August 2012

August 27, 2012

観劇レポウト「パルレ」

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学生演劇時代の愛しい友人、
俳優座女優になった小林亜美の
初主演作品「パルレ」を観に、
日本橋は三越劇場に参りました。


三越本店って初めて入ったけど見事。
建物自体が芸術。
まさに日本の中心であった場所なのだ。


亜美。


学生時代から大好きな人。
誰にでも愛されるオーラを持ち、
最強の笑顔と愛嬌を持つ女。

亜美の変わらない人間味溢れる演技に打たれ、
ミュージカルってこういう歌い方してもいいんだと、
っていうより亜美はソロもコーラスも、
ちっっとも歌っている感じがしない、
完全にお芝居の一部としてなんの違和感もない。
芝居と歌の境界がこの人にはない。

そしてもちろん、
この歌い方が音を外さずにできること自体、ものすごく難易度の高いこと
練習の賜物なんだと、分かってまた感動した。


ソウル暮らし何年ですか?

そう始まる、様々な人の人生。
もがき苦しむアラサーたちの姿が
ズドーンと自分と重なって、

韓国と日本、若者の感じることは一緒だ!
って思ったら、涙がドンドコ流れた。

早く韓国に行ってみたい、
NANTAもそうだったけど、韓国作品の
客席を巻き込んでみんなで盛り上がる、
熱くさせる演出が好き。きっとこれはアジアの血。


終演後、楽屋の亜美に会いに行って泣いた。
ずっとこの人のファンしようあたし。

作演出は同年代の女性演出家、チェ・ミンジュさん。
彼女に日本人と韓国人、まったく一緒!
といって泣いて抱き合った。


せっかく上京したのでシアタートラムでもう一本。

開演までとりあえずビール。ひとりで!


理不尽なこと、煩わしいこと、心の枷、
弱さ、怒り、悲しみ、苦しみ、

洗濯物がなびくように
自然に乾いていくように

疲れたら、悲しかったら涙も一緒に洗濯して、


「負けるもんか!」


August 23, 2012

夏フェス(仕事で!)

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夏フェス。

野外コンサートの照明を仕込みにきています。
国立越後丘陵公演にて、「音楽と髭達」。
ラインナップはスカパラ、スキマスイッチ、Hilcrhyme、清水翔大、小田和正にゴールデンボンバー他。


本番付きになれなくて残念ーー(*_*)!!


フェス会場は大規模な共同作業の見本市のよう。

照明屋さん、音響屋さんは言うまでもなく

発電機屋さん、電気工事屋さん、スクリーン屋さん、カメラ屋さん、足場屋さん、テント屋さん、仮設トイレ屋さん、柵屋さん、ゴミ箱屋さん、お弁当屋さん、飲み物屋さん、クーラー屋さん、進行を仕切る制作屋さんと力持ちのアルバイトさんたち。

うわあ、音が出始めた!

地獄のように暑い現場だけど、風が出て、芝がなびいて、スピーカーが唸りだしたらもう小さなことはどうでもよくなる。

たくさんの人がハッピーになれるフェスになりますように。


雷に御用心!!


August 17, 2012

アプリコット新発田公演によせて

新潟市芸術文化会館「りゅーとぴあ」の擁する
プロ指向のキッズミュージカル「アプリコット」。 

連日立ち見を出す満員御礼だった三日間の新潟本公演を終え、
明日から新発田へのツアー公演に臨みます。


というわけで本日は、「ツアーに出る」ということについて考えました。


魚沼のキッズ・ミュージカル「夢ひかり」の子供たちは、
なんだかんだで毎年東京や県内の都市でツアー公演をしており、
若いのにツアー慣れをしている、打たれ強い子供たち。

劇場のサイズや条件の違いを良く理解してくれ、どんな過酷な状況でも
落ち着いて着替えをし、自分たちでスタンバイやタイミングの変更を
考えて対応してくれます。

物語を進めるのに何が必要か、という本質と、
「いつもやってることを何となくやる」という惰性との区別がハッキリ
つけられる子供たちです。


さて、明日からアプリコット諸子が向かう新発田は、かなり歴史の
ある市民会館で、舞台のサイズがりゅーとぴあとは随分違います。

袖中(舞台の両脇の、客席から見えないポケット部分)の面積が
舞台上と同じくらい広いりゅーとぴあに比べ、袖中に隠れたらすぐ壁、
というのが新発田の劇場。

本拠地公演と比べると様々な変更が出るのは当然ですが、
当然ツアーですから、何日も新発田に行って稽古をできるはずも無く、
子供たちは着いたその日に昼公演。慣れる時間はもらえません。

そのような理由で、昨日と今日は、広いリュートピアを新発田の会館に
見立てて、カラーコーンで柵を作り、障害物を置いての稽古をしました。

「エッ、狭い!」「何、これしかないの?!」という驚きと焦りの声の連続で、
これはまずい、と思ったとき、私が心の師と仰ぐ、夢ひかりのスタッフさんの
言葉を思い出しました。

「古くて狭い劇場に行った時、決してセマイ、キタナイと言ってはいけない。
その劇場は長い間、その地域の人たちに愛されて、スタッフたちが大切に
大切に手入れしながら使われてきた小屋だから、その劇場には神様が住んでいる。

その劇場の神様に嫌われたら、公演は失敗する。
そのかわり劇場の神様を味方に付けたら、
魔法のように素晴らしい舞台を一緒に作ってくれる。」

という言葉です。


夢ひかりの子たちは、この思想は言われるまでもなく持っていたので、
私がその話をしたときは「それはトーゼンだね」っていう反応だったのですが(笑)

あ、もしかしたら、アプリコットのみんなは、ツアー慣れをしていないかも
しれないな?!と思い、

「みんな、新発田に行ったら、絶対に狭いって、言うなよ」と切り出しました。
はじめ子供たちは全員、キョトンとした顔をしましたが、
私たちが貸してもらう劇場は、その街の人たちが大事に大事にしている場所。
私たちにとっての障害物は、他の人にとっては必要なもの。

だから劇場と、劇場にあるすべてのものは、リスペクトしなくちゃいけないの!
私たちにとってりゅーとぴあが、大好きな劇場であるのと同じように、
新発田の劇場は新発田のひとたちが大好きな劇場なの!
そんな劇場で公演させてもらえるなんて、ワクワクするね!

って言ったら、

キョトンとしていたみんなの顔がパーッって明るくなって、
何人かはウンウン、って笑いながら頷いてくれました。

うわ、伝わったー…って思いました。


以前、ロンドンにWICKEDを観に行った時、舞台裏を見せてもらったことが
あったのですが、りゅーとぴあよりよっぽど狭い袖中で、
「エー!!世界のウェストエンドがそんな袖中でやってんの!!」と
思ったことがありましたが、実はロンドンもブロードウェイも、
お客さんに見える部分以外は本当に冗談のように小さく、

モーターを使って、天井から吊るして3段重ねにして収納したり、
分解して畳んで隙間に収納したりと、
それはそれはスタッフさんたちの工夫と努力によって
劇場を見事に味方につけているんだなあって思ったのです。
 
 
明日はスタッフだけでの仕込み。

明後日、アプリコットのみんなを無事に迎えられるように
まずは誰よりも私たちが、劇場の神様と仲良くならなければ。

確実に愛される子供たちだと思います。大成功を祈って。

August 12, 2012

かえうた

本日の記事、内容がないですよ。
お暇な方だけ読んで下さい。


わたし昔から、替え歌が本当に好きなんですね。
なんだかパロディと名のつくものに異常に好感を持つんですね。 
なぜだろう。

今日は空き時間にyoutubeで3時間くらい、
アル・ヤンコビックを観ていたんです。
懐かしいですね。知ってますか。この偉大な人。

ちなみに今日ご紹介する替え歌は英語のみなんですが
どこの言語にも、替え歌があるって面白いですよね。

人類に、遊び心がある限り。
替え歌という文化は未来永劫、続いてゆくのだろうな。

幸せな曲ほど、残酷な替え歌にされる確率が高いそうですね。
替え歌って、概して残酷なものですからね。
幸せと平凡の象徴であるサザエさんのオープニングテーマに、
幸せな替え歌なんてひとつもないじゃありませんか。
たいていタラちゃんが重傷を負うか、戦争に行くか便所で悲劇に見舞われるのです。

替え歌って、どこの国でもそうなんだ。


考察は不要。


まずは基本、マイケルの"Bad"の公式替え歌、"fat"から始まって。



もちろん”Beat it"の替え歌"Eat it"を観ます。



バックストリートボーイズの替え歌。(歌詞のみ)
※eBayとは米国の大手通販サイト。



アヴリル・ラヴィーンの替え歌。(歌詞のみ)
※残酷な替え歌が嫌いな方はご遠慮下さい。




これで今日一日笑い転げて、
ほとほと体力を消耗しました。

さらに、かなり英単語を調べました。
英語塾でこれを使って教えればよかったなあ。

パロディって、笑いのセンス以外に、原作に対する大いなる愛情と、
豊富な知識や語彙が必要なのだと思うのです。


とかは、まあこの記事に意味を持たせようとする無意味な後付けで、
考察はどうでもよくて、とにかく笑えるので替え歌大好きです。

こうなってくると、もっと英語を勉強しなきゃと思います。
世界の替え歌を理解するために!!!

August 09, 2012

観劇レポウト 劇団ピンクドクロ「三度目の正直」

いえーい

ついに観れました。劇団ピンクドクロ。
公式ブログこちら





この劇団は、私が現在毎日働いております新潟市芸術文化会館
(通称りゅーとぴあ)の擁するレジデンシャル・コンテンポラリー・
ダンスカンパニーNoism(ノイズム)のメンバーのうちお二人、
宮河愛一郎氏(もと四季)と藤井泉氏によるスピン・オフ劇団。

うわーカタカナ語が多い・・・・・・


つまり身体能力の高いダンサーたちが、チームの活動とは別に
演劇的でコミカルな小作品を作る劇団なのです。

昨日と今日だけの公演は、古町のTシャツ工房「ヒッコリー」の
二階。素敵な町屋です。狭い二階に30人近い観客が入ると、
扇風機を回しながら、不穏な空気の二人が寝ていました。

(※冷房をつけるとブレーカーが落ちるとのことで窓開けて
扇風機での公演でした。)

どうやら、別れ話をしているカップルの設定。

時間がくると、口げんかが、そのまま身体表現となり、
飛んだり跳ねたり、持ち上げたり、回ったり回されたり。
そして3つの部屋を行ったり来たりしての大騒動に!

お客も二人の動きに合わせて、大移動しながらの観劇。

セリフはほとんど無し。演劇的ダンスというかダンス的演劇というか。
狭い、狭すぎる空間に見事に調和。大好きですね、こういうの。


思い出したのは大学時代、
あらきあやこや仲間と、Blood Brothersを演ったときのこと。

L字型の部屋+キッチンというスペースで公演をやったことがありました。
あの時も、演技スペースを3箇所設けて、お客さんを移動させて
見せたなあ。演出家が実験演劇好きな人でしたので、色々やりました。

積極的に楽しみに来てくれているお客さんなら、
労力を使うことを楽しんでくれるんですよね。
もちろんそれに対するケアはしないと行けませんけど。

やりたいわあ。
こういうのやりたいわあ。

そういえばここ2年半で、芝居を3本しかやってない。
あと全部ミュージカル。あれ?!何で?!
芝居の方が好きなんですけどーーー!!!
わあ~~誰か私に芝居をやらせてください!!!!!


そういうわけで、

新潟公演は今日、ラスイチで
土曜日には東京公演あります。

是非。お勧めいたします。
以下劇団のブログより転載。
あー元気もらいました。


新潟公演詳細
劇団ピンクドクロ
「三度目の正直」
出演: 藤井泉  宮河愛一郎
 ×  遠藤龍  高橋徹 小林義一郎 
Davy Georges Robert Bergier

日時: 8月8日 (水)22:00
         8月9日 (木)19:30
場所:  hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)
新潟市中央区古町通3番町556 
料金:1500円
定員25人
予約:pinkdokuro@gmail.com


東京公演詳細
劇団ピンクドクロ
「三度目の正直」
日時:2012/8/11(sat) 15:30 &18:00 
*開場は開演の30分前 
*限定50人
会場:G-Screw Dance Labo
東京都杉並区上荻 1-16-16 ユアビル3階
(JR荻窪駅・東京メトロ丸の内線荻窪駅・西口徒歩1分)
tel.  03-3392-3698
「会場HP」 http://g-screw.com
料金:前売り2000円 当日2500円
チケット予約
mail  info@g-screw.com
pinkdokuro@gmail.com 






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