October 2013

October 29, 2013

今週の美女

お久しぶりの登場です。

祖母です。最近めっきり足が悪くなりよたよたしていますが、
元気です。99歳になりました。

お肌がつるつるなんだよなー。

羨ましい。

2階の自分の部屋から、4階へのラウンジへのお散歩が御趣味。


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October 24, 2013

そして今年も白新中へ

いやー、焦った。

去年大暴れしてしまったので、今年は無いかと思った。


昨年の秋、こんなことがありました。

2012年9月の記事「中学校で男子と格闘するアラサー女子(私)」
2012年10月の記事「続・闘うアラサー女子」

あばれたんですね。


新潟市にある中学校のなかでも、新潟大学付属中と、
この白新中は、全校挙げて演劇に力を入れている学校です。

私は一昨年より、この白新中学校で、秋の文化祭で行われる
演劇発表会のための準備段階で、演劇指導をさせてもらっています。

指導~といっても、放課後に2,3回お邪魔するだけというタイトな時間割なので
1,2年生に簡単なシアターゲームをして「相手のこと見るぞ!」が主眼の
ワークショップをやり、3年生に実技指導をチョロとする程度。

なのでいつも9月に、1,2年生用に1回呼ばれるはず~と思って
待ってたのですが、今年は音沙汰なし!

やっぱり去年、あばれすぎたから~~

と勝手に悲観しておりましたら、色々な学校の事情で連絡が遅れたとのこと。
残念ながら1,2年生はみること叶いませんでしたが、
その分3年生に時間を使って本番前の大切な週に2回、時間をもらいました。

3年生は2クラスあって、毎年1クラス1作品。
ことしの題材は、なんと両クラスとも「いじめ」でした。

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私が教え始めて3年目ということは、
今年の3年生は1年生の時から、わたしのことを知っているわけで、
私が行くと「あ、今年もきたの~」みたいな雰囲気つくってくれて、感謝。
あの悪魔のような男子たちが、やっぱり大人になるもんだ。

今年の3年生は、とってもやる気があり、最初から質問攻めでした。
これほど教える側としてやりがいがある中学の授業は、他にないんじゃなかろうか。

両者テーマは「いじめ」でも、
1組の作品はいじめが連鎖して、加害者と被害者が入れ替わりながら
どんどん広がっていくという、問題提起型バッドエンド。
2組の作品はいじめNO!と声を上げる勇気を持っていじめに立ち向かい
無意識の加害者と、被害者が最後に和解するハッピーエンド。

でも現実のいじめは、こんな単純な結末にはならない。
特に2組のようには、まずならない。表向きなったとしても、根底で
解決していないことが圧倒的に多い。人間の感情は、そうシンプル
にはいかないものだから。

特に、なんかハッピーに見える2組の作品は、難しい。
確実に、嘘っぽい。

2組は演技力も高い子が揃っていたが、
一見単純に見える台本を、そのまま演じてしまっている。
嘘っぽい。すべてが、嘘っぽい。 

AとBという二人の女の子がいる、AがCという女の子をいじめる。
Bは嫌だと思いながらも停められずに見ている。
そのうち、Cがそれを苦にしてかどうか分からないが、引っ越す。
AはBに、「Cをいじめたつもりはないし、Cもそれを苦にしていたとは
思わない」と話す。

これをA役の女の子がいとも楽しそうに話すので、
本当にいじめたつもりないの?本当に、Cはそれを苦にしていたとは
思わないの?と聞いてみたところ、はい、セリフの通りに捉えてます。

という。

ふーん、それならそれで否定はしまい。そういう介錯もアリ。
じゃさ、Bのこと、好き?と聞いてみた。
好きです、という。

じゃBに嫌われたくないよね、と聞いてみた。
嫌われたくない、という。 

そしたらそれだけを考えてやってみよーという提案をし、やってもらったところ、
Aは必死になり、信用を落とさないようにと表情がきつくなり、歩調が速くなり
なんだか人間っぽくなった。

このクラスの作品の場合は、最後に至るAとBの葛藤を生々しく
苦しみぬいて見せなければ、最後でしらけてしまうという予測が
出来たので、なるべく葛藤の表情が見えるように動きや位置を変更
してもらいました。

はたして、最後のセリフで彼女たちが殻を破れるか、
そこに成功か否か、かかっているね!


いじめはなくならないのでしょうか。

私は、決してなくならない、と確信している。

なぜなら、いじめが起こるのは、誰かに受け入れてもらいたいという、
人間の本能とも言える愛への欲求が原因だから。 

それは人間がいくら高度な知能を獲得しても、
人が誰かに愛されたいと願う限り、
誰かよりも優れていたいと思うのが当然で、
そのためには自分よりも劣っているように見える誰かの存在が必要だから。

いじめは誰かを苦しめたいのではなく、
誰かに愛されたいからおこるものなの。

これは誰かの受け売りでなく、私の持論です。
今回は、それをみんなに話しました。
みんなキョトンとするかと思ったけど、割と、納得の表情をしてくれた。
中学3年生なんて、大人だもんね。きっと多かれ少なかれ、誰もが、
その感情を経験しているんだろう。

だから舞台上では他の役に意識を向けることを忘れずに。
今回はそれだけ練習するので精いっぱいだったけど、
これ演出やってみたいなあ。 

今回もまた、総監督の子(演出ということですね)が帰りに
廊下まで追いかけてきて最後の最後まで質問してくれました。

本番が、上手く行くといいね。

だけど本当は、その「作ることにワクワクしている」顔を見ているだけで、
お客さんは充分まんぞくなんだけどね。

大成功を、祈ります。てか、確信しています。


ところで2年生の作品は、「明和義人」だという。 
江戸時代中期に、新潟市の新興商人が、長岡藩の悪政に悲鳴を
あげて一揆っぽく数か月の自治をおこなうが、結局出る杭はうたれ
討ち首獄門、という史実に基づいたストーリーで

考えてみると、これもいじめ問題なんですよね。

江戸時代も現代も、結局人間のやってることは変わらないように思います。

ただ救いだったのは、先生がおっしゃっていましたけれど、
いまの教育界では、いじめはなくならないけど、それを見つけて拾い上げて、
みんなで論じあえる風潮になりつつあるんですって 

子どもが頑張っているんだから、
大人も、そういう風潮の世の中に、変わって行けるといいね。 

October 21, 2013

勝間和代氏、田中雅子氏の講演をきく

先週、新潟市内で行われた、とある会合に於きまして

勝間和代氏(オフィシャルサイトこちら
田中雅子氏(オフィシャルサイトのプロフィールこちら) 

という、 我が国のビジネスシーンを牽引する女性経済人の
お話を聴く機会がありました。

女性が専門職の現場で働くということ
結婚出産をしても働き続けるということ
職場でよりよい人間関係を構築するには
よりよい労働環境を得るには
作業効率を上げるには

などについてのアドバイスや問題提起、モデルケース紹介。
といった内容で、大変面白かったのですが

同時に、ちょっとひっかかるものがあった。


このお二人は共に男性社会の企業体の中で、
女性の有用性を示し、地位向上させ、会社の制度すら変えさせ
さらに、管理職につく女性の割合を増やそうと呼び掛けている。

働く女性には時間が無い、
男性労働者と違って、家事育児に取られる時間は削れない、
だから長時間労働を強いられれば男性に勝てない、
組織の中で生き残れない、

従って作業効率を上げよう、短時間で同じ成果を出すようにシステムや
マニュアルを見直そう、結果的にそれが女性だけでなく、組織全体の
効率化、コスト削減、ワークライフバランスの改善に繋がります、

と、いうところは大いに賛成です。

先日読んだシェリル・サンドバーグ(facebookのCOO)の著書
「LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲」。
とてもその考え方には学ぶところがあり、そうだそうだ!と思うのですが

これを読んでいた時も、ん?と思う瞬間がたびたびあるのです。

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さて、会場からの質問で、私の知り合いの、ベテランの先生が発言をしました。
彼はご年配ですが、普段お話をしていても、新しい考えに先入観なく耳を傾け、
柔軟で広い視野を持っている方だと尊敬している方です。

「おっしゃることは、経済の活発な首都圏や、大企業に於いては
当てはまるのでしょうが、私の住む新潟の過疎の村では、人の確保、
ぎりぎり回していくのが精いっぱいなところがありまして、
地方では必ずしも同じことは出来ないんじゃないかと思うのですが、
例えば他の地方都市でのモデルケースとか、参考事例などあれば
教えて下さい」という旨の質問でした。

それに対して、「そのように現状に対して文句を言う前に、
何かできないかともっとよく考えなさい」というお答え。

ちょっと驚きましたよね、これには…


それはもちろんその通りなのですが、
それを言ってしまうと、単に自分の成功体験の自慢話(というと失礼ですが)を
聞かされたのかしら?という印象がありました。

いや、そんなことを感じた女性は、あの会場では私だけだったのかも
しれません。大御所先生が一蹴される景色を、物珍しく面白おかしく
観ていた人はいたにしても…


ただ、適切なワークライフバランスというのは、
男性と女性で違って当然だと思いますし
地方と都市部で話は全然違うものであるはずです。
そして、そこで働く人たちが、話を同じにしたいのかというと、
必ずしもそうでない。

私に限って言えば、Uターンして地方に住むことを選んだ理由は、
「ワーク」よりも「ライフ」だという希望に従ったからです。

それは、「ワーク」に対する満足度が落ちたとしても、
つまり「ワーク」でのキャリアの構築や金銭的・精神的に満たされることよりも、
満足のいく「ライフ」をとるのだ、という覚悟があったわけで、

地方に住んでいる人間たちというのは、
多かれ少なかれ「ライフ」に比重を置いている確率が都市部より高い、
と思います。ライフを選ばざるを得ない状況にある場合も含めて。

家族に対する義理の感情を一番強く持っているのは日本海側の
人間らしいです。京都の居酒屋のママに聞きました。

そのような地方で、同じ話、とは いかないのが現実かもしれません。


女性が管理職に!リーダーに!という意見も、確かに、
「同じだけ機会があるべき。その地位を女性が望んだ場合、
それが女性だという理由で男性より困難になってはいけない」 
ということだと思うのですが、

ただ女性にとっては、女性としてのライフ、を選びたいと思う人も
たくさんいて当然だと思います。
だって、女性としてのライフは素敵なんだもの。

そしてそれは、子どもたちにとっても豊かな時間をたくさん得られる、
ということでもあると思います。

女性が結婚出産で離職しなくてもいいように!
女性のリーダーの割合を、欧米に近づけよう!
という意見は間違っていない。だから、時間はかかってもその方向へ
企業のスタンダードも制度面も行政のサポートも進んでいくのは確実。

それが革新的な女性のみならず男性にももてはやされている昨今、
それを達成した日本が本当に今より幸せなのかは、
一概に言えないなっていう気がしている。

こういう考えをコンサバとか田舎者というんでしょうが…


とにかく勝間さんの、「人間、得手と不得手が誰にもある。
弱点を補い合って、チーム全体として出来る状態であればそれで良い」と
いうご意見は、分かっていたようで、実践できていなくて、勉強になりました。

きっと今、働く女性の地位は、過渡期真っ最中なんですね。
そう遠くない将来、「働く女性」という言葉自体が、
当たり前になって特別な意味を持たなくなる日が 来るのだろうなと、思います。


とにかく、ワークライフバランスって、
どの割合がバランスとれてるのかって、基準なんて、ない、
と思う。

人それぞれなんだと。
 


…なんか、まとめるとちょー当たり前のこと言ってしまっている。

ごげんなの。 

October 17, 2013

酒田でロケしてきました

庄内弁ドラマの撮影のため、酒田に行ってまいりました。


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大学時代からの仲間、阿部彩人が主宰をつとめる
「もっけだフェスティバル」。

これは山形県酒田市出身の彼が、山形、庄内の魅力を
多くの人に知ってもらうために、また地元の人に再確認してもらうために
2008年から始めたロックフェスなのですが、

山形にゆかりの、もしくはゆかりはなくても活きのいいバンドが
毎回豪華に名を連ねるだけでなく、

庄内地方の美味しい食べ物や、美しい町や風景の写真展示など
同時に様々な庄内の魅力を紹介するサブコンテンツが豊富で充実。


5回目の今年は11月2日に渋谷で開催されます。
(公式サイトはこちら)

私は仕事があり当日は手伝えないものの、
映像コンテンツを制作して上映してもらうことになりました。


今回はすごいですよー。

上々颱風のボーカル、酒田出身の歌姫 白崎映美さんが
私の相手役で友情出演してくださいました。

もー、ちょー可愛くてちょー楽しい女性でした。
大ファンになった!映美さんLOVE!!
(上々颱風オフィシャルサイトはこちら)

その他、彩人のご家族や、酒田で出逢った気の置けない友人が出演してくれてます。

Kosyuさん、彩ママ、おばあちゃん、マロにチー、
しのちゃんみずきちゃんとみこちゃんさとちゃんゆうくん、
そして心の友、さっちゃん、どうもありがとう。


大人気のあの朝ドラにひっかけてタイトルは「んめちゃ!」

庄内弁で美味しい、という意味です。
庄内弁と美味しい食べ物の魅力満載のショートドラマになりそうです。


台風にやられた大変なロケでしたが、
酒田の皆さんのご協力と新潟市から連れて行った
凄腕の撮影クルーさんたちの尽力でなんとか撮り終えました。


いつも驚きますけど、酒田は人の性格が新潟市と全然違います。


駅前でロケをしていると、おばあちゃんから若い男性、小学生まで
「何してるのー。」「頑張ってねー。」と声をかけてくれるのです。

今回は地元のアイドル白崎さんが目立ちまくっていたこともあり、
ロケ中ひっきりなしに人が声をかけてきて、
中にはスタッフ全員に飲み物を買って届けてくれる人まで。

小学生男子なんて、わざわざ大雨の中やってきて、
自分で考えたギャグのネタを披露してくれたりとか。

新潟市の人は警戒心強いから、こんなことはまず起こらない。
あたたかい町だ、酒田。

阿部家のご家族にも、出演していただいたり、
庄内弁の指導していただいたうえ、
ほっぺの落ちそうなご馳走で大歓待。
発音の先生お手製の、庄内弁の辞書までいただきました!

ほんとにもっけでした。


それにしても初めてドラマなんて撮影しましたが、
たった12分の作品のために丸二日撮り続けて、
同じシーンをあちらのアングル、こちらの肩越しと
スタッフさんも俳優さんも大変なんですね。

天気も日没も気にしなきゃいけないし
舞台の人間にはない苦労がたくさん。

これから編集作業をしてもらいますが
絶対面白く仕上がるので、

11月2日、渋谷o-nestにて開催される
山形・庄内もっけだフェスティバル2013 in 渋谷
~大音楽芋煮会~の会場に、ぜひ観に行ってください。

音楽と芋煮も本当に体験する価値があります。
みんなで渋谷にGO!公式サイトでロケ中のメイキング写真を公開中!
出演バンドもこちらでチェック↓

公式サイトはこちら


チケットも上記サイトより購入できます。
もしくは、私にお申し付けください。
 
イベントに、来れたら、来て!すっごくすごく、温かい気持ちになります。
これだけは皆さんに自信を持って、お伝えしておく。


愛せますよ、庄内は。 

October 14, 2013

小池博史ブリッジプロジェクト「注文の多い料理店」

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10年来の舞台戦友、荒木亜矢子。


彼女はキッズミュージカルの振付家としてとても、とても合理的で優秀ですが


もともとは俳優?ダンサー?パフォーマーというべきか?
板の上が一番似合う人。

初めて出逢った時はお互い大学生で、一緒に英語劇(Fame)に出演。

そのあと亜矢子がプロデューサー、私がアシスタントプロデューサー、

それからまた一緒に英語劇(Blood Brothers)の舞台に立ち、

それから亜矢子が出演、私が演出とか、

亜矢子が振り付け、私が舞台監督とか、

一緒に劇団やって小劇場公演したり体育館公演したり

関係性を変えて何度も舞台を共にしている。


劇団四季以外で、本番前に「よろしくお願いします」言った回数は
亜矢子に、が一番多いだろうな。なんか分かりづらい感覚ですが。


そんな亜矢子は裏方としてとっても合理的で頼もしいのだれど
私はどの顔よりも、この人のパフォーマンスの大ファンなのです。

大学時代のダンス教室の発表会から、
卒業後パパタラフマラというコンテンポラリーダンスカンパニーに入ってからの公演、
その他、有志でやった公演と、
一部見逃していますけど、ほぼ見ていて、

その表現の仕方が好き。
本人曰く、「控えめな目立ちたがり」。その通りだけど、私に言わせれば
嫌味がなく、ガツガツせず、繊細で大胆。この人の舞台は面白いのです。


その亜矢子が、いつものキッズミュージカルの拠点、
小出(魚沼)で、コンテンポラリーダンスの公演に出演したのです。

私はそのカンパニーから、舞台監督を発注されて赴きました。


「注文の多い料理店」。宮沢賢治の物語のストーリーをなぞった、
ダンス、時々セリフ、うた、不思議空間。

活動休止に入ったパパタラフマラの元メンバーが中心になり
3人のパフォーマーが、1時間の間、一糸乱れぬ呼吸で動き続ける。
亜矢子の魅力満載の、素敵な舞台でした。

↓Youtube公開 イメージmovie


リスペクトする俳優を、前から見たいか、横から見たいか、
と言うと、これは贅沢な悩みですよ。フフ。

どちらかだけだったら、前から見たい。(つまりお客さんとして。)
でもこの作品は東京公演の時に観に行って衝撃を受けているし、
身内感なくお仕事として発注を受けて共演するっていうのも初めてだったし、
横からで良かったです。音響照明チームも大変素敵な方々でした。

魚沼公演だったので、客席にも、多くの亜矢子ファンが押しかけました。
普段の振付の亜矢子先生との違いに、みんな口をあんぐりと開けて
見入っていたようです。

公演の成功、おめでとう!
これから始まる東南アジアツアー(インド、インドネシア、マレーシア、あとどこ??)
くれぐれも身体に気をつけて、かけがえない体験をしてきて下さい。


うーん、なんだかちょっと持ち上げすぎかな?!カユイ。

::::最近のコメ::::