May 10, 2019
【ほんYONDA 】永遠の0
今さらですが、百田尚樹氏の、
「永遠の0」を読了しました。
元号が変わるこのタイミングで、
何か「時代」について考えてみたくなった、
のかもしれません。
零戦に乗って太平洋戦争を戦い
特攻で散った、一人の男の
足跡を孫が辿るというストーリー。
映画は観たことがあったのですが、
原作は初めてでした。
結果から言うと、素晴らしい本でした。
何度も何度も、泣きました。
こんな生き方をしていた、
日本人が居たのかと。
それが自分と違う特殊な人々ではなくて、
私たちと同じ心を持った日本人なのだと、
親近感を持って読むことのできる本。
今の時代は、平和です。
少なくとも日本に戦争はない。
空襲や前線で戦死することはまず無いでしょう。
平和ボケという言葉があります。
緊張感が欠けているとか
ぬるま湯に浸かっているとか、
悪いイメージで使われる事が多いですが
戦争を知らない私たちには
平和ボケを回避する術はないと
思いますし、それで良いのです。
戦時中や戦後のように
生きることに必死でなければ
生きて行けなかった時代よりも、
懸命に必死に誰かのために!
と日々実感しながら生きることは
現代の方がむしろ難しい。
目標や生きがいをハッキリ持つことに
命を懸けるほどの必然性がなく
とりまく状況が何も手伝ってくれない
すべて個人の精神力に拠ってしまう時代。
この時代を生きる人々もまた、
戦っているのかもしれません。
こどもたちに何を教えるか、
どう生きれば幸せなのか、難しい。
当時のこと、今の自分のこと、
色々考えさせてくれる本でした。
まだ読んでいない方はぜひ。
もちろん戦闘シーンも盛りだくさんで、
ミリタリー好きにも読み応えがあるかと。
寝不足です。
しかしさっそく太平洋戦争の関連書籍、
読了後の布団の中でAmazon検索、ポチ。
今後もしばらく、寝不足確定。
ゴールデンウイークはみんなして
胃腸炎に倒れ、加茂川の鯉のぼりを
観に行ったくらいで終わりました。
とほほ。