September 19, 2012

中学校で男子と格闘するアラサー女子(私)

白山浦にある新潟市立白新(はくしん)中学校にて、
シアターの特別授業をしてきました!

ひょんなことから昨年ここの生徒さん達に演劇を指導したのが
先生方に好評で、また呼んでいただけたのです。

白新中は、市内でも2校しかない、全校挙げて演劇に取り組む
珍しい中学校。各学年で1作品(3年生だけは各組1作品)を
来月中旬の文化祭で上演します。

チーム内で演出、演出補、俳優、照明、音響、美術のチームに
分かれて、分担しながら一作品を仕上げていきます。

まだ演劇初めての1年生と、昨年に引き続き2年生をまとめて
1時間のレッスンを頼まれました。

「発声と、舞台での身体の使い方を教えてほしい」とのことでしたが、

普段、夢ひかりで小中学生とたくさん触れ合う機会がある私には、
中学生に1時間程度の技術指導をしても焼け石に水!(先生方すみません)
であることを重々承知していました。

ですので、オーダーは重く受け止めつつ、全く違うことをしました。


すなわち、小口真澄メソッド……


「演劇はコミュニケーション、相手をよく見ること」!!!!!!!!!!!


子供が演劇を義務教育中に課題の一環としてやるってことは、
要するにこれ(↑)が大切だと、先生方が考えているからでしょう。
誰も、舞台映えしたり、いい声を出せる生徒を育てたいわけではないのです。

そう思えば、別に発声や身体表現が本業でない私にだって、
充分教えられることはあるのです。

今回の1時間ワークショップのメニューは、小口先生の
ワークショップを見様見真似で、相手役や状況への適応力を
養うエクササイズを数個、試してみました。

みんな、わたしのやりたいことは、分かってくれている、、、


しかし、とにかく、
敵は男子!

なんで、この中学1、2年の男子って、ああも子供なんだろう、、、
どうして、人類は進化しているはずなのに、
中学1、2年の男子は20年前も今も同じなんだろう

多分あいつら、1億年たっても1ミリたりとも進化せず、
先生に言われたことと反対のことをしたり、
本当は女子と仲良くしたいのに常に3メートル以上離れたり、
私に頭を撫でられると「触るなっ」とか大げさに飛び上がったり

するんですよ。

ヒト科のオスの中でも中学1、2年の男子を、絶対、分類するべきだ!
あれは生き物として、絶対、違うんだ( -д-)ノ

おかげでやりたいことの半分も、出来ませんでした。
でも、あいつらの心の中は分かります。
嫌そうな顔をするのが好きなだけで、絶対、嫌じゃないんです。

「じゃ、全員で手をつないで輪になろう」と言ってから無事に
全員が手をつないで輪になるまでに5分もかかるような彼らを、
まったく非効率だとは思いますけど、
「お前らこんなことに5分もかけてアホか」と言いながら、あたしは大好きなのです。

2年男子、去年もあいつらは同じでした。
そして、迷惑だったヤツ、うるさかったヤツほど顔をよく覚えているものです。

「ちょっとあんた、去年もあたしにいじられてたな」と言うと「あ、覚えてるんだ」と
少し嬉しそうにする。これだから男子いじりはやめられないのです。

最後は先生の「演技の仕方を」というリクエストに応えて、
短いシーンを4人グループで練習させようとしましたが、
照れちゃって照れちゃって、とても演技をするなんて無理。

彼らの年齢では、どう演技するか、どんな良い声を出すかに悩むよりも、
どう人と接するか、照れをなくすか、が1000倍大切。

そこで、セリフを暗記させたあと、小口メソッドを思い出し、
急遽予定を変更して、「今覚えたセリフを、声を使わないでやって」と
オーダーしてみました。

子供ら、びっくりしていましたが、声を出さなくて良くなったら
照れも減り、身ぶり手ぶりは10倍大きく、より「伝えたい!」気持ちが
前に出て、サイレントながら非常に面白いシーンを作ることができました。

「相手に伝えたい!」っていう気持ちが無ければ、いくら上手に
自分のセリフだけ言えても、歌やダンスがうまくても、人は熱くならない。
演劇の本質は、すなわち対人関係の本質なのです。

声は枯れますし汗だくになりますが、子供たちと関わると、
こちらも本当に大切なことは何かって、必死で考えるし、
全力じゃないと(時に全力でも)通用しない。
変な遠慮や上下関係にとらわれずに、むき出しの魂で取り組める。

勉強になります。思い出させてくれるのです。原点を。
だから演劇を仕事にする限り、子どもたちとの仕事を失いたくないのです。


ちなみに、余談ですが

最近、中学生女子に、非常にモテます。
授業を終えて帰ろうとしたら、てれくさそうな中一女子が4人くらい
やってきて、「ナナコさん~~」とか言ってクネクネして話しかけてくれました。

車で校門を出たら、3年生女子が追いかけてきて、窓をたたいて
手を振ってくれました(あぶないよ)

夢ひかりでも「イケメン」と呼ばれています。
あとなぜか会社でも女性社員の方々に、「美少年が来たと思ったらナナコだった」
とか非常にがっかりした声で言われます。

髪型が好評みたいです。しばらくこれで行こう。
どっちにしろ女らしくはない、ということみたいです。














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この記事へのコメント

1. Posted by akane   September 20, 2012 20:41
中二病とは良く言ったもんだね(笑)
精神年齢は女子の方が高いと言うけど、女子にはあそこまで天の邪鬼な時期はないもんね。
中学1.2年男子について分析した論文とか読んでみたいわ~(笑)

イケメンナナコ先生お疲れ様です♪
2. Posted by naco   September 21, 2012 08:23
>akaneちゃん
ほんとうに、、、小学校高学年から中学3年にかけて、
一番男女の精神年齢差が開く時期だと思われる、、、
論文書いたら愚痴ばかりになりそうですな!
3. Posted by 渡り鳥   September 21, 2012 12:47
中学生相手に負けっぱなしでは無く、格闘出来てるところが、まだまだ若い証拠でしょ(笑)
4. Posted by ある母親   September 21, 2012 16:11
いつも拝見してます。
学校での情景が浮かび爆笑しながら
読ませて頂きました。
ナナ子先生、ホントに男前で
カッコイイです。
この時代女性が輝いてますね。


5. Posted by naco   September 23, 2012 07:13
>渡り鳥様

負けそうになった場合の逆転技を多種こころえております。
力で格闘しても、もう中学生だと勝てないので、
おばちゃん要素を使います、、、これはもう若くない証拠!

>ある母親様

いつも笑っていただいてありがとうございます!
本当に、男子をお子様にもつお母様たちを尊敬します。
友人でも男児を出産すると、
「今が一番かわいいから、せいぜい可愛がりな~」とか
ひどいコメントをつい言ってしまいます。
すごいよなー、あれと四六時中格闘しているお母さんたち。

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