August 2012
August 07, 2012
ニバンテという立場
新潟では夏のイベントが目白押しで記事は溜まっているのですが、
今日はつぶやきです。
今さら、組織の中での立ち振る舞いについて考えています。
生み出すべき「商品」があるのですけど
いつも、商品作りとは直接関係ないところでこじれる
人間関係の改善に、8割がたの労力を使うんですよね。
すっきり、一元化した上下関係があれば楽なのですが
もしくは下っ端で行って、この人の言うことを聞けば良いと
決まっている状態だったら楽なのですが
大きいプロダクションに入ると、発注元が複数人いたり
もともと派閥があったり、意見がずれていたり、
むしろその調整を期待されていたりして
四苦八苦しております。
関わる前から、ちょっと難しいプロダクションだと聞いていたので
時には強い態度で出て、「商品」だけちゃんと出来上がればよい、
と思っていたのですが
たまたま色々な人の意見を聞いてしまって
みんな考えていることが、おっそろしくバラバラだと気づき
全員がハッピーになるような答えはないと分かり。
そこで自分のポリシーに即して、
自分の為すべきこと、貫くべきスタンスを考え直しました。
今回の私は、舞台監督ではなく、その部下、二番手として雇われています。
壁にぶちあたったら、最悪、自分が船を漕げば良いと思っていました。
岸に着ければ、つまり商品が良ければなんでも良いでしょうと。
でも違うなあ。
私は二番手としての役割を求められている。
船が沈没しかけた時、私が漕げるから漕ぎますと言って、
漕ぎ手を交代すれば良いってもんじゃないですね。
それは良い二番手ではないのです。
昨日、水と土の芸術祭に行って、新潟には「水先案内人」という
職業が、はるか昔から今も、存在し続けていることを知りました。
着岸を求める船が湾内に入ってきた時、
その船を迎えに行って相手の船に飛び移り、
岸まで無事にナビをするという役割なのだそうです。
(新潟では独特の「水戸教(みとおしえ)」という呼び方をするそうで。)
それだなあと。
私は船の穴を塞ぎ、水をかき出し、船頭を励まし、乗組員をケアし、
絶対に船が岸に着くまで、船を沈めない。 水面を照らし、障害物を察知し、
誰よりも船頭の味方になり、乗組員を不安にさせない。
そっちだ。
これはある意味、一番手より難しい。
でも、
そっちだ。
いい二番手になりたいものです。
愚痴?つぶやき?でした。
今日はつぶやきです。
今さら、組織の中での立ち振る舞いについて考えています。
生み出すべき「商品」があるのですけど
いつも、商品作りとは直接関係ないところでこじれる
人間関係の改善に、8割がたの労力を使うんですよね。
すっきり、一元化した上下関係があれば楽なのですが
もしくは下っ端で行って、この人の言うことを聞けば良いと
決まっている状態だったら楽なのですが
大きいプロダクションに入ると、発注元が複数人いたり
もともと派閥があったり、意見がずれていたり、
むしろその調整を期待されていたりして
四苦八苦しております。
関わる前から、ちょっと難しいプロダクションだと聞いていたので
時には強い態度で出て、「商品」だけちゃんと出来上がればよい、
と思っていたのですが
たまたま色々な人の意見を聞いてしまって
みんな考えていることが、おっそろしくバラバラだと気づき
全員がハッピーになるような答えはないと分かり。
そこで自分のポリシーに即して、
自分の為すべきこと、貫くべきスタンスを考え直しました。
今回の私は、舞台監督ではなく、その部下、二番手として雇われています。
壁にぶちあたったら、最悪、自分が船を漕げば良いと思っていました。
岸に着ければ、つまり商品が良ければなんでも良いでしょうと。
でも違うなあ。
私は二番手としての役割を求められている。
船が沈没しかけた時、私が漕げるから漕ぎますと言って、
漕ぎ手を交代すれば良いってもんじゃないですね。
それは良い二番手ではないのです。
昨日、水と土の芸術祭に行って、新潟には「水先案内人」という
職業が、はるか昔から今も、存在し続けていることを知りました。
着岸を求める船が湾内に入ってきた時、
その船を迎えに行って相手の船に飛び移り、
岸まで無事にナビをするという役割なのだそうです。
(新潟では独特の「水戸教(みとおしえ)」という呼び方をするそうで。)
それだなあと。
私は船の穴を塞ぎ、水をかき出し、船頭を励まし、乗組員をケアし、
絶対に船が岸に着くまで、船を沈めない。 水面を照らし、障害物を察知し、
誰よりも船頭の味方になり、乗組員を不安にさせない。
そっちだ。
これはある意味、一番手より難しい。
でも、
そっちだ。
いい二番手になりたいものです。
愚痴?つぶやき?でした。
August 04, 2012
子供たちすごい、と思ったこと
今年の夏の現場はキッズミュージカル三昧です。
今年で参加3年目になる魚沼の「夢ひかり」に加え、
新潟市りゅーとぴあのキッズ「APRICOT」に入れてもらいました。
こちらは既に13年のキャリアを持つ、通年常設のベテランチーム。
夢ひかりが小学1年生から参加しているのに比べ、
アプリコットは5年生以上(今年の編成)。より完成度高いです。
作品づくりのアプローチは随分違います、それぞれに良いところが
ありますが、どちらにも共通して、私が驚いていることがあります。
それは子供たちの「自主性」。
どちらの団体も年数を重ねて、確実に子供たちを育てているのです。
アプリコットでは、動きの揃っていないところやコーラスが汚いところは、
わざわざ演出家が言わなくても、子供たち自身のうち気づいた子が、
「ここは変だから、こう修正しよう」とみんなに提案し、どんどん改善。
立ち位置のバランスを整えたり、ダンスの細かい表現を合わせたり、
ということも子供たち自身の中のリーダーが仕切って直していく。
夢ひかりも、今回は目覚ましい進歩をしています。
ウォームアップを中学生が仕切って自分たちでメニューを
決めて進めてくれるようになったのです。
これは本当に驚きました。振付の亜矢子がみんなのことを実に
よく見ていて、「やらせたらできる」と思ったからやらせてみたのだそうです。
演出家がシーンを作っているときは、空いているメンバーを集めて
他のシーンを試作したり、おさらいしたりしています。
振付がかなり難しくなったのに、一日で完璧に覚えるようになりました。
子供って凄い。そして組織は育つ。
「おとな」側として参加する者としての義務は、その変化を敏感に
感じ取れなければいけない、そして伸びようとしている芽の上に
障害物があったら、いち早く取り除いてやらなくてはいけない、
それが子供と仕事をするときに一番大切なことなんだと。
子供と仕事をするようになって3年目にして、ようやく気づいたことです。
疲れても疲れても、浴びるように元気をもらうので、
一向にエネルギーが減りません。
毎日爆睡だけどね。
今年で参加3年目になる魚沼の「夢ひかり」に加え、
新潟市りゅーとぴあのキッズ「APRICOT」に入れてもらいました。
こちらは既に13年のキャリアを持つ、通年常設のベテランチーム。
夢ひかりが小学1年生から参加しているのに比べ、
アプリコットは5年生以上(今年の編成)。より完成度高いです。
作品づくりのアプローチは随分違います、それぞれに良いところが
ありますが、どちらにも共通して、私が驚いていることがあります。
それは子供たちの「自主性」。
どちらの団体も年数を重ねて、確実に子供たちを育てているのです。
アプリコットでは、動きの揃っていないところやコーラスが汚いところは、
わざわざ演出家が言わなくても、子供たち自身のうち気づいた子が、
「ここは変だから、こう修正しよう」とみんなに提案し、どんどん改善。
立ち位置のバランスを整えたり、ダンスの細かい表現を合わせたり、
ということも子供たち自身の中のリーダーが仕切って直していく。
夢ひかりも、今回は目覚ましい進歩をしています。
ウォームアップを中学生が仕切って自分たちでメニューを
決めて進めてくれるようになったのです。
これは本当に驚きました。振付の亜矢子がみんなのことを実に
よく見ていて、「やらせたらできる」と思ったからやらせてみたのだそうです。
演出家がシーンを作っているときは、空いているメンバーを集めて
他のシーンを試作したり、おさらいしたりしています。
振付がかなり難しくなったのに、一日で完璧に覚えるようになりました。
子供って凄い。そして組織は育つ。
「おとな」側として参加する者としての義務は、その変化を敏感に
感じ取れなければいけない、そして伸びようとしている芽の上に
障害物があったら、いち早く取り除いてやらなくてはいけない、
それが子供と仕事をするときに一番大切なことなんだと。
子供と仕事をするようになって3年目にして、ようやく気づいたことです。
疲れても疲れても、浴びるように元気をもらうので、
一向にエネルギーが減りません。
毎日爆睡だけどね。