November 2012

November 27, 2012

バレエ!

さて、今週末、初めてバレエの舞台監督をやらせてもらうことになりました。

発表会とは言っても、バレエは決まりごとが多くて、
知れば知るほど面白いですね。

バレエに縁のない人生を送ってきた私には、 
たとえば「白鳥」や「くるみ割り人形」などのクラシックバレエの
あの振り付けが全部決まっているということすら、知りませんでした。 
(つまり、公演ごとに振付師によって変わるのだと思っていた) 

決まってるんですね!
ここでこういう足の動き、とか、こういうターン、とか、ジャンプ、とか。
信じられない。しかも全部フランス語だし。

さらに、音楽を入れるタイミングまで決まっているんですね。

音楽を入れるタイミングは踊り手の動きに合わせねばらなず、
舞台監督(生オーケストラならば指揮者)が指示を出すものらしいです、
となると演目によっては振付を覚えないといけないし、
踊り手の呼吸や、客席の余韻を読まないといけません。

俗に言う「芝居ごころ」が、意外にも芝居より必要だったりします。 

YouTubeで色々な演目を見て、勉強するのが楽しいです。

そんな中、最高のマペット・ショー動画を見つけてしまいました。
王子と豚による、「白鳥の湖」。

どっかの団体でこういう公演やってくれないかな。
喜んで働くのに!!






November 24, 2012

ある軍師

とても身近で、立場は違えど想いを同じくして戦ってきた
戦友がいる。

私を二等兵だとすれば、その人は少佐。
なので戦友と呼ぶにはおこがましいのだけれど。

私が劇団で学んだことが実戦スキルだったとすれば、
その人から教わったことは戦況であったり、戦術であったり、
戦う意味自体であったりした。

戦闘員でありながら、頭の中は常に軍師である人。


その人のもとに、部隊を離れよ、という辞令が近々下る。
前線からは離れるけれど、安全地帯へ移動して平和に暮らせる。

でもその人は前線にこだわった。
離れれば、自分が、自分でなくなると言っていた。

こだわれば、少佐から昇進どころか、少尉、軍曹あたりまで
おっこちる話。私は安全地帯を勧めた。

しかし、その人は甘い話に挫けなかった。
くじけるどころか、培った術を駆使して戦況の機微を読み、

結果、他の軍隊の中将として迎えられることとなる。


それだけでも十分、美談なのにさらにその人、
自分が上手く出来なかったら首を切るという約束を、
いやがるそこの大将に無理やり結ばせた。

つまり軍師である彼の選んだ陣形は、背水の陣。
自分自身を追い詰めて、保身より成果を期待する。
そして、私には、数年後の彼の勝利が目に見える。


もう、この話を聞いた時に、泣きそうになってしまった。
自分は、馬に跨っているだけで、何かに勝てると思っていたのだろうか。
ゆっくり撤退していることにも気付かずに?

今のままでは、もうその人と戦場で会うことが出来ない。
私は、騎馬に乗っている以上は、撤退や保身を考えず、
勇猛果敢に戦わなければ、そして必ず戦地で再会しなければ。


その人の武運を祈っています。
それと、わたしも戦況を読む力を養おうと思います。
軍師にはならないけど、自分が陣形のどこにいるかくらい、分からないと。



と、いうものの書き方になったのは、
理由1、 まだ非公表の情報で正確に書けない
理由2、 レッドクリフの見すぎ



ご武運を!孔明どの!

November 16, 2012

居間改装大作戦・後編

6月下旬の記事「居間改装大作戦・前編(または鈴木家の秘宝)
にてお伝えした通り、居間を改装してました。

畳をはいで、↓

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断熱材を入れ、↓

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下地としてコンパネを敷いたまでは良かったが、↓

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その後、肝心のフローリング材で気に入った素材が見つからず
4カ月ものあいだ、硬いコンパネの上で生活をしていました。

しかし、冬が近づいて来て、さすがに床が薄すぎる。
今月中に完成させなければ!と日々、床材を求めて
材料屋さんに問い合わせをしておりました。

そしてついに見つけた、破格で親切対応の床材屋さん。
cas online。無料で端材のサンプルを送ってくれるので選びやすいです。
フローリング材の購入をご検討の方はご参考に。

材料が決まれば、あとは簡単でした。

取引先の電動工具をちょっとお借りして寸法を合わせ、
コンパネの上に並べてゆきます。↓

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完成。↓

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アンティーク加工された、濃いブラウンの栗材です。
かなりイイよこれは!

近くで見ると、ずさんな施工で誤差が大きいのがバレますが、、、

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でも、最終的に床、やっぱり冷たいよ!!




November 14, 2012

おかしな演劇祭、ふたたび。

9年ぶりに芝居の演出、をやっています。


専門学校で舞台基礎講座というのを受け持っているのですが、
今年の2学期の課題は昨年に引き続き、「自主公演をやる」
ということにしました。
昨年の公演実習についての記事はこちら!)

昨年は会場を町なかのオープンスペースに設定してやり、
「リハーサル、舞台稽古、公演に至る流れ」は勉強できましたが、
肝心の中身はボロボロでした。

今年はやはり教務主任の先生からその部分をしっかりやって
ほしい、というリクエストを受け、
つまり生徒たちは裏方でなく俳優のタマゴなので、
舞台での立ち方、動き方、声の出し方、活舌を正すことになったのです。

そうなってくると、舞台監督が講師をするより演出家がやったほうが
いいんじゃないかと思うんですが。

と、進言すると仕事がなくなりますので、やるしかないのです。


とは言っても、なにしろ私には、劇団四季で養った耳がある。
そして学生時代は演出をやっていたわけだし。
小口真澄の弟子なわけだし。

奇抜な演出は出来ないけど、今回の課題には十分だ。
ということで、実に9年ぶりに演出家席に返り咲いたのです。

演目はとにかく台本を覚えるのが苦手な1年生に
ニール・サイモン「おかしな二人」の一幕前半。
とにかく活舌の悪い2年生には、永井愛の「ら抜きの殺意」。

どちらも30分の小品です。

これを禁断のナナコ演出でお届けします。
公演は学内のスタジオで22日。もし、ご興味があれば声かけて下さい。


以下、愚痴。(お暇な方へ)


ところで最近更新を怠っています。
理由は分かっています。

なんだか心が固まっている。
昨年の「おかしな演劇祭」の記事をよむと、さらにそう思う。

ブログに記事を書く時というのは、誰かに聞いてもらうに値するくらい、
自分が感動したり自慢したいような素敵な出来事(トラブル含め)があって、
それで写真を撮ったりして、思い出しながらワクワクして綴る。

その心の振れ幅が、最近小さい。全く記事にしたい出来事が起こらない。
その原因がどうも、会社の方の仕事内容から来ている気がするので、

現在の振れ幅が小さいこと自体よりも、
「今後もずっと、この振れ幅でいくんだろうな」というガッカリ感が辛い。
 
だけど、逃げようとも思わない。
悪い言い方をすれば、改善しようという気が起こらない。
どうしたのだろうなあ。

「前に進む」じゃなくて「こなす」という感覚。
やっていることは一緒なのに、この違いは大きい。


以上、愚痴。 元気なんですけどね。

November 03, 2012

「芸術」と「芸能」は違う!そしてイイ!

新潟で活動するようになって、
フリーの時も、会社に入ってからも、
「芸能祭」と名のつくお仕事を定期的に頂きます。

名前だけ聞いたら、芸能人でも来るの?!
なんか派手な、フェスイベントみたいなもの?!
という気がしますが、知ってもらわなきゃ、「芸能」を。

日本独特の民衆文化、とでも申しましょうか
民謡、日舞、新舞踊、詩吟、カラオケ、最近じゃよさこい、
今日なんてさらに社交ダンスにクラシックバレエまで。

全部ついてきちゃった。

簡単に言えばお稽古ごとの、集団発表会なんですが。

東京じゃ全くみたことがなかったんだけど、、、
これが新潟だと、その地域のホールや公民館が主催となって、
参加者募って50組前後、多いと100組近くなることも。

居るんだなあ~~若いのに、新舞踊なんて渋い事やってる中学生。
そして和太鼓のチームもよさこいのチームも、
メンバーの中心は 子どもたちだったりする。

だいたい、午前中に始まって夕方までかかる。
同じステージをやっていても仕事のやり方、全然違います。

目からウロコが落ちますね。
ステージだから、裏方の汚い様子が見えちゃいけないとか、
スマートに見せなきゃいけないなんて、誰が決めたの。

お客さんが決めるんでしょう。
ですがね。
そんなの全然、お客さんが求めていない場合だってあるのです。


芸能祭に集まってくるおじーちゃんおばーちゃんたちは、
とにかく気持ちよく歌って踊ってスターみたいに照明浴びて、
客席は客席で仲間が出たら晴れ姿をフラッシュパチパチ写真とって、
一緒に歌って野次飛ばして、パッパと夕飯までに帰って酒飲む。


そんな時の裏方の使命はですね。


変な色気ださずに、見て変じゃない程度に体裁整えた仕込みして、
とにかく無駄なこと一切なしにどんどん段取り良く舞台転換して、
おばちゃんたちにハッパかけて舞台にあげて、
終わったものからどんどん片づけてマッハで撤退する。

それはそれで全く異なる、技術が必要。
いや、きっと根本的に全く一緒なんだけど、
長く演劇に携わってきた自分には、
まだこの「芸能」は 別分野のように思えて、
ちょっとずつ頭を慣らしながら仕事してます。

新潟で活動するなら、絶対に避けてはならないのよ、
この芸の道。新潟で劇場に足を運ぶ人の割合の多くは、
芸能家世代なのだということを、もっと認識するべきだし、
公的予算もっと割けとまで言わないけど、
戦略として視野に入れるべきだろう、
コンテンポラリーダンスの単独公演だけじゃなくて!!

って、あんまりオシャレじゃない私は思っている。
はい、言うは易し、なんですけどね。


突然ですが、今日は大好きな「長山洋子」氏の動画をご紹介。
今日は三味線のチームがいくつか出ておりました。
もともと三味線のパワーのこもった音が好きなのもありますが、
カラオケの人が歌う曲で「この曲いいなあ」って思う曲のうち8割がた、
長山洋子さんの曲なんですよね。

今日もいいなあって思った曲は長山洋子さんでした。
先週の芸能祭でも、やっぱり長山洋子さんでした。

幼いころから民謡で鍛え上げた歌唱力を持ち、
デビューは84年、アイドルとしてでしたが、
ブレイク後の93年、戦略通り演歌で再デビュー。大ヒット。

この人は津軽三味線の名取でもあり、本当の実力者で、
私が心から憧れている、「芸能」人なのです。

それではお聴きください。
長山洋子で「じょんから女節」 津軽三味線の特別バージョンです。

冒頭のシャミソロはさることながら、
後半の洋子さんのシャミとアンサンブルの掛け合い、惚れますよ。
ああ、日本人で良かった、ってあなたもきっと、思うはず。



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