April 2014

April 18, 2014

居間改装大作戦2 「障子を北欧風に」

新潟の、長い冬が終わりました。

この古民家に棲みついて来月で丸4年です。
そろそろ築80年になろうという歴史的建造物。

4年の間に、煙突、屋根、風呂、勝手口の修繕および
居間の床、台どころと玄関壁のリフォーム

などを趣味の範囲でやってきたのですが、
この春のリフォームは、居間の障子をお洒落にすること。

この部屋で私は一日の大半の時間を過ごすのですが、
四畳半の部屋の壁のうち、42%が障子、42%がふすま、
残る16%が砂壁という、なんとまあほとんど骨だけみたいな
構造の部屋なんですね。

冬場がどれだけ寒いかおわかりですか。
すべてのふすまと障子の合わせ目に5mm~1cmくらいの
隙間があるので風だろうが虫だろうが入り放題です。

余談ですが屋外と屋内を隔てるガラス戸もサッシじゃないので、
おなじく5mm程度の隙間があります。

昔の設計は良くしたもので普通の雨は入ってきませんが、
先日窓を掃除して真正面からバケツで水をかけたら、
廊下が水浸しになりました。
真正面からかけてはダメでした。


でそんな廊下に面している居間の障子は、陽によく焼けるし、
せっかく床をフローリングにしたのに純和風感が出ちゃうし
ということで、北欧の生地を張ってみることに。

heya5

雪見障子といわれる、上下二枚に分かれた障子戸。
下半分はガラスになっていて、障子をスライドアップさせられる。

ちなみに4畳半の部屋の一辺は9尺ですが、廊下側はそこに戸が4枚。
通常日本家屋の戸板は3尺幅であるところ、2.3尺幅という可愛いサイズ感。
この時代(昭和初期)の家屋のデザインの流行りだと聞きました。

この部屋には2.3尺幅と3尺幅の戸板が混在していて、面白いデザインです。


さて制作過程を写真に撮るのを忘れてしまったのですが、
ネットで高価な北欧の生地を注文し(10cmで600円とかする)
ボンドとか糊とか色々検討した結果、最終的に全部ガンタッカーで固定して

完成!

heya6

白はマリメッコの生地。無地の部分はベージュ色と濃茶のコットン。


縁側方面。ちょっと逆光ですが…


heya8


こちらの幾何学模様はシナマークという生地メーカーのものです
厚手で大変いい生地でした。10cmあたり640円なり。


夜だとこういう具合になります

heya3


2辺全体図

heya1


後ろの廊下に趣味の電飾が点いているのでますます見づらい

写真だと全然伝わらないので、どうぞ近くにお寄りの際には
現物をご覧にいらして下さい。


私にしては珍しく、綺麗に仕上がりました。
(表側だけは!!裏は見ないで!!)


北欧生地いいですね~~

余った生地でファブリックパネルを作ろうと思います。
ガンタッカーばんざい。

今回の生地の調達はこちらのショップでした
品ぞろえが豊富で対応も細やかで良かったです。

ルネ・デュー




これまでのnanaibashiによる自宅リフォームおよび古民家との格闘遍歴はこちら


2010年10月の記事 「自宅水没」

2012年2月の記事 「脱出ゲーム」

2012年2月の記事 「部屋は、屋根の下にある」


2012年6月の記事 「居間改装大作戦・前編(または鈴木家の秘宝)」


2012年7月の記事 「私はえんとつ工事屋さん」 


2012年11月の記事 「居間改装大作戦・後編」

2013年5月の記事 「木曜大工」

2013年7月の記事 「古民家補修シリーズ 屋根を直す」

2013年8月の記事 「風呂に、根っこが。」

2013年11月の記事 「漆喰を塗る」


April 12, 2014

ばあちゃん100歳

昨日、4月11日をもちまして、


ba1


1914年生まれのファンキー祖母が、生誕100周年を迎えました。

ぱちぱち~~

↑ 上の写真は孫、曾孫たちからのプレゼントに囲まれる様子。


facebookに投稿したら、世界各地から200を超えるお祝いの言葉を
いただきまして、祖母も大変よろこんでおります。御満悦の表情 ↓

ba2

普段は高齢者施設を根城にしている祖母ですが、
昨日は母の兄弟が集まって、信濃川沿いの桜の見えるホテルで
お祝いランチをしました。

祖母は足が悪く、耳も遠くなったので、ちょっとのんびりしていますが、
すこぶる元気。私にも量が多いと感じられるランチをほとんど平らげました。

まじか。

多分もうなかなかお目にかかれないであろう「100」のローソクを
配したケーキをプレゼント。
肺活量が少ないので、必死で火を消す姿が健気でした。


それにしても、ここまでシワとシミが無い状態で、人間は100歳を
迎えられるんですね。祖母の肌は信じがたいほど美しいのです。

私は残念ながら肌質が似なかったようで
祖母<母<私 の順でシミそばかすが多い。
というより祖母はシミが皆無。そんなことって可能なの?!

美肌の秘訣を教えろ、と昨日聞いたんですが、
「知らん」と言われました。



祖母は、現在私が住んでいる築70年強の一戸建てに、
95歳近くまで一人暮らしをしていました。

実家からそう遠くないので、幼稚園の頃は週3回くらい来てたし
その後も土日はだいたい、ばあちゃんちでご飯食べてた。

更にこの家は私の高校の真裏にあるので、高校生になると
昼休みに遊びに来たりとか、放課後遊びに来たりとか、
授業中(?)に友達と一緒に来たりとか、
とにかくこの人と一緒に成長したんです。


足が悪くなってから施設に入ってもらいましたが、
うちの母の設けた「必ず一日一回、家族が顔を見に行く」
というルールにのっとり、私も仕事が休みの日には
必ず逢いに行くことにしています。


徐々に老いてはいるものの、この人はイライラせず、愚痴らず、
当たらず、こんなに永い付き合いの家族なのに毎日おもてなしの
精神で、笑顔を絶やさず接してくれる。

ほんとすげえばあちゃんだ。



娘。

写真 2


孫。

写真 3
 

というように、カメラを向けるとなぜかクールビューティーぶる祖母。

こっちが馬鹿みたいじゃないか。なぜなんだ。


写真 4


いつまでも、とは言わないけど(無理だから)、
でももう少しあと少し、元気で一緒にいてね。


そしてこの衝撃画像。


100周年の新ネタ「マッチ売りの老女」。


写真 5
  

この人には、かなわない。 


 

April 07, 2014

山菜三昧2014

昨年は見習いだったのですが

今年から山菜ハンターとして本格デビュー☆いたしました?!


3月最終週に一度リサーチに行って芽の膨らみ具合を検分し

昨日、悪天候の合間を縫って、初陣しました。


初戦は大勝利でした。出はじめのタラの芽、採ったどー!!
30分で4世帯分くらい採集できたので早々と切り上げました。 


sansai2


わらび軍団はまだ基本的に土の中ですが、先鋒隊を少々収穫。


sannsai1


わらびはゴールデンウィーク前くらいがピークですね、新潟では。

タラの芽はあく抜き不要。手前のように細かく刻んで、味噌とみりんで
炒めて「ふき味噌」ならぬ「タラ味噌」をこさえました。

タラの芽はクセが無い味ですが、フキノトウのような香りも少ないので、
ちょっとパンチのない味に仕上がってしまいましたが、まあいっか
 

山菜に含まれる植物性アルカロイドには、「冬の間眠っていた身体を起こす」
作用があるんだそうです。余分な熱を排出し、デトックスする効果があります。 

まさに雪国の我々が春を迎えるに当たって、山菜は無くてはならないのです。
 

山菜を採りに雑木林に入ると(私の狩り場は山ではないのですが)
冬枯れしていた木々から、そこらじゅうで新芽が「ブシャー」と出ている
景色がすっごいパワフル。北の春の生命力ってあからさまなのですよ。

タラの木のトゲとの激しい戦闘で左足を負傷したしね!

 「春が来た」って一番実感できるのは、どこよりも北国ですよね。


さて、そして本日は

加工貿易の相手国、実家の母のもとで、一緒に天ぷらを作りました。
本日の晩飯はタラの芽とわらびの天ぷら、鶏唐、タラ味噌、
ホウレンソウごま和え、アスパラおひたし、アジのたたき。

それと赤ワイン!!


春が来たーー!!


sansai3
 

April 02, 2014

魚沼キッズのワークショップ

仕事が休みだったので、ライフワークとなっている
魚沼のキッズ・ミュージカル夢ひかりのワークショップに
遊びに行ってきました。

夢ひかりは5月に、おとなり南魚沼の教育委員会主催による
中学校招待公演(昨年秋の本公演作品の再演)を控えているので、
スタッフの主力たるパパさんママさんたちとの打ち合わせのために
行ったのですが、

この日はいつもの子どもたちに加えて、この小口真澄という演出家の
ファンの方々(大人)が東京、神奈川、名古屋から参戦しており、
さらに、いつもはスタッフワークと応援係のキッズのお母さんたちも
数名参加して、1時間半にわたる「レ・ミゼラブル」に挑戦したのです。

今回一番収穫があったのは、お母さんたちだと思います。
なぜなら、夢ひかりキッズのミュージカル俳優としての能力を、
初めて目の当たりに出来たから。


 レミゼ


魚沼の子どもたちは長年にわたる小口真澄の無茶ブリという
過酷な訓練により、数年続けている子たちは例外なく、

一度歌えばメロディを覚える、
一度踊ればダンスとポジションを覚える、
台本が無くても口頭で言われたセリフは瞬時に覚える、
他の人がセリフを忘れたら代わりに自分が言ってあげる、 

などの特殊能力を身に着けているのです。
それはなかなか本番だけ見ていても分かるものではないので、
ご父兄と言えども知らなかったことなのですが、
一緒に稽古をやってみて初めて気づいたようで
意外な成長を知って感動で泣いているお母さんもいらっしゃいました。 

そしてもう大人の指示なんか一切なくても、
平台の片付けと音響機材の片づけを瞬時にやってくれる子どもたち。
そのうちスタッフいらなくなるんじゃね、と思う瞬間が時々あります。


終わった後、5時間に渡るスタッフ打ち合わせ(=パパママと十数名で飲み会)
やった席で、どなたかご父兄がまた印象的なことを言っていました。

「学校で教わるのは、正しくやること、間違わずにやること、だが
夢ひかりで教わるのは、できなくても何とかすること、、
間違ったらフォローしあうこと、そして無理やりでも前にすすむこと、
なんだよね~。それを子どものうちから教わって身に着けられるって、
凄い貴重な経験だよね」

そう、まさしくその通りと思います。そして社会に出てから必要なのって、
圧倒的にそっち側の経験なんですよね。学校で教わらないほう。
The show must go on.なんだ常に、人生は。

すべて、演出家の無謀な要求の賜物です。

そういえば私は遊びに行っただけのつもりだったのに、
「音響オペレート、お願いね~~」と言われ、結局いつも以上に働きましたが、
この「やれって言ったら、やると信じて疑わない」というのが、
この演出家の一番の武器かもしれませんよね。
その結果、やったことないことを、みんなが出来るようになるんですから。

全てのプロスタッフもそれでスキルを上げていくのです。 
と泣きながら初めての音響担当がんばりました。


*****


新年度から、そして来年度から、夢ひかりの主催である
小出郷文化会館の管理体制が大きく変わると聞いています。
既存のシステムや今まで頼っていた人たちが居なくなります。

それは一時的に非常にやりづらいことなのですが、
やる気さえあれば誰でも入ってきて力を発揮できる組織に改変する
またとないチャンスであるし、逆に既存の何かに固執してこのタイミングで 
改変に失敗したら、おそらく存続は難しくなると思っています。 


もし、興味がある方がいたら、どなたでも、私に声をかけて下さいね。 
この子どもたちと過ごす時間は珠玉です。


【業務連絡】
早速ですが、5月28、29日空いている人いませんか。
ピンスポット担当を絶賛募集中です!
交通宿泊費きびしいのでできれば現地集合希望!! 

::::最近のコメ::::