February 2006

February 27, 2006

私が恋した武将。

以前私のホームページかなんかで、
私が感動した武将で武田勝頼をとりあげた
(信玄だったかな、、)ことがありましたが、
やはり、あのころの武将たちは、一番かっこいい
ですね。

戦国時代以前の武将たちは、情報に乏しく、
全土統一などという野望もなく、魅力と言えば、
まあ一芸に秀でていたり、美しい主従関係だったり
するわけですね。

さらに江戸時代になると、戦争はもはやないので、
新撰組のように、剣技の達人、とか、そういう魅力。


しかし、一線を画すのが戦国時代。

だれもが天下をとるチャンスがあり、ギラギラ
している。そんな、しっかりした幕府が存在しない
安土桃山は、男たちの武勇と、知謀が最高潮に
発揮された時期なのであります。

そこでワタシがこの2,3週間メロメロになっている
知能派の素敵な男性、それが直江兼続様。

「なおえ かねつぐ」と読みます。
「山城守」(やましろのかみ、つまり京都の王ということ)
の称号を秀吉からもらっていますが、
冗談言っちゃいけない、兼続さんは、
「与板」のヒーロー、すなわち、
信濃川下流域、あたしの実家のおとのさま。

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見えますか。彼の前立。
みたことあるかい?こんな前立の男。
「愛」の一文字!
ありえない、とは思いませんか。
戦場に愛を抱えて赴く男。
メロメロです。

私はこんな素晴らしいお館様をもちながら、
これまで全然彼の存在を知りませんでした。
恥ずかしいことです。

あ、そうそう。兼続さんを知らない人も多いと思いますが、
それは兼続さんが、上杉家の家臣だったからです。
たしかに、高給取りではあったけど、トップじゃないのね。
兼続さんは、上越の有名な武将、上杉謙信公の後を継いだ、
上杉景勝さんの参謀なのです。

ほんにあたまのいいお人でね。
景勝さんと兼続さんは、大坂で秀吉がごちゃごちゃ権力争いを
やっている間、なんと、越後に独立国家を築こうという、
壮大な計画を立てていたと思われます。
関ヶ原直前の勢いづいた家康を、戦わずして追い返した、
ただ一組の主従、それがこのコンビだったのです。

とにっかく頭がいいのです。
知謀の将です。そのくせ、上杉景勝さんに対する忠誠心が
凄まじく、そしておのれの天下は新潟にあり、という、
信念に溢れたお方。
彼の「愛」は、越後への愛だったと私は思います。

新潟って、長尾景虎(=上杉謙信)といい、
直江兼続といい、愛郷心に溢れた頭のいいお館様がたくさんいる。
興味を持たれた方は、ここでお勉強。

目には見えない愛の前立を、
ワタシも冠って戦地に赴こう。

February 26, 2006

創る喜び、リターンズ

戻ってきたよう。この感覚ガ!!
このゾクゾク感が!!!!
昨日、「STAR WAR2 帝国の哀愁」の稽古に参加。

初めてミュージカルを上演したときの言い得ない鳥肌。
初めてオリジナル脚本と曲で新しい作品を製作していた
ときの、充実感と集団自己陶酔感。

あれだけは忘れないし、必ずもう一度手に入れる。
と思っていた。そのために、まずは修行をしよう、
と思って現在の会社に入った。

しかし、なかなかゴールは見えなかった。

現在の仕事を、きちんと「修行」ではなく、「仕事」と
割り切れるようになってから、「修行の完了」を待つ意味は
なくなり、また、完了もしないのだ、と了解した。

そのとき、私は待つのをやめて、
即刻、夢を実現することにした。
それが、このたびの、新劇団旗揚げ。
親友を巻き込んで、また、旧オカラ座のメンバーの力を
借りて、またしても周囲巻き込み型大迷惑プランがスタート。
其の名も、「リトルショップ・オブ・エラーズ」。
ずっとやりたかった、パロディ喜劇を上演する劇団だ。

スタッフは心ある皆様の参加で早々に決まったものの、
俳優探しは難航。なんと、2月17日の時点でまだ半分という
悲痛な集まり具合だった。稽古初めも、延期。
救世主となったのは、顔が広く人望の厚い友人mipoちゃん(美人)(女優)。
最後の最後でぽんぽんと3人引っ張ってきてくれた。

そんなわけでとうとう俳優が全員揃った昨日、
稽古に参加した。まだ配役が決まっていないので、
役を変えながら、読み合わせ。
自分の書いた本が、他人の声で具現化してく。むずむず。

彼らの会話を聞いていた演出も、舞台監督も信頼できる仲間だ。
若い小道具さんは夜を徹して創った、素敵な小道具を持参。
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ぞくぞく、
ぞくぞく。

このたびの俳優陣、かなりの布陣。
本当に楽しみだ。

公演は3月24日から26日、
下北沢 東演パラータにて。
ウェブサイトからご予約ください。
STAR WARSファンのお知り合いが居たら、
ご一緒に、ゼヒ!!!!

at 00:30|PermalinkComments(0)

February 23, 2006

RENT!RENT!RENT!

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とにかくとるものとりあえず、この感動を皆さんにお伝えしなければ。

わたし(と親友)の生涯を変えたミュージカル、RENTが映画化、という話は皆さん御周知の通りですが、昨日サントラ入手!まだ発売になってないので海外盤のデータファイルなんですが。あああああああ!鳥肌が!感動が!蘇るよ~ミミ~!音が全然かっこよくなってて。ミュージカルには出来ない、だけど確実にRENTな音が現れたのです。

日本で公開は六月、だったかな


ナナ

at 08:54|PermalinkComments(6)

February 21, 2006

シークレットバトン恋愛編

こんなものがきました。
シークレットバトンのルールは、

●誰から回ってきたか、と、質問内容は、シークレットです。
●質問の答えのみを、日記に書きます。

ということだそうです。
みなさんは、nacoの回答から、質問を推測して楽しんで下さい。

【Q1】NO。でも悪いことばかりじゃないのよね。
【Q2】YES。でも苦しい。生き地獄。
【Q3】a:3回位。絶対もっとしているような気がするけど。
     b:6回位。数えたことないけど、もっと多いかも。
      若い時はとくに。小学生のときなんてやばかった。
【Q4】a:3回位。殿方、こんなわたしのためにありがとう。
     b:もう数限りなく。
【Q5】この質問は分かりやすいでしょうね。
    たれ目ツリ眉。背が高め。やせてるひと。
【Q6】手のゆび。えりあし。
【Q7】わかりません。経験はありませんけど、
    タイミング次第なのかな。まったく別物としてだったら。
【Q8】もちろん、十八番の待ち伏せ(笑)
【Q9】それはひとりだけ。
【Q10】それ自体はあんまり関係ないが、上っぽいのがよい。
【Q11】彼女がいる彼。
【Q12】会わないようにする。私が身を引く。
【Q13】蘭、440、みぽ、けんた、まきろん(ひげ)。

February 20, 2006

裏方冥利。

さあさあ、私たちの劇団の旗揚げ公演が迫ってきました!
リトルショップ・オブ・エラーズ。
旗揚げ公演は「STAR WAR2 帝国の哀愁」
ぞくぞくしますね、タイトルだけで。
時間のある人は、ぜひぜひ見に来て下さいね。
どんなものになるか、私も全く分からないんですが、、、


昨日、仕事のほうの、裏方さん20人くらいで飲みに行きました。
そこで、この仕事15年くらいのお兄さんが、
自分の仕事の「オレかっこいいと思う瞬間」について
熱く語ってくださったんですね。


彼は本番中「綱元さん」と呼ばれる、吊り物(幕類)の昇降を
担当するポジションにいます。


この劇場での吊り物の昇降は、手動です。
舞台裏にある、操作用の綱を引いて行います。
これが、お兄さんがやると、寸分の狂いなく、
ぴたっと決められた高さに、決められたタイミングで、
ばっちり決まるんですよ。本当に職人芸なんですよ。
かっこいいんだ本当に。



昨日のカーテンコールのときのこと。

カーテンコールはお客さんの反応に合わせて緞帳の昇降を
しますので、タイミングやスピードはその日その日で変わります。

昨日も拍手が多くて、何度目かの緞帳で、
舞台監督の合図で降ろし始めたんですけど、
お客さんの反応からして、もうこれ以上
拍手をする気はない、って感じになってきたんですね。

オーケストラが演奏する客出しの音楽も間もなく終わろうと言うところ。


緞帳を半分くらいまで降ろした当たりで
「これ、オーケストラの音が終わるときにぴたっと
降ろしきれたら素敵!」という注文が監督から出て、
裏方一同、固唾をのんで見守った訳ですよ。


お兄さんは、やりましたね。
急にスピードを変えるでもなく、床の手前で待つでもなく、

最後の一音「ジャン♪」と同時に、

緞帳が床に着く音がしたときには、


裏方一同、万歳三唱でした。
いやーほんとにかっこよかった。
俳優さんたちは、裏方がその瞬間に揃って喜声をあげたので、
何事かと思ったみたいですけど、
裏方の喜びってそんなところにあるんですよ。
しかもかなり大きい喜びが。ホント昨日は最高の気分。


で、そんなお兄さんが「オレかっこいい」と一番感じるのは、
緞帳の高速操作などの、花形の吊り物かと思いきや、
舞台の奥の方にある、あまり目立たないマイナーな吊り物
(笑 なんだそりゃ)を、前の役者の芝居にあわせて、
すっごいダメダメな雰囲気をだしつつダラダラ降ろし、
芝居が作る「空白」の瞬間に、俳優とともに動きを止める、
という非常に芝居心を要求されるシーンなんだそうです。
意外でしたけど、お兄さんは真に芝居が好きなんですね。

このミュージカルの楽しいところはそこです。
自分のやっている転換が芝居を進めていっている感触が
ものすごく強いです。しかもハッピーエンドに向かわせる。


もちろん裏方の気配を客が感じたら行けないんですけど、
そうではなくて、わたしたちの動かしているその大道具が、
客が見ていて違和感なくしかし命を持ったように動き、
流れるように次のシーンに移り、芝居が進む。


快感ですよ。
まさにこの演目をできることは、裏方冥利につきます。
どの転換も、ただキッカケで動いて、定位置で決まれば
いいってものはないんですね。
雰囲気とか、登場人物のキャラとか、シーンの意図が
分かっていないと、違和感が残るんです、見てて。
芝居ごころ。裏方冥利。奥が深い、この仕事。

うきうきしたいときは、ぜひ見に来て下さい。

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