February 2016

February 17, 2016

試練の公演、モトシキ共演!

久しぶりに、やりきった感がすごい。


東区市民劇団 座・未来の「阿賀野の雪花」公演が
この13、14に公演本番を迎えました。

しかし、無事に…、とは言い難かった今回。 


2月だから。

つまり…

インフルエンザの季節だから!!


そんな訳で、主演を含め2名が降板、
その他にも立っているのがやっとのメンバーを抱えての本番となりました。 



アマチュア劇団における、降板。

これは本当に本人も周りも、とてつもなく辛く切ないこと。

商業劇団と違って契約やら経済やらにはさほど影響はなく
ただひたすら、精神的、感情的な辛さだけなんですが、 
精神と感情だけで成りたっている劇団なだけに、
果てしない悔しさがあります。

4ヶ月間、悲喜こもごも、仲間と切磋琢磨して
持てる時間の全てを稽古に捧げて来たのに。

舞台監督さんどう思いますか?と意見を求められ
お客さんと他の団員のため「降板してもらうしかないと思います」
と言わねばならない!心臓ぎゅ!と掴まれるような決断。

その意図を汲み取って、潔く身を引いてくれた役者たち。

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そして「穴埋め」なんて初めてやる劇団員たちの、本番直前、
必死の緊急稽古。いない役者の台詞や転換を急遽、
他のメンバーに割り振りました。

いかに物語を、話の流れを理解しているかがこの時問われるのですが
メンバーはさすが。割り振りは混乱せずどんどん解決していった。

一つのセリフだけで4カ月じっくり積み重ねてきたメンバーが、
いきなり公演1時間前に倍のセリフ量になっちゃったりしましたが、
小学生からおじいちゃんまで、誰もがピリッとした空気を持ち、
たがいを気遣い、フォローし合い、同じ空気を感じ、
リアルに緊張感のある、真に「新鮮な」芝居になりました。

こんなに一体感を感じた経験は、初めてでした。
三回公演、「中だるみ」する余裕は微塵もなかった。
貴重な経験をさせていただいたと、感謝しています。


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そんな中、今回、劇団四季出身のメンバーが3人そろいました。

演出の斉木先生(ウエストサイドストーリー初演メンバー)、
私、に加えて今回無理やり引っ張り込んだ、
四季小道具の星、成田さんです。(写真奥側。肖像権未承認)

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四季の人って、本当に面倒見が良くて、
手間を惜しまない人が多いのです。
斉木先生にしても、成田さんにしても。

成田さん、別にやること無いのに毎日劇場に来てくれたし。
(家が近いってのもあるけど)

斉木先生も、稽古が夜だけなのに何故か朝から劇場にいるし。

全ての部署の仕事を全員で手伝う!という劇団根性が凄い。
これは商業演劇の現場ではなかなか見ない光景です。
これが当然に行われるモトシキ現場は、居心地が良いのです。
 
 
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成田さん作の鮭舞。
写真だと迫力が良く分かりませんが…
凄かったのです、これが。二匹いました。

鮭の神様という設定で、
獅子舞のような動きをする被り物。
スチロールの塊から切り出してある。

大変美しくて、強度もあり、
噂を聞き付けた新潟屈指の大道具さんたちが、
これを間近でみたいがために
無償で仕込み手伝いに来てくれたほどです。 

これが四季クオリティか!と皆感動しておりました。
しかし成田さん曰く「予算との戦いだった」。
そうですよー。ここはもう、四季ではないんですよー。
材料はほとんど100円ショップで調達しなければいけないんですよー。


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我が家から出動した屏風も、悪代官さまの背景として良い味だしました。


今回の公演で誰もがステップアップしたに違いない東区市民劇団と、
稀有な新潟モトシキ軍団と、また一緒に舞台がやりたいです。


体調を崩された方々の、一日も早い回復を祈ります。 

February 07, 2016

冬に北欧。

ひっさしぶりに海外旅行しました。

親友・蘭子の住むストックホルムへ。

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当然夏行くべきですよね、北欧ですから…

寒いし、日照時間は短いし、
「オーロラを見るんでなければこの時期に来る意味なし」
と蘭子にも呆れられましたが、 

オーロラは見に行かない!
ただ単に、寒い時期に、寒い新潟から寒い北欧に行くだけ!

という趣旨の、突発的弾丸ツアー、
ヘルシンキ&ストックホルムの旅を敢行しました。
 

急に決めたのが三日前。
大寒波の襲来で、都内へ出る交通網が混乱していたので、
成田発より、雪に強い新潟空港からスタートした方が安全と
思われたので、新潟→大阪→フィンランドというルートに。

 
1日半かけて、ヘルシンキ到着!
15時半、日没…

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クリスマスでもないのに、街は電飾でいっぱい。
電飾大好きの私は、テンションだだ上がり。
路面電車も素敵。

ヘルシンキの街は、小さい。
中心部は歩いて網羅できる。

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ホテル素敵。
ヘルシンキのデザイナー、アアルトの家具で統一された
おしゃれな部屋。

ヘルシンキの印象は、
1、内装、食器、ファッション、何もかもがおしゃれ。
2、建物は、旧共産圏的。
3、夜間の室内照明が暗い。暗くておしゃれ。

レストランでも、ショップでも、
お店の中の照明がかなり押さえられており、
キャンドルとか、電飾とか、インテリアになる照明が多い。
後で聞いたら、これは夜が長いこの国の人たちが、
質の高い照明に拘っている結果なんだそうです。

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翌朝は9時に日の出。

スオメンリンナ島など、いくつかの観光名所を回る。
寒い。けど、思っていたほどじゃない。新潟くらい。

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好きな映画「かもめ食堂」のロケ地の食堂にも行ってみた。

地元料理の、トナカイの煮込みをいただく。
味はジンギスカンみたいで、ちょっと苦手。
でも、コーヒーは美味しい。

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フィンランド語が母国語だが、
誰もが綺麗な英語を話す。不思議だ。 


デザイン博物館など行ってみる。

デザインがとにかく可愛く、機能的。
また、子ども向けのエリアや家具が充実。

街中でもいたるところにベビーカー多数。

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とにかくシンプルで丸みを帯びた、
可愛いモノたちの街でした。

ヘルシンキは一日のみで、すぐにストックホルムへ。
 
蘭子と旦那様の暮らす可愛いアパートにお世話になり
2日半だけの快適で楽しい北欧生活。 

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物価の高いストックホルム。
家賃も驚くほど高い。税金も高い。食事も高い。
一回、マクドナルドでセットを頼んだら、1200円した。
 
食事はなんでも美味しい。
シナモンロールとミートボールが有名料理。

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味付けが日本人の下に合うのかな。
特に癖のある香辛料やハーブも使わないし
脂っぽ過ぎず、魚介が好きで。

そういえば、こちらの人、太っている人が少ない。
日本人ほど痩せては居ないけど、
食事で摂取する栄養素が似ているのかも。

 
旦那さまと一緒にみんなで焼いたクロワッサンの朝食。
蘭子のお家ごはんはいつも美味しい。

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お家は24時間あたたかく、
この家族も24時間あたたかい。
屋根裏の隠れ家みたいな、居心地のよい空間。

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街はヘルシンキとは全く雰囲気が違い、
とんがり屋根の、ヨーロッパ的街並み。 

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ここでも「灯り」は上質で主役。
「照明器具」屋さんもいっぱいあるし
キャンドルは全てのダイニングテーブルの必須アイテム。


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また、イクメン多数。
街でベビーカーを押す親の半分はお父さん。

公園にはベビーカー駐輪場があり、
子供専用エリアと、犬専用エリアがあり、
福祉大国とはこういうことかと納得。
 
みんな幸せなのか、
この国の人は、凄く優しい。

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帰る日の朝、 街を散歩し、図書館へ。
ぐるりと360°、本の回廊。
またひとつ、圧巻の機能美。

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長い冬の間の長い夜の時間。

その暗闇を質の高い美しい明かりであたたかく過ごす、
北欧人のこだわり。

商業性が排除され、計画的で機能的で洗練された街。


私は精神的にも物理的にも、ここが世界で一番美しい街
のような気がしました。

突発的にお邪魔したのに、
いつもながら大きなホスピタリティで
手厚くもてなしてくれた蘭子&ハイロ夫妻、ありがとう。

いろんな新しい発見があった旅でした。
まだまだ、世界は広い。


北欧の冬が見れてよかった。


けど、やっぱり、夏も来よう。
 

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