November 2009

November 30, 2009

チャリティ公演

大阪生活も残すところ、あと6日となりました。

3ヶ月居て、その間に休日が8回くらいあったけど、
大阪らしいところに、どこにも遊びに行かなかった。

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お好み焼きとネギ焼きを3回、食べたくらい。
理由は、大阪以外に行く所がたくさんあって忙しかったから



なのですが、



そのお出かけ先の代表的なものが、「全国ツアー公演を
やっているチームを手伝いにいく」というものだ。


そうなのです。

わたしは、休日にも裏方をやってしまうのです。
それで心と体が健やかになる体質なので仕方ない。



バカだから!!!!




先月は奈良、
今月は先週京都、今週堺、に行って来ました。



特に、今日の堺は、チャリティ公演といって、
某大手自動車メーカーの労働組合が出資して、
全国の小学生や障害者の為に、無料で公演を見せる、
という、意義のあるシリーズ。毎年やってます。

6時半に家を出て、堺の劇場に向かう。

8時、11トントラックから降ろした舞台装置、
照明機材、音響機材を搬入&仕込み開始。

労働組合のおじちゃん、地域のボランティアの兄ちゃんたちも
わんさか手伝ってくれて、作業はどんどん進む。

休憩も取らずに5時間で、仕込みと稽古が終わり、
13時に開場。身障者とその同伴者たちが、嬉々とした
表情でどんどん客席を埋めて行く。


身障者を対象にした公演で特徴的なのは、客席が常に、
叫び声でみちている事、開演前も、上演中もだ。


客席の照明が落ちて、いよいよ開演という段になると、
拍手喝采、うなり声、すっとんきょうな裏声が飛び交う。


彼らは興奮すると、喜びや驚きを「ウー!」とか「アアー!」
とか、ストレートに表現してくるのです。
けっして大人しくはしていないのです。
感情が大きく動いたところで、声を出すのです。

今日はあたし、お手伝いさんだったので、公演は客席で見た。
あたしもストレートに表現した。
涙を流し、歌を一緒に歌い、手を叩いて。

客席には、静寂が訪れることはないけれど、熱気に包まれた、
素晴らしいステージでした。


お客さんの心が動く瞬間に立ち会いました。

この瞬間のために、演劇をやっている。




16時終演。


本当に心からの満面の笑みで、彼らは帰って行った。




裏方チームは粛々と解体開始。
18時にはほぼ解体し終わり、19時、トラック積載作業完了。
防水シートをかけて、明日の公演地、倉敷に送り出した。



明日もまた、子供たちに夢と希望を。

November 18, 2009

直島、アート体験。

さて、翌日、うわさの直島に行ったんですよ………


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衝撃体験でした。


小さいとはいえ、ひとつの島をですよ。
あんな風にコーディネートしきれちゃうものなのかー…。

あんなに素敵なアーティストを集めて、
あんなに住民を巻き込めちゃうものなのかー…。

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スケジュールはかなりハイペースの駆け足でしたが、
見たい所を余す所無く詰め込みましたので、参考までに
タイムテーブルをご紹介。


6:00 橋本屋女将に無理言って早朝ごはん
6:42 琴平発(ことでんにて。琴平→高松築港)
8:10 高松港発(四国汽船フェリーにて。高松→宮浦港)
9:10 宮浦港着。下船
9:30 ベネッセハウス見学(町営バスにて移動)
10:30 地中美術館見学(徒歩にて移動)
11:50 家プロジェクト見学(町営バスにて移動)
12:30 まるやカフェ昼食
13:00 引き続き家プロジェクト見学
13:50 宮浦港へ戻る(町営バスにて移動)
14:00 直島銭湯『 I ハート 湯 』で入浴
14:20 宮浦港発(四国汽船フェリーにて。宮浦港→高松)
15:25 高松着。下船
15:30 高松発(南海高速バスにて。高松駅→大阪なんば)
18:40 大阪なんば着
19:30 帰宅 




ベネッセハウス


この直島のアートプロジェクトは、ベネッセ社長の福武総一郎氏が
プロヂュースしたものです。

ベネッセハウスはオール安藤忠雄建築の、美術館であり宿泊施設。
それ自体とっても素敵な建築であると同時に、この島の
ランドスケープと一体化した、自然と建築とのコラボレーションが
見事でした。




地中美術館見学


その名の通り、地上0階、地下3階という大胆な構造。
展示されている作家は3名のみ。
光を扱ったアーティストばかりである。
太陽光を効果的に取り入れ、鑑賞する時刻によって
作品が全く別の顔を見せる。
ここも安藤建築が美しい。

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家プロジェクト


この地区一帯に、まるまる一軒を、作品にした家屋や神社が
点在している。

一階と二階をぶち抜いて、自由の女神の上半身が立っていたりとか、、

家の床が浅くて巨大な水槽になっていて、発光しながらカウントする
デジタル数字が何百も沈められていたりだとか、、、

入ると全くの闇で、10分くらいじっとしていると遠くに
光が見えて来るお寺だとか、、、、、

そのアイデアと、遊び心と、実行力と、周辺住民の理解と参加に
わくわくしてしまいました。





直島銭湯『 I ハート 湯 』


家プロジェクトにも参加している、graf大竹氏の、
デコレーション銭湯。
銭湯を飾り付けたというよりは、美術作品を文字通り体中で
体験するといった感じ。


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楽しいとしかいいようがない。風呂の中に、象がいる!!
これは入った人にしか分からないトリップ。


直島にアートを見に来る海外からの観光客が急激に増えたため、
地元住民が、この銭湯を交流の場として喜んで活用しているという
ことに感銘を受けました。



そう、



このアート達は、
この島に来る人のみならず、この島に住む人を
元気にしている。



そのことになによりも、感動をしたのでした。


行って下さい。ぜひとも。あなたも。



ベネッセアートサイト直島 HP
※ベネッセハウス、地中美術館、家プロジェクトを含む



直島銭湯『 I ハート 湯 』HP
(このHPはかわいいーーー)


船の本数が少ないので事前によく調べて行きましょう。
四国汽船の時刻を。
月曜は地中美術館と家プロジェクトが休みです、気をつけて。

November 16, 2009

こんぴら参り

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今日、わたしは、1368段登って、降りた。



なぜか昨日の夜中に突然浮かんだアイデア、「明日は朝から、こんぴら参り。」


四国は香川高松。
長い長い石段を登り抜くという究極の参拝。
江戸時代には日本全国誰しも一生に一度は詣でたいと願った、
琴平(こんぴら)参りだ。

半年ぶりにいただいた2連休。
そもそもこの2連休は越後妻有の大地の芸術祭に
行くつもりで準備をしておりました。

新潟県十日町市全域で開催中の、三年に一度のアート・フェスティバルだ。

妻有は200近く点在する作品と作品の間が、車で10分とか、
里山を舞台にしているがため会場が広すぎるのだが、
平日はガイドツアーが出ないため、
レンタカーしないと到底みて回れない。

そして、
天気予報はばっちり☆雨。

わたくし、
ペーパー☆ドライバー。



無理。




ということで、直前でキャンセルし、
二日間、家で腐るかー。


しかし、昨夜0時すぎ、思い付いた。


瀬戸内海に、同じコンセプトのアートの島があるではないか。


今、わたしは大阪に居るではないか。


四国ではないか!


こんぴら参りではないか!


うどんではないか?



ということで睡眠もそこそこに早朝の高速バスに飛び乗った。


るるぶ四国を頼りに、まずうどんを食べに行く。行列に並んで、うわさの「竹清(ちくせい)」にて。
う、うまっ
何だ、このコシ…!


死ぬほど美味しい(涙)。


そしてチンチン電車で琴平へ。


800段目くらいまでは良かったんだけど、
そこからの500段に、汗だくで息は上がり足は震え、
衰えを感じ焦る。


しかし何とか制覇。山頂は絶景、参道も楽しくて、全国から人が集まるのも分かる。


ひとしきり感動して降りてくる道の途中、
「金丸座」という、なんと日本最古の芝居小屋に出くわす。


これが、大変な代物!感動の嵐、だったんですが
この話は長くなるのでまた今度。



今日は琴平泊です。

地元の食堂で、焼酎飲みのお母ちゃん(70歳)と語り合いながら熱燗。


明日は直島です。



寝ます!

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November 13, 2009

家だいじょうぶです

いやー、ネットのちからって凄い。
読者の皆様から「家探してます」の記事への反響、


というより、


お見舞い。


のようなメールが毎日のように届いて、
だんだん自分が可哀相になってきました!!


「数日間でよければ、つなぎで我が家を使って!」

とか

「家族が居るけど、それでもよければ、」



あなたを助けたい!!



という、みなさんの厚い友情に、

本当に本当に心から、感謝しています。



家は見つかったよ。(いくつも)
でも、声かけてくれたみんなの家、遊びに行くよ。


いい友達、すっごくたくさん居るなあ、あたし。
あーもーーー。ともだちラブ!

みんな大好きダーーー!!!!!!!!!!!





※ 失業をしたわけでも、お給料をもらっていないわけでもありません。

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November 10, 2009

京都カバン再訪+もみじ

「家探してます」の記事に、驚くほどの早さで電話やメール、
どうも有難うございました。本当にいい友人ばかり持ったよウインク
素敵なオファーがたくさんで、これからちゃんと決めます。


昨日はオフでしたので、京都に早めの紅葉狩りに行きました。
ベタに嵐山にしました。いつも期待を裏切らず美しいので。

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天気もよくて、のーーんびーーーり のーーーんびーーーり


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そのあと、京都の河原町荒神口にある大好きなカバン工房
「モントーク」に行きました。


私が2年間、ほぼ毎日使っているこのカバン。

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「京都カバン完成」の記事参照。

これは、以前ふらりと通りかかったこのお店で、
カバン職人のトモミお姉さんに惹かれてオーダーした、
世界に一つの私専用カバン。

とてつもなく使いやすくて、丈夫で、
愛情と気配りに溢れたカバン。


ここはただのお店ではない。


カバンやアクセを売ってはいるのだけど、
このトモミお姉さんに会いたくて、ふらりと来てしまうのだ。

そして、どんどん人と人とが繋がって行く、
不思議な空間。


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先日2つ目をオーダーしたのだけど、
その進行状況に関係なく、2週連続でおしゃべりに来ている。



先日モントークでカバンを作られたお兄さんが、
このブログに書き込みをして下さったので、
トモミさんに話したらすごく喜んでいた。

そのお兄さんが頼んだカバンの写真を見せてもらう。

オール皮の、すっごくかっこいいカバンだった。
デザイナーさんなんだとか。

キッチリして、でも優しい色の皮で、
きっと似合うんだろうなとか、顔も知らない
お兄さんに、想いを馳せて祝福を送ったりした。



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また欲しい形おもいついちゃった。
一生懸命働いて、お金貯めて、1年くらいしたら
発注しよう、と思っている。


皮は用意して待っている、と
トモミさんも言っている。

::::最近のコメ::::