March 2010

March 26, 2010

福岡

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出張で初九州です 桜さいとるばい! でも寒い。6度しー


March 20, 2010

観劇レポウト『新羅生門』

地域密着型演劇の、すごくイイセン行ってる成功例を見ました。

「新羅生門」(シアターガイドサイト)


新羅生門


都会の真ん中に忘れられた、取り壊し寸前のボロ屋敷。
二人のフリーターが、老婆の依頼で床下を掘るという
アルバイトを買って出た。

穴からはしゃれこうべ。
そしておとぎ話のヒーロー達が次々登場。

桃太郎、金太郎、一寸法師とイヌ、サル、キジ。


そして、鬼。


当然のように鬼成敗が始まるが、では一体、
なぜ鬼は悪いのか?なぜ桃太郎は正義なのか?善なのか?


始めて世の理不尽と向き合ったフリーターたちの目には、
正義の成敗は悪と映り、彼らは自ら、鬼となり、
理由なく「ヒーロー」で居る奴らを惨殺してしまう。

平和ボケ、無関心、受動、メディアの煽動、集団心理
など、現代人の心の闇(弱さ)に疑問符を突き付けた
風刺活劇 with コメディテイストなのである。




俳優のレベルはとても高かった。
(特に主役のフリーター、山路役の彼の演技は最高)
脚本も、演出も、すごくスピード感があっていい。

狭い所に凄い人数出て来て立ち回っているのに、
窮屈そうでなく躍動感に溢れていて。


で、これが凄いのは、これが住民参加の
地域密着型企画だということです。


せんがわ劇場。


調布市仙川にある、言っちゃえば区分としては
公民館なんですが、施設規模としては小劇場。
とても使いやすそうなサイズの公営小劇場です。

かなりオフェンシブな活動を展開しています。

芸術監督にドイツのペーター・ゲスナー氏を
迎えて、地域のサポーターを「アンサンブル」と
称して取り込み、プロを惜しみなく交えての

「新羅生門」公演.


でした。22日まで、せんがわ劇場。拍手。

March 15, 2010

千穐楽って

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お芝居をしてたら、千秋楽公演って
必ずやってくるものですけど
何回やっても馴れないなあ。

この、最後の公演の幕が開く前の、寂しさに。


っていうコメント、昔にも書いてました。

何年やっても馴れないんです。


寂しいのは始まる前だけで、始まってしまえば必死なんですが。

開幕から何十回も、手塩に掛けて手入れしてきた舞台を、
時間と闘いながら凄惨なまでに、我先にとぶっ壊す。


本当に不思議な世界。


以前、小劇場やり始めたころ、お師匠があたしに聞いたこと。


「nは、公演の日を迎えるってどんな気持ち?

僕は、どこかで悲しい」


小劇場では2回か3回しか公演をしないから、
初日を迎えることは、この仲間と間もなく別れること、
稽古の日々が終わること。


「何回経験しても、悲しいんだよ。」


と彼も言っていた、ようにおもう。


そうなんだ。
みんなそうなんだ。


ところで演劇関係者は千秋楽と書かずに
千穐楽と書くのには理由があって

火事を出したくないからだそうだ。


そして千穐楽は、新たな素晴らしい作品と仲間に出逢う、


冒険の始まりの日だ。


March 09, 2010

観劇レポウト『パパ・タラフマラ Nobody, NO BODY』

パパ・タラフマラの「Nobody, NO BODY」を観に
小劇場の最高峰、下北沢の「ザ・スズナリ」へ。

まだダンス界はよく分かっていないnacoですが
ここだけは好きで、毎回見に来ている。
(2年前のスズナリ公演の記事はこちら。)

公演の公式サイトはこちら。

Nobody-1
( 写真はホームページより拝借。)


ワンルームアパート程度しか無い、あのスズナリの
ステージをフルに、幕もパネルも一切なしの真っ裸、
端から端まで走り、跳び、絡み合い、殺し合い。


息のピッタリあったところや
超絶ダンステクニックに感嘆する類いの魅力ではない。


空気感。アイデア。ゴドーをこう演るのか、という驚き。
4人だけ。65分。退場無し、でずっぱり、動き続ける、
変な顔し続ける、エネルギーを発散し続ける65分。


4人の技量に感服。
身体性の高さの他に、スタミナと表現力と思い切りの良さ。
音と灯りも、効果的で印象に残るパフォーマンスでした。
とてもロックで、パンクで、絵画的。
長くて芸術的な、ミュージッククリップを見ているよう。


nobody-2
( 写真はホームページより拝借。)


終演後に、主宰で演出の小池氏のトークセッションがあった。

これまでのパパタラの歴史や、作品づくりに対する姿勢
を聴きながら、じわっと心に沁みた事。

「僕が生きている意味って何かって言うとさー」

さらっと話す、小池氏。

うん、やっぱりこの仕事って、情熱、使命感、目的に
支えられた、覚悟とエネルギーがなければ、
できないんだなって。



そして。


私がダンスを観るたびに常々、悶々として抱えて来た悩みに、
彼はあっさりと答えをくれた。


「解らなくても、いいんです。」 



そして、こうも言っていた。


「意味が解りたければ自分でよく考えて考えて、

それでもわからなければ、



メール下さい。」


下北沢 ザ・スズナリにて、9日まで。 

March 05, 2010

くるくる、あしぶみ。

てんじょうがじめんなのか


じめんがてんじょうなのか


うえがした したがうえ くるくる


一番大切なものと二番目に大切なもの


レーンの両端に残った一本ずつの難関スプリット。

どっちも倒してスペアだそうと作戦たててきた


右を倒して左に当てる。
右を左だ、右を。



それだけで頑張れて
自分が自分で居られた。
難しいことやろうとしてるってことが、気持ち良かった。


そうやって、頑張ってるふりして、投球からは逃げてた。


とうとう、かっこつけて、
投球しようと思った。


いざボールに手を伸ばしたら
自分の技量ではどちらか一本は
捨てなければいけないことに気が付いたとき


一本を取って前に進むより
失う一本が気にかかって
レーンに立てない

もはや両方を狙う意気込みは失われ

計算して憶測して尻込みし


そしてどちらか一本すら永遠に近づかない


一本狙うか、と顔をあげたとき

右でいいのか
左のほうが得意だったのかも


てかこのゲームってそんなに大切なものなのかな
よく見たら自分以外に誰も参加していない



くるくる、くるくる。


そんなあたしにも、今日は快晴。


::::最近のコメ::::