January 11, 2020

妊婦たちの事情

どうですか、本日は
昼ドラみたいなタイトルに
してみました。


入院生活18日目。

この一日二日で
大部屋の入院患者さんは
私以外、解散総入れ替え。

妊婦さんが入院する理由は様々あり
私のように出産まで点滴していりゃ安心、
37週まで持たせるのが明確なゴール!
というのは非常に楽なパターンで
他にも実に様々あります。

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※朝食。毎日野菜たっぷりでとても美味しい。
 ネギ生姜おにぎり最高。

まず妊娠初期から22週までに
流産しかかる切迫流産入院。

妊娠が分かるとほぼ同時の
6週か7週くらいでの入院もあり

豆粒みたいな赤ちゃんも心配
まだ出産まで先が長いのも不安
仕事や経済的なことも不安
初産だったらますます不安。

これは症状や週数により、
止血剤や張り止めを飲んだり点滴して
2、3日〜数週間で退院が多いみたい。


それから、悪阻(つわり)入院。
つわりの重さは人それぞれで
症状の種類も人により別々。

私は1人目の時は食べづわり。
空腹になると吐き気がするので
常に何か食べていないといけないやつ。
2人目ではダルさ、眠気、慢性的な吐き気。
何とか仕事はできる適度で助かりました。

これが酷い人になると、
怠くて一日中起き上がれないとか
食べられず、飲めずで脱水症状とか。

特に食べても受け付けない場合は
入院して栄養や水分を点滴し命を守る。

これは側で見ていても辛そうです。
病室で気軽に声も掛けにくい。
これだけ医学が進歩しても
まだ悪阻を軽減する方法が無いなんて。

この場合は週数が進んで
悪阻が軽くなるのを待ち退院のようです。
12週を過ぎると次第に落ち着いてくる。


そして切迫早産。
23週以降に早産しかかる状態。
目標は36週なので
入院時期や症状によっては長期戦覚悟。

私は1人目が27週で入院、
今回は33週で入院。

張り止めの点滴が主な処置ですが
この点滴は強い薬で、すごく効く反面、
一度入れ始めると止めるのが難しい。

次第に流量を減らしていき、
張らなければ36週前の退院も可能ですが
もともと張りやすい人達には難しい。

この、赤ちゃんを早産させないようにする
「治療」は、本来36週いっぱいまでで
37週(もう早産ではない)に入ったら
退院しなければいけないはずなのですが

今回の私の場合はそれに加えて
逆子なので、退院すると破水の可能性が高く
結局37週に入ったところで切開。

とこういう流れです。

…他にも、見た事がないだけで
まだまだ色々な入院事由があるでしょう。



そして。




妊婦さんそれぞれに違うのは
肉体的な症状だけではなく

置かれた状況が
またそれぞれ、様々。


里帰り出産で戻ってきたとたんに入院。
上に子供がたくさんいるのに入院。
新婚ホヤホヤの旦那を残して入院。
家をゴミ屋敷にしてしまう旦那を残して入院。
旦那の転勤についてきて、親も友達もいない土地で入院。
入院が長引いてきたら、勤め先から予告なく仕事を外された。
(この数日に話した妊婦さんたち談)
(一部、筆者自身の事情)


お金のこと、保険のこと、仕事のこと、家族のこと、

などなど、赤ちゃんと自分の身体以外にも
心配な事が山ほどあって
カーテン越しに、嗚咽が聴こえてくる
なんていう時はこちらの理由。

ただでさえ、ホルモンバランスが崩れて
精神的に弱くなっている時期なので
尚更です。

マタニティブルーの上に
入院ブルーが重なるわけで。


そういう心配事も含めて
無事に円満に10ヶ月を過ごし
健康な子供を産む、というのは
マジ簡単な事じゃない!!!!


と勉強させてもらっている今回の入院です。


みんなが母子ともに健康に
そしてその家族が幸せに
出産が迎えられますように。


ここ数日の昼間のお供は
村上春樹「遠い太鼓」(旅行記)です。

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nanaibashi at 09:20│Comments(0)けんこうかんけい 

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