August 25, 2005

CATS、わたしの人生を変えた作品。

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CATS。
この会社で仕事をしていながら、
私は今日初めて、我が社のCATSを観た。

今は五反田の専用シアターで
ロングラン体制の作品なので、
昨年オープンしたけど、
「いつでも行けるし」
と思って観ていなかったのだ。

今日思い切って行ったのは、
仲の良い俳優さんが、
急にスキンブルシャンクスで出演が決まったからで、
こっちの仕事が終わってからみんなで出かけた訳です。

CATSは実は、プロフィールにも書いてありますけど、
初めてちゃんと観たミュージカルです。衝撃的な出会いでした。
2001年にこれをロンドンで二回観て、
「演劇をやろう」と決心したのね。
そのときは仕事にするとは思わなかったけどね。

仕事にしてしまってからは、どんな舞台を観ても、
「あそこの仕掛けはイマイチうんぬん、
転換がうんぬん、袖中が見えててうんぬん・・・」など、
ななめにしかステージを眺められなくなっていた。
しかし、やっぱりCATSはあたしにとって全然違う。
今日の観劇は自分の身内ながら
スタッフとしての自分を完全に忘れて、
「すごい!猫すごい!踊りうまい!
うわ飛んだ!けむりでた!ダッシュ
と裏方らしからぬ言葉を叫びまくり、
他のお客さんに迷惑をかけるという有様でした。

自分の作っているものに感動できたこと、
今日が初めて。
いや、順番が逆かな。
あの頃に戻って、久しぶりに同じ感動をして、
その感動を与えるのが、
今の自分の仕事なのだと気づいた、という初めての経験。

凄く自分の仕事に誇りを感じた。
わたしけっこう、大層なことをやっているぞ。
なんか自画自賛っぽいんだけど、そうではなく。
誇りと同じだけ、いやそれ以上に、責任を感じた。
裏方は、お客の視点を忘れたら終わりだと。
裏方として自分の仕事に満足するのでなく、
お客が満足するまでやろう。
それをいつも、基準にしよう。
上司に認められる為でなく、お客を喜ばせる為に仕事しよう。
明日から。

この作品の魅力は語り尽くせない。
もしまだの人がいたら、だまされたと思って一度観てほしい。
スキンブルの俳優さんは凄い輝いてた。
凄い努力をして得た大役。
CATSはお客さんの顔がよく見えて、心がとても動くらしい。
そうだろうな。お客も猫と交流できるのが楽しいんだもん。
彼と終演後にコーヒーをのんで、
「君が舞台監督をやる舞台に、私が出演する気がする」
と言われたのが凄く嬉しかった。
こんな素晴らしい舞台の舞台監督になろう。かならずなろう。わたしは。

ところで私はロンドンでラムタムタガーに一目惚れでした。
この猫がいなければ今の私はない。
タガー様。あなたが運命の人(?)です。

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