ。
全国に仲のよい同期が散らばっているではないか!!
メールメール。


何と、浜松町で鶴を見た数時間後、
浜松町のもう二つの劇場、
そしてわれらが新橋部隊、
さらに五反田、名古屋、京都、大阪、福岡のチームが
一斉に折り紙を買いに行くという、
さすが大劇団たるチームワークと機動力を発揮。
土曜日二回公演だったにも関わらず。

我々は、舞台監督部のみならず音響、照明、衣裳、
そして劇場の管理人さんと、オーケストラさんと、
果ては俳優たちまで鶴を折り、5日ほどで1000羽突破。
みんな、必死で折った。休憩時間、空き時間。
奇麗な鶴も、ぐちゃぐちゃの鶴もいて、
それが微笑ましい。
私も2回目ともなると、早く美しく繋げるノウハウも
構築され、つなぎ作業は7人で2時間。
前回の5人で4時間に比べ、大幅に自己新記録更新!

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全国合わせて約7000羽の鶴たちが、
この週末、横浜のオフィスに集結走る
したという。見ては無いけど。
狭いオフィスが鶴であふれ返っているそうです。


回復を心から、祈ります。
膨大な鶴を見て、笑ってくれますように。

August 12, 2008

ハーレーを漕げ!!

うちの上司、ちょうかっこいいハーレー乗りです。
(上司もかっこいいし、ハーレーもかっこいいのです。)

ハーレーダビッドソンと言えば、ライダーなら一度は所有したい、
大型高級ブランド車。中型免許とささやかな預金残高しか
持っていないnには、高嶺の花ではありますが、
いつかぜひこれに乗りたいという野望はあります。


さて、うちの上司は、300万もするローライダーという
マシンに数年来、乗っていました。

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その上司の愛馬、なんと先月盗難に遭ってしまったのです。
ハーレーには非常に組織立った盗難ルートがあり、
眼を付けられたらまず逃げられないと言われています。
自宅の防犯カメラ付き駐輪場に停めていたのに、
ものの3分で忽然と消えた鉄馬。プロの仕事です。
以来上司は、失意の日々を送っていました。



そんな彼の41歳の誕生日が、この日曜日でした。


わが裏方チームからのプレゼントは、
「無くしたハーレーを取り戻せ!!」
今回の大道具製作はnが担当。


本番終了後、舞台上に上司が現れたところで、
音響さんがスピーカーから大音量で
「ブルン!ブルルーン!!」とエンジン音。

「ん?!何これ」と訝しがる彼の目の前に、
「おーれはジャイアン!!ガキ大将~~」のBGMの中、
舞台上に革ジャン着てジャイアンの顔したライダーが、
白煙を吹き出しながら、ハーレーでふらふら登場!!



おもて!!


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うら!!


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よく見てください、このハンドルとシートの位置関係↓
上のママチャリにそっくりです。シート高もほぼ一緒。
幅が狭いだけで。カゴは外しました。

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特効担当がスモークマシンをしこんで、マフラーから
ちゃんとモクモク出てました。かっこよかったなあ。

そしてジャイアンの決め台詞
「のび太、お前のハーレー、返してやるよ、ほら」

上司「犯人おまえか!!!!」



そんな上司は切り替えが早く、心機一転KawasakiのZRXを新車で購入し、
納車も終わり、すっかりご機嫌です。おめでとうございました。

August 09, 2008

幸せになる女たち(女ラク)

先週のことですが。

大学時代の女子ラクロス部(女ラク)のチームメイトたちが、
今年は結婚ラッシュ。


昨年10月に結婚した仲良しの彼女を皮切りに
「花嫁周辺」の記事をご参照のこと)

今年の10月二人、年明けにひとり。

学生時代からの彼氏や職場の同僚など、
みんな長く素敵なお付き合いをして
兄弟のように仲良しなカップルたちです。

頭もよく美しい女ラクのみんなは,
多くが一流企業に就職してバリバリ働くキャリアたち。
そんな彼女達の中で異彩を放ってしまう二人がいました。

一人はもちろん私。
こんな仕事をしているから土日がことごとくNG、
結婚式の招待状、常に欠席に丸印。

もう一人、カメラマンを目指すももちゃんは
秋からの結婚式ラッシュを待たず今月パリに移住。

そんなわけで問題児二人が画策したのが、
合同結婚式ごっこなのでした。

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ダイニングバーの一角を貸し切り、
花嫁たちと旦那様を呼び、その他もみんな呼び、
ブーケとウェディングケーキを発注。
ウェルカムボードや、ももの写真作品を展示し、
手作りベールをヨメに被せて出来上がり!


私、nの仕事に合わせて、日曜夜遅めの開催だったにも
関わらず、みんな旦那同伴で快く集まってくれ、
しかも、華々しく美しく、相変わらず賑やか。


女ラクの後輩たちも参加し、お騒がしい夕べでした。
みんな、大人になったんだ。
だけど、こんなにも、変わらないんだ。
そのどちらもが、すっごく嬉しい、夏の夜でした。
みんな、ほんとにおめでと。


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ちなみにダイニングバー(というかカフェ)は
三宿の交差点にあるkongtong(こんとん)。
246沿い、池尻大橋駅下車、三茶方面に徒歩10分弱。
首都高が見下ろせる、隠れ家アパートメントで、
nは雰囲気が大好き。お料理も凝ってて美味しい。
おすすめです。

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そしてnとももは、ももんちで打ち上げ。
ドレス脱いで、ジャージ着て、
ウォッカ飲んで、クーラー壊れて、ソファで雑魚寝。
結婚の、ぜんぜん見えてこない二人でした。困った

::::最近のコメ::::