May 2014

May 21, 2014

東北6県ろ~るショー!

素晴らしい二夜のステージを観ました。

こんなにもパフォーマーがまっすぐ、
媚びずに客の方を向いているライブを初めて観たのかも。

自分が目指すべき舞台の形がようやく分かった気がします。

aoyama

吉川晴海さんのfacebookページより借用しました。

上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)のボーカルである
白崎映美さんの2daysでしたが、2daysと言っても編成が全く入れ替わる。
 
aoyama_final_out
 

取り壊しの決まっている小劇場の殿堂・青山円形劇場での
ちょっとしたアングラ感があふれる、濃密な空気。

円形に客席を組むと同じキャパでもこんなに近く感じることを知りました。
同時にきちんと形状に配慮した演出とパフォーマーの気遣いが必須。
白崎映美だからそれが自然に出来るんだなあという事も。




1日目がとうほぐまづりオールスターズ。

とうほぐさ、いいことえっぺ来い来い来〜い!と願うアーティストたちの、
ロックフェスならぬ、「祭ロック」まつり。

あまはげの衣裳を着た映美さんと東北の祭が一堂に会して、
ドラムにギターにホーンにアコーディオンまでが入り、
東北の神様がいっぱい来て、
出演者50人の爆発的エネルギーの祭りのステージ。

誰も彼もがカッコよくて、熱い強いメッセージを携えていました。
なんか説明するのはムリな感じ。(笑)




2日目は山形は酒田市のグランドキャバレー、白ばらにて
結成され昨年公演を行った、白ばらボーイズのショウタイム。

オシャレな昭和キャバレーの世界。
憧れの女優、高泉淳子さんもゲストで出るわ、
個性派シャンソン歌手山田晃士さん出るわ、
芸達者な白ばらメンバーは実はオンシアター自由劇場のベテラン俳優たち。
こないだコクーンでフラッパーに出てた人たちばかりで、
舞台ファン垂涎の愛と芸に溢れた演劇的しかけがいっぱいのパフォーマンス。

ジャグリングあるわ、手品あるわ、色モノ、ネタモノだらけで
全く飛ぶように時間が過ぎた2時間半でした。 


aoyama_final_in



2日間の魅せ方が全然違って、同じ曲もあるのにまったく別世界。

共通していたのは常にお客さんのためにステージがあったということです。

そして、「東北元気になって」という確固たるメッセージがあったこと。


この仕事続けてきて様々な芸能人の生のステージと、
同時にバックステージとを見て来ましたが最近ようやく思うのは、
どんなにビッグな歌手でもアーティストでも、 
練習したことを発表するタイプの人たちっているんですよね。

その日の客がどんな客でも、その日の公演地がどの町でも、
同じステージをやる人たち。

むしろビッグであるほど、客席が遠くなってしまったり、スケジュールが厳しくてカスタマイズしづらいというのも事実
だろうと思います。でもそういう事情以前の問題でね。
ステージに立つ、人間の厚みの部分で。

そういう、一方的に見せようとするステージって、
ライブである必要性が薄いように思うんですよね。

そこにわざわざ人を集めて、何か自分の伝えたいことを
伝えようと、するわけじゃないですか。

その場合って、「スピーチ」より「対話」である方が絶対伝わるし、
集まって耳を傾けてくれることに対する感謝が必ずほしい。
それが無いステージは三流に見えます。


いつか、昨夜のようなステージを自分で出来るようになり、
それを知らない多くの人に見てほしい。

私が舞台を続けていく限り、白崎映美のステージを目標に、
し続けます。

白崎映美さんに出逢えたことにたくさん、感謝。


どさくさに紛れて打ち上げに参加してきました。
憧れの舞台人たちと同じ酒が飲めるなんて。

きゃ~~~うれし~~~~


とか、いいながら、夜行バスで新潟に戻ってきたのですが

この忙殺ウィークに、分かっていながら二日も休んでしまった。

関係者の皆さん、ごめんなさい。

今日から6月15日までは、一瞬も休まず
寝る間も惜しんで働いて、取り返しますので~~!


皆さんにはこの曲を。

白崎映美 「月夜のらくだは泣いてるだろうか」 


May 11, 2014

つぎつぎ

Uターン四年目の記念の月が忙しくてとても嬉しい。


5月末から3週連続で

小出のキッズミュージカル夢ひかり
専門学校アイメディアの修了公演
東区市民劇団のミュージカル

の本番が立て続けにあり舞台監督と舞台美術をやらせてもらって
3団体どれかの打ち合わせと稽古見が毎日あります。


稽古時期が同時のため、仕事が終わった後や、休みの日を
どの劇団の稽古見に当てるか、時期と難易度を計算しながら
せわしなく、お邪魔しています。
 
8月には新潟市のキッズミュージカル「アプリコット」の舞台監督を
させてもらえることになったり

もちろん今の会社に入ってもらったチャンスもたくさんあるし
フリーでやっていた時期からこれまで繋げてきたご縁もあって
4年でこれだけのお仕事をさせてもらえるようになったことが

本当に幸せだ。


今日は東区の稽古見。新潟地震のミュージカル。
難しいけど、かなりいいものが出来そうな予感。
先日ちょっと喝をいれさせてもらったら、真剣度が全然あがってきた!


higashi



休みの日を使って稽古を見たり打ち合わせをするのは、
人件費の計算をきっちりやりたい会社としては嫌みたいだけど、

お芝居やミュージカルの舞台監督をやるのは、
ダンスや音楽の発表会の仕事とは必要な密度が全く違うのだ。

日々変わる作品をちゃんと理解するには、会社の見積もりが設定する
一回や二回の稽古見ではとうてい追いつかない。
俳優さんや演出家との信頼関係も大切。
それでも、今回みたいなスケジュールになると全然足りなくて迷惑かけているけど。


休みの日の使い方は、自分で決めさせていただく。

こればかりは、譲れない。 

May 03, 2014

地方都市所感

間が開いてしまいました。

ラフォルジュルネが来ていたりして
何かと忙しくしていたら4月が終わってしまい
今年もゴールデンウィークに突入。

時間の経つのが何て早いんだろう。
今年から運転し始めたトラックにも、慣れて来ました
(4tはまだドキドキですが)。


今日は、日々新潟に生きる、
雑感を述べたい気分なんですよ。
 

この街に戻ってきて、今月で丸4年なんですよね。
2010年のゴールデンウィーク後らへんで戻ってきたので。 


今から書くこと、あまり言葉にしたくなかったというか 
的確な表現が見つからなかったというか
客観的には全然大した内容じゃないんですが
これまであまり触れずに来たんです

今日友人から教えてもらった人のブログに、
的確に書いてある文章が載っていて、
あ、同じように感じている人いるんだと思い

言葉足らずながら、したためます。 


なんかね、端的に言うと、
多くを求めないんですよ。新潟の人って。
 
これが新潟限定なのか、中堅以下の地方都市全般に言えるのか、
ちょっと分からなかったんですが、今日その人の記事を読んで、
きっと類似の地方都市はたくさんある、と確信しました。


でね、端的に言うとその結果、活気に欠けるわけですよ。

と思っているのは私だけかもしれないですよ?!


ですが、多くを求めず謙虚に慎ましやかに生きることが、
私にとっては全然美徳じゃないので、
チラッと軽い不快感を覚える瞬間が、日々多いのです。

いや、4年経った最近ようやく、その不快感は薄らいできた
わけですが、Uターン当初は不快の連続でした。
不快と言うよりもはや吐き気とか絶望とかの域でした。 

求めない。

本当に求めない。


しかし多くの場合、現状に満足していない。

別な場所、他の人、社会の仕組み、などの外的要因が
変化して事態が好転するのを待つ。

自分が変化するというアイデアが出てくるのは結構あとの方なんだ
東京にいた時に、これを感じたことは無いんですよ。

受け身、様子見、待ちの姿勢。
しかしそれは決して現状に感謝とか満足ではない。
不思議なんです。


多くを求めようにも、求めるものの選択肢を知らないのかな。


ブログにあった表現を借りると、
『「早く結婚したい」女子と「仕事辞めてぇ」若者』。
そんな空気が、この街にはそこここにある。

確かに求めて得られなくてがっかりする確率は随分高い。
ちょー漠然とした印象でしかないけど東京よりずっと高い。

、ように思う。

、ように思われるのは、行政や産業の仕組み、
そこにいる大人たちの価値観が、狭くてつまんないから?

でも若者だってガッツ足りない気がするんですよ。
求めればいいじゃない。って思うの。
得られないとは限らないじゃない。

でもなんか、それも違うのかな。
だって求めたくないんだもんね。

逡巡。


私のことを知る方々には言うまでもありませんが、
私は好きでこの仕事をしています。
私が仕事をするのは、生活の糧のためではないのです。
充足感のためにやっていると言ってもいい。

ま私が現在たまたま、養うべき家族などの責任のない、
かつ、ちょっと極端な考えの人間であるにしても、

仕事が好きだ、楽しい、毎日この仕事ができて幸せと言ったとき、
誰からも全然共感が得られないのは何故。
 
人間と言うのは恐ろしいもので、毎日毎日なぜ、なぜと
思っていても、余りにも当然のようにそこに居られると、
なぜと思う疑念の雲は無意味に晴れてくる。


そればかりか、

受け身、様子見、待ちの姿勢。

それが、自分の中にも最近、ある気がする。
そのことにゾッとする。

私自身も、求めて、得られず、落胆し、挫折しということを
4年の間繰り返してきて、ガッツ減ったわと感じること正直あります。
昔ほど理想とか目標とかを、公言して突っ走れない。

それが大人になることであるような気もしているし、
案外居心地が悪くないのも分かるんだけど、 


でもその歩きかたを自分がしているって、
客観的にふと冷静に気づいちゃった時、

やっぱりゾッとする。



まとまりませんよ。今日の日記は。所感ですから。
結論も解決策も出ていないのです。
疑問さえも漠然としているのです。


こういう話はアクションを伴わない場合カッコ悪いものですが、
多くの人と語りあっていきたい内容なので
これからはきちんと実例を出して考察しながら、
ちょくちょく書きたいなと思います。


そこから好転の糸口と賛同者を見つけたい。
そしてこの街とここに暮らす人を、私はもっと愛したい。



こころの中の疑問の声に、聞こえないふりしたら、
その時こそ私は終わりだ。




山形で活動する若者佐藤優人さんのブログのこの記事は
冷静な言葉で、地方に生活する私の心にグサーっときたのです。

逐次刊行amarumeより。 


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