August 25, 2008

千羽鶴、再び。

まさか一月置きに千羽鶴作ることになろうとは~~!
嘘みたいなホントの話。


今度は職場。
私が入団試験の時からずっとお世話になっている、
裏方の大先輩が、一筋縄では行かないご病気になり、
一年弱、闘病されているが、ことに最近、芳しくないという。


まだ若いし、よく叱られ仲良くもしてもらっていたので、
物凄くいたたまれない。何も出来ないことが非常に辛かった。


そんなとき、別チームの劇場に用事があって、
浜松町にある彼らのオフィスをを訪れた際。



そこに居たのは、
空き時間に千羽鶴を折るスタッフたち。


これだ。と思う。
私を救ってくれるのはこれだ、と。


二回目にして、初めて感じたことだが、
千羽鶴は、病人を励ますために開発されたもの
ではないように思う。
これは、何とかしたいのに何も出来ない、
周りの人間たちの慰めなのだ。

勿論、病は気からというのを信じているから、
結果、千羽鶴によって病人が励まされて
回復の一助になってくれれば儲けもの!!
そしてそう祈りながら折る。
けれど、そっちがむしろ、付加的な価値であって。

大切な人の病気という
余りにも忌まわしく強大な敵の前で、
自分の無力を見せつけられた時、
出来る唯一のことが、鶴を折る事ではないのか。
千羽鶴は病人のためのみならず、
多分に、折る者を救ってくれるのだ。


と、そこまで考えたところで、
では、そんな救いを私が独り占めしていいのか。


お。閃いた。


自分のチームでも千羽作ろうじゃないか。
ちょっと待てよ。
今の日本に、仲間たちの公演、幾つあると思いますか。
そして何のために、私は5年もこの劇団にいるんだ。
全国に仲のよい同期が散らばっているではないか!!
メールメール。


何と、浜松町で鶴を見た数時間後、
浜松町のもう二つの劇場、
そしてわれらが新橋部隊、
さらに五反田、名古屋、京都、大阪、福岡のチームが
一斉に折り紙を買いに行くという、
さすが大劇団たるチームワークと機動力を発揮。
土曜日二回公演だったにも関わらず。

我々は、舞台監督部のみならず音響、照明、衣裳、
そして劇場の管理人さんと、オーケストラさんと、
果ては俳優たちまで鶴を折り、5日ほどで1000羽突破。
みんな、必死で折った。休憩時間、空き時間。
奇麗な鶴も、ぐちゃぐちゃの鶴もいて、
それが微笑ましい。
私も2回目ともなると、早く美しく繋げるノウハウも
構築され、つなぎ作業は7人で2時間。
前回の5人で4時間に比べ、大幅に自己新記録更新!

955924c8.jpg



全国合わせて約7000羽の鶴たちが、
この週末、横浜のオフィスに集結走る
したという。見ては無いけど。
狭いオフィスが鶴であふれ返っているそうです。


回復を心から、祈ります。
膨大な鶴を見て、笑ってくれますように。

この記事へのコメント

1. Posted by けんた   August 25, 2008 09:23
ええ話やー。
泣かせてもらいました。
最近、仕事に追われてそういうのご無沙汰だなー。
現場が殺気めいてるもん・・
nacoみたいに、そういう大きな動きを作れる人にならなきゃなぁ。
勉強になりました^^
2. Posted by あやこ。   August 25, 2008 11:02
活かされてるねぇ~、経験が!!
すばらしい☆
3. Posted by べんつい   August 25, 2008 14:55
いつもnacoちゃんのブログを見て、
nacoちゃんとその周りの仲間の方たちの
とっても温かい心に感動させられます{キラキラ}
間違いなく、皆、白のパスポート持っている人たちだね{拍手}
皆の思い・願いが神に届き、そして、ご病気の方が少しでも元気になれます様に{リボン}
4. Posted by たぬき   August 25, 2008 19:32
みなさんのお気持ちはきっと神様にも届きますよ。
素晴らしい仲間ですね。
5. Posted by naco   August 27, 2008 17:25
>けんた
大きい流れは、仕事で作らないとね。
わたしがやるのはいつもイベントなので、、
公演期間が長くなってくると、どうもね。
殺気立った現場も好きだよ!
舞台作ってます、って感じで。頑張れ!
>あやこ。
思えばあなたと作った千羽鶴が、
このキャリアの第一歩でした、、、
>べんついネエ
白のパスポートだといいですね。
ほんと、、空港でダンスして、回復祈願!!
>たぬきママ
仲間には、いつも恵まれております。
それだけが自慢です。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
::::最近のコメ::::