July 15, 2022
地政学という学問
ロシアのウクライナ侵攻が始まって
まもなく5か月になろうとしています。
長らく内向きな生活を送っていたので
国際情勢にとんと疎くなってしまって
開戦当初はぼんやりと、ワイドショーで
遠い国の惨事だという認識だったのですが
「プーチン大統領の暴挙」
という描かれ方をしている
これ本当なんだろうか。
そういう理解の仕方で本当に正しいのだろうか?
という疑問が大きくなってきて
インターナショナルな視点をもった友人に
意見をうかがってみたりしていたのですが
そんな折、贔屓にしている「コテンラジオ」で
この事態の背景を説明していくれる特番がありました。
コテンラジオこちらです。歴史キュレーション番組。
Official Web Site
Youtube Channel
中毒性がありますのでお気を付けください。
知的好奇心高めの方におすすめです。
そこで教えてもらった概念が、地政学(geopolitics)です。
19世紀からあった学問だそうなのですが
この世界の国際関係…国の挙動というのは
その国がおかれている「地理的な位置」から
ある程度、論理的な説明をすることができて
近代以降の紛争や戦争、また同盟関係などは
多かれ少なかれ皆この地政学に基づいて行われている…
というものです。都市伝説の類ではなく。
そうなのですよ…
この説明が欲しかったのですよ…
面白くて、この二冊の本よみました。
一冊目「13歳からの地政学」
入門書として、非常に読みやすかった。
世界は、大陸中心に拠点を持つ「ランドパワー」の国と
海に面し海上交易に重きを置く「シーパワー」の国。
この2種類に大別できる。
そしてこの2種類は、活動を活発化させていく過程で
必ず対立が起こる。というものです。
ちなみにロシア・中国・ドイツは基本的に「ランドパワー」、
アメリカ・日本・イギリスなどは「シーパワー」の国と
されています。(鎖国時代はランドパワーだったとも。)
それからこちら。「ビジネス教養 地政学」。
そこなんですよ、「ロシアは何をしたいの?」
が知りたい…
そして非常にわかりやすく、具体的に客観的に
ロシアがウクライナを攻めている理由を分析しています。
このような歴史があり
このような不安があり
このようなニーズがあり
こことこことここは譲れないというポイントがあり
その点においては、「なるほど」と思える。
だからといって「では侵略も仕方ない」とは決して言えませんが
「あの人にも言い分があるのだな」と知っておきたかったのです。
内容を書きたいとも思うのですが、
私の言葉に変換して伝えると間違った認識が入る
可能性もあり、デリケートな問題なので、
浅い知識で語ることは控えます。
ぜひ本をお求めください
もちろん、「地政学」も考え方の一つとしてあるだけで
本当に何をしたいのかが分かったとは到底言えませんが
「プーチン大統領は狂人なのか?」
みたいな議論をするだけでは見えてこないものは必ずあり
それってとても短絡的で間違った方向に進みがち。
我々日本は、西側の考え方で物を見がちであること
世の中には別な考え方や自分と違う正義も存在することを
認識しながら情報を聞かないとなと思っています。
ウクライナの方々や、周辺諸国、NATO加盟国他、
脅威の下にあるたくさんの人々の
心と体の安寧が早く戻りますように祈りながら。
まもなく5か月になろうとしています。
長らく内向きな生活を送っていたので
国際情勢にとんと疎くなってしまって
開戦当初はぼんやりと、ワイドショーで
遠い国の惨事だという認識だったのですが
「プーチン大統領の暴挙」
という描かれ方をしている
これ本当なんだろうか。
そういう理解の仕方で本当に正しいのだろうか?
という疑問が大きくなってきて
インターナショナルな視点をもった友人に
意見をうかがってみたりしていたのですが
そんな折、贔屓にしている「コテンラジオ」で
この事態の背景を説明していくれる特番がありました。
コテンラジオこちらです。歴史キュレーション番組。
Official Web Site
Youtube Channel
中毒性がありますのでお気を付けください。
知的好奇心高めの方におすすめです。
そこで教えてもらった概念が、地政学(geopolitics)です。
19世紀からあった学問だそうなのですが
この世界の国際関係…国の挙動というのは
その国がおかれている「地理的な位置」から
ある程度、論理的な説明をすることができて
近代以降の紛争や戦争、また同盟関係などは
多かれ少なかれ皆この地政学に基づいて行われている…
というものです。都市伝説の類ではなく。
そうなのですよ…
この説明が欲しかったのですよ…
面白くて、この二冊の本よみました。
一冊目「13歳からの地政学」
入門書として、非常に読みやすかった。
世界は、大陸中心に拠点を持つ「ランドパワー」の国と
海に面し海上交易に重きを置く「シーパワー」の国。
この2種類に大別できる。
そしてこの2種類は、活動を活発化させていく過程で
必ず対立が起こる。というものです。
ちなみにロシア・中国・ドイツは基本的に「ランドパワー」、
アメリカ・日本・イギリスなどは「シーパワー」の国と
されています。(鎖国時代はランドパワーだったとも。)
それからこちら。「ビジネス教養 地政学」。
そこなんですよ、「ロシアは何をしたいの?」
が知りたい…
そして非常にわかりやすく、具体的に客観的に
ロシアがウクライナを攻めている理由を分析しています。
このような歴史があり
このような不安があり
このようなニーズがあり
こことこことここは譲れないというポイントがあり
その点においては、「なるほど」と思える。
だからといって「では侵略も仕方ない」とは決して言えませんが
「あの人にも言い分があるのだな」と知っておきたかったのです。
内容を書きたいとも思うのですが、
私の言葉に変換して伝えると間違った認識が入る
可能性もあり、デリケートな問題なので、
浅い知識で語ることは控えます。
ぜひ本をお求めください
もちろん、「地政学」も考え方の一つとしてあるだけで
本当に何をしたいのかが分かったとは到底言えませんが
「プーチン大統領は狂人なのか?」
みたいな議論をするだけでは見えてこないものは必ずあり
それってとても短絡的で間違った方向に進みがち。
我々日本は、西側の考え方で物を見がちであること
世の中には別な考え方や自分と違う正義も存在することを
認識しながら情報を聞かないとなと思っています。
ウクライナの方々や、周辺諸国、NATO加盟国他、
脅威の下にあるたくさんの人々の
心と体の安寧が早く戻りますように祈りながら。
nanaibashi at 12:40│Comments(0)