October 2016

October 27, 2016

シャバへ戻ります

入院生活1ヶ月と28日目


2ヶ月の間、挿さっていた点滴が…




ぬ・け・た


開放感の波が押し寄せています



同じ血管に2ヶ月挿していたのではなく
6日置きくらいに場所を変えていました

長く使うと血管もボロボロに
なってしまうのです

ここ何回かは6日も持たなくて
腫れたり痛かったりで
2日で挿し替え。

あまり挿し替えばかりしていても
チョイスが無くなってしまうので
ある程度の痛みはガマン

夜中はツライ


両腕とも血管という血管が傷んで
腫れて熱を持っています

針を抜いた穴が治ってくると
今度は痒くて痒くてですね
引っ掻いて血が出たりして

現在、見るも無残なゾンビ状態
まさに満身(腕だけだけど)創痍

なんとか騙し騙し、
2ヶ月持たせた、という感じでした


お疲れさま、腕たち。


でも、この点滴のおかげで、
マメ子ちゃんは早産を免れました

まだ2300gで、ちっちゃめだけど
いつ出てきても大丈夫だからね!




優しく厳しく、頼もしい看護婦さん
助産師さんたちに支えてもらって
いつも気にかけてくれた友人たち
励ましてくれた家族のおかげで

マメ子は何とか2ヶ月頑張れました


子供のことにだけ集中できた
何ものにも代えがたい期間でした


一旦退院して実家に戻り
予定日を目指して自宅待機になります

みなさま、お世話になりました


次にここに来る時は、
我が子と対面するときだ。



シャバに帰ろう。





nanaibashi at 09:15|PermalinkComments(3)TrackBack(0)

October 24, 2016

脚の筋力

生まれたての仔鹿のように、
という表現を目にすることがありますが、


まさに、本日の私が、それである。 



(LINEスタンプより画像借用)


無事に早産が回避できそうなので、
木曜日に退院することになったので

もう歩いてもいいでしょう、
ということになり、


2階下の診察室まで、
点滴スタンドをコロコロ
引っ張りながら歩いていくことになった。



しかし…


10メートルばかりすすんだところで、
異変が。



脚が上がらないではないか。



立って、その場に止まっているだけ
だったらできる。 

でも、

脚を前に出そうとしても、
出ない。


オオ!!!!


一瞬の戸惑いののち、
すぐに脳裏に浮かんだのが
「生まれたての仔鹿」。





予期せぬ身体感覚の変化に、
笑いがこみあげてしまった。

点滴スタンドが杖となって
体重を支えてくれたので、
なんとか前に進んだものの

面白いくらい腰が引けて、
点滴にぶら下がっている状態。

これだ!!
これが、生まれたての仔鹿という
感覚なのだ!!


この二カ月、
ベッドのすぐ脇にあるトイレと、 
病室のすぐ向かいにあるシャワー室
(1日おき)を行ったり来たりする
だけの日々を送ってきた結果であった。


いやー、
こんなに筋力って落ちるの???

そして、大丈夫なの??ワタシ。 





超大作「ソロモンの偽証」を3日で読了し、
皆さんからお借りしたガツンと系の本はあらかた
読み終えてしまった最終コーナーでは

江國香織
よしもとばなな
リリーフランキー

という私の中での脱力系作家
(力を抜いて読めるという意味)作品を
ゆるゆると読んでクールダウンしていますが、


頭の中は「生まれたての仔鹿」の衝撃で
おかしな興奮状態です。

 


本当に生まれたてだったらいいのだが



むしろ、これから産むってのに…



 


October 21, 2016

臨月のマイナートラブル

入院生活、1カ月と22日。


新居で過ごした時間より
この病室での時間の方が
よっぽど長くなってしまいました。

もう、自宅感が凄い。 


退院が一週間後に決まりました。


さて、私の妊婦生活は、初めから結構穏やかで、
激しいツワリも無く(吐き気で起きるなどはあったが)、
切迫早産になったもののあまり劇的な体調変化は
見られなかったのです。

「具合、悪い~~」ということは無かった。


しかし、ここ臨月にきて、色々と変調をきたしてきました。
お腹がずーんずーんと急に大きくなったのに伴って。



まず、便秘が一段階悪化。

毎日下剤を飲んでいるにもかかわらず。 
あの破壊力の下剤をものともせず。



そして、不眠。

23時頃寝ようとするんだけど、
2時くらいまで眠くならない。

ただでさえお腹が重くて、寝苦しいのに、
マメ子が容赦なく、内部で大運動会。
夜中に運動会やめてくれ…
しかも何か変な競技してるだろ?!
大玉送り、みたいな…

なんとか寝ついても、4時半くらいに目が覚めて、
そこからもう寝られない。

一説によると、頻繁な授乳のための準備リズムに
身体が移行してるという話ですが、 
不眠って心細くて、精神的に苦痛ですね。



つづきまして、むくみ。

特に、手の指が、むくむ。
これも妊娠後期に頻発するマイナートラブルだそう。
指輪が痛くてつけていられない。

看護婦さんも、「この時期、指輪は外しておいた方が良い
よ~、痛いのに取れなくて大変だった妊婦さんいるよ~」
と教えてくれました。

妊娠後期は、胎児への栄養補給のため、
通常の血液量の4割増しの血液が流れている。
体内に水分が多いのに、お腹で圧迫されて血流が悪く、
リンパの流れも滞ってすぐむくんでしまうらしい。



さらに、胸やけ。

食事も相当減らしてもらっているのに、
食べ終えると吐き気がしたりする。

具合が悪い時は、食事は残して、
お茶と果物でしのいでいます。
ここにきてツワリみたいな状態に…

病院に居なかったら、まだ好きな物を食べられるのですが
この状態で、魚中心のメニューがなかなかキツイです。
毎日、アイスクリームだけ食べていたい。

子宮よ、胃にスペースをやってくれ。
 


そして、点滴の打ちすぎで腕がボロボロ。

24時間点滴というのはなかなか手ごわい。

最初は血管も元気だから一箇所で1週間くらい
同じところから流し続けられるのだけど、
 
薬を流していると血管の中がボロボロになってきて、
腫れたり、漏れたりするので、場所を変えなきゃ
いけなくなるんですね。

右腕か左腕に差しているんですが、
だんだん、条件の良い血管が疲弊してきて、
次第に細い血管、曲がっている血管しか
チョイスが無くなってきて、
そういう血管に打つと、1日2日で痛くなってしまう。

ちょっと腕を伸ばすとズキーン!
寝返りをうつとズキーン!

そして、何が嫌かってこの、針痕というのは、
シミになるんですね~~

一箇所で長く持たせようとして、
腫れたり漏れたりしても我慢していると、
消えないシミになるんだそうです。

これは、もう、ダメですわ。 



というわけで、妊婦は妊娠初期が一番具合が悪いものだ、
と私は勝手に思い込んでいたんですが、
やっぱり最終コーナーは、負けず劣らずしんどいのでした。
(もちろん個人差があると思います!)

読者の皆様、愚痴に付き合って下さって
ありがとうございました~~。
かなりスッキリしました!!

とりあえず、まずは退院!
そうすれば点滴は抜けるのだ!
シミもこれ以上増えない! 


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ここ3日ほどは、ソロモンの偽証、全6巻がお伴です。
残るはあと1冊…!不眠のお陰でペースが速い! 

October 15, 2016

入院実情あれこれ

入院生活、1カ月と16日目。


お腹の中のマメ子ちゃんの大きさが
いよいよ2000g突破。

あとはこのまま、無事に出すだけだ!
病院にいるから安心だ~~

と呑気にしていましたら、知らなかった事実発覚。
わたし、一度退院しなくちゃいけないんですね。


2016-10-06-03-01-37
(旦那画伯の作品。シュール。)


現在妊娠34週の終わりなんですが、 
37週に入ってからは、「正期産」 と呼ばれ
いつ出てきてもよい状態。

本来「予定日」というものは40週の頭の日です。

つまり、「早産」と呼ばれるのは36週一杯までで、
今やってもらっている24時間の張り止め点滴などの
医療行為が可能なのはここまで。 

その日には退院しなければならない。 
「早産」と呼べなくなったら家に帰れ!という訳ですね。


そりゃそうですよね!!


ということで、のんびり入院生活も残り2週間を切りました。




入院費の計算などをしてみました。

2か月の入院で治療費が30万位(医療費上限制度適用)。
食事代が10万位。 
個室使用料が30万位。 

とこのように高額になりました。

両親が生命保険に入れてくれていたので
なんとか、食事代程度の出費で済みそうですが 

切迫早産恐ろしい!!!


個室でなければ費用も半分で済んだのですが
長くなるほど大部屋は精神的にきつかったと思います。

まず、頻繁にトイレに籠りたいのにそれが出来ない、
友達を呼んでも気が引ける、
赤ちゃんの泣き声で眠れない、
というだけで相当なストレスだったはず。

高齢者だらけの一家だったので
両親は入院(させ)慣れしていて
様々な介護経験を持っているため

「お金の心配は良いから、個室にしなさい」と
迷わず言ってくれたことに、本当に感謝です。


おかげでこちらの看護婦さんの間でも

「nacoさんのように長期入院生活をエンジョイしている
セッソウさん(切迫早産の患者の業界用語)は見たことが無い」

と話題になっているらしいです。
ありがたや。



昨日は部屋に入りきらないほどのお見舞い客の方々が
お越し下さり、さながらパーティー会場のようになりました!!

ベッドの上にまで人が溢れておりました。 


いただいた靴下、rasoxが最高の履き心地。
通販サイトはこちら。 

2016-10-14-18-30-05

ベビー用品はこれからいくらでも貰うだろうし、
子供が出てきたら、自分のことを労わる時間なんてないから、
今のうちは自分にお金をかけるんだよ!!

といってチョイスしてくれたもの。 

たのもしい先輩ママたちに元気づけられた日でした。 

October 11, 2016

ケイタリングコーナー

入院生活1カ月と12日目。

残すところ3週間(予想)。
寒くなってきましたね。


本当に有り難い事に、お友達がたくさん
来てくれるのですが

ホストがベッドから出られないため
セルフサービスのケイタリングを用意しています。


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皆さん心おきなく自分でお茶を入れ、
のんびりお話をして行ってくれます。

お茶、お菓子、ジュース等のご用意ございますので
手ぶらでお気軽にどうぞ!


ところでおととい読んでいた小説に、
「独擅場」という単語が出てきて、
「どくせんじょう」とルビがふってありました。

あ、これ どくせんじょう って読むのか。
今までの人生、ずっと間違ってたわ。

と思って、昨日また別の小説を読んでいたら
今度は「独壇場」が出てきて
「どくだんじょう」とルビふってある。


あれ?!

どっちかのルビが間違っているのか?!
どっちも天下に名だたる出版社なんですけど。


即時ネット検索をかけたところ、

この二つ、
いずれも正解。



そんな事ってある?!

そして、実は違う文字。
ほんとだ…
「独擅場」と「独壇場」だ。

でも意味は一緒。

そんな事ってある?!


実は本来は「独擅場(どくせんじょう)」が正しいのですが、
あまりにも間違う人が多かったため、
「独壇場(どくだんじょう)」という言葉もオッケー、
にしてしまったのだそうです。


この解説が分かりやすい。
ほぼ日刊イトイ新聞「声に出して読めない日本語」

意味は「自分だけの一人舞台」
「その人だけが意のまま振る舞える場面」
といったところですよ。

勉強になりました。




助産師さんから似顔絵依頼があったので
新作を描きました。


タイトル「白いクロックスの助産師像」

(2016、 スケッチブック、筆ペン)


2016-10-11-06-37-10
 

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