September 13, 2022
道におばあちゃんが倒れている場合
「戦没者を偲ぶ」というタイトルで
記事を書きかけでしたが
また書き終わらないうちに
忙しくなって放置してしまいました。
8月10日、新潟市では最も多くの戦死者を
出したという日に慰霊に出向きました…
の続きを書くにも間が抜けたタイミングなので
記事はやめておきます。また、いつか。
で
道に、おばあちゃんが倒れているのに
出くわしたんですよ。
雨の中。
私は子供2人を連れて小雨の中、
少し離れた住宅街を探検中でした。
ふと見ると大学生らしきお兄さん達が
4人ほど道に集まっていて
その足元には何とおばあちゃんが
うつ伏せに倒れておるのです。
こ、これは…事件?、
いや、大学生たちは見るからに好青年で
まさか事件とは思いませんでしたが
素通りもできず声をかけてみることに。
私「どうしたんですか?」
大学生1「おばあさんが倒れているのを
見つけたので、救急車を呼んでいます」
なるほど…救急車が来てくれるなら
これ以上わたしの出る幕は無いか。
いや待て。
おばあちゃんはうつ伏せなんだけど
倒れ方が悪かったのか、片方の腕が
変な方向に捻れちゃってて苦しそう。
顔を地面に押しつけて眼鏡もズレている。
救急車を待つにしても、この体勢では
苦しいだろうし、仰向けにしてはどうか。
たしか救命救急の講習の時に
(多分自動車学校で)圧迫がなければ
仰向けにして気道確保、と習ったような。
いや待て。
その前に「だいじょぶですかー」
「聞こえますかー」だったような。
おばあちゃんの顔をみると、
目はパッチリ開いていて
意識はある様子。
90歳くらいかな。
何はともあれ話しかけてみることに。
「おばあちゃん、聞こえますかー」
すると弱々しく頷くおばあちゃん。
コミュニケーション可能!
「家は近いんですか」
頷くおばあちゃん。
「どの家ですか?」
道を挟んで目の前の家を弱々しく
指さすでは無いか!
「ここ?!ここなの?!
苗字なんですか?!」
そこで、大学生1のお兄さんと
向かいの家の戸を開けてよんでみた。
が、返事無し。一人暮らしなんだろうか。
またおばあちゃんの傍らに戻り
「おばあちゃん、立てそうですか?」
頷くおばあちゃん。
そこで大学生2のお兄さんと
両脇から体を支えて
まずは膝を曲げてもらい四つん這いに、
それからゆっくり立たせてみた。
立とうとする!
杖を拾って持たせてあげれば
何とかこれでゆっくり家まで…
と、なんと、おばあちゃん。
杖を地面につかずに浮かせた状態で
すたすた歩いて家へ向かうではないか。
元気なんかい…
歩けるんかい…
杖すら要らないんかい…
とあの場の全員が思ったに違いない。
つまり少々脚の悪い、
おそらく認知症の傾向があるおばあちゃんは
自分の家の前でバランスを崩して転び、
足や手が曲げられなくてどうにも
体勢を立て直せなくなり気が動転し
茫然自失していたのである。
救急車はキャンセル。
救急隊からは、
「本人が要らないという意思表示を
したら行かないことにする」
との事だったので再度おばあちゃんの
家へ。
弱々しいが
「お手数おかけしました」
などと言っている。
これにて、一件落着。
今回思ったのはですね。。
「分断」がある、ということです。
あの好青年大学生4人が
倒れているおばあちゃんを見て
コミュニケーション取れることに
気づかず救急車を呼ぶ以外の対応が
出来なかった、というのが気になります。
救急車を呼んだこと自体は
間違っていないのかもしれない。
本当に具合が悪ければスピードが大切です。
なぜ彼らに、声かけが出来なかったのか。
それはおそらく、超高齢者に
慣れていなかったからだと思います。
100歳に近いようなヨボヨボ(失礼)の
おじいちゃん、おばあちゃんって、
私はたくさん関わって見てきたから
全然何ともないけど、
近くで見たり話したり触ったり
したことが無い人には、怖いと思う。
どこをどう触ったらいいんだ?
骨おれるのではないか?
なんて声かけたらいいんだ?
言葉通じなかったらどうする?
怖い!
って思ったんだと思う。
ちょうど生まれたての赤ちゃんの
扱いがよく分からないのと同じで
一度体験して仕舞えば全然おっかなくない。
身体は骨と皮で震えててもしなやかで強く
痴呆があっても全然意思疎通可能なもの。
日本ってこんなに高齢化社会なのに
超高齢者に接さない人は
まったく接さないんだなと思った。
それが彼らに対する理解を止めている。
「分断」の構図だ。
我々はこの超高齢者が大半を占めるような
そんな時代に向かっている。
分断をしたままでは良くない、と思う。
それを学んだ雨の日の散歩でした。
原体験として持ててたら一番いいよね。
ヨボヨボ慣れしているうちの姉妹は
おばあちゃんとの別れぎわ
「身体たいせつにするんだよ!
おばあちゃん!」などと誰よりも
気の利いた一言を放っていました。
幼稚園あたりで
高齢者施設に社会科見学義務化、
うん、
これ良いかもしれない。
※ハロウィンの食玩ほしくて一個買っていいといったら
絵に描いたようなポーズで悩み始めた姉妹
※買いました。紐を縫い付けてポシェットに。
記事を書きかけでしたが
また書き終わらないうちに
忙しくなって放置してしまいました。
8月10日、新潟市では最も多くの戦死者を
出したという日に慰霊に出向きました…
の続きを書くにも間が抜けたタイミングなので
記事はやめておきます。また、いつか。
で
道に、おばあちゃんが倒れているのに
出くわしたんですよ。
雨の中。
私は子供2人を連れて小雨の中、
少し離れた住宅街を探検中でした。
ふと見ると大学生らしきお兄さん達が
4人ほど道に集まっていて
その足元には何とおばあちゃんが
うつ伏せに倒れておるのです。
こ、これは…事件?、
いや、大学生たちは見るからに好青年で
まさか事件とは思いませんでしたが
素通りもできず声をかけてみることに。
私「どうしたんですか?」
大学生1「おばあさんが倒れているのを
見つけたので、救急車を呼んでいます」
なるほど…救急車が来てくれるなら
これ以上わたしの出る幕は無いか。
いや待て。
おばあちゃんはうつ伏せなんだけど
倒れ方が悪かったのか、片方の腕が
変な方向に捻れちゃってて苦しそう。
顔を地面に押しつけて眼鏡もズレている。
救急車を待つにしても、この体勢では
苦しいだろうし、仰向けにしてはどうか。
たしか救命救急の講習の時に
(多分自動車学校で)圧迫がなければ
仰向けにして気道確保、と習ったような。
いや待て。
その前に「だいじょぶですかー」
「聞こえますかー」だったような。
おばあちゃんの顔をみると、
目はパッチリ開いていて
意識はある様子。
90歳くらいかな。
何はともあれ話しかけてみることに。
「おばあちゃん、聞こえますかー」
すると弱々しく頷くおばあちゃん。
コミュニケーション可能!
「家は近いんですか」
頷くおばあちゃん。
「どの家ですか?」
道を挟んで目の前の家を弱々しく
指さすでは無いか!
「ここ?!ここなの?!
苗字なんですか?!」
そこで、大学生1のお兄さんと
向かいの家の戸を開けてよんでみた。
が、返事無し。一人暮らしなんだろうか。
またおばあちゃんの傍らに戻り
「おばあちゃん、立てそうですか?」
頷くおばあちゃん。
そこで大学生2のお兄さんと
両脇から体を支えて
まずは膝を曲げてもらい四つん這いに、
それからゆっくり立たせてみた。
立とうとする!
杖を拾って持たせてあげれば
何とかこれでゆっくり家まで…
と、なんと、おばあちゃん。
杖を地面につかずに浮かせた状態で
すたすた歩いて家へ向かうではないか。
元気なんかい…
歩けるんかい…
杖すら要らないんかい…
とあの場の全員が思ったに違いない。
つまり少々脚の悪い、
おそらく認知症の傾向があるおばあちゃんは
自分の家の前でバランスを崩して転び、
足や手が曲げられなくてどうにも
体勢を立て直せなくなり気が動転し
茫然自失していたのである。
救急車はキャンセル。
救急隊からは、
「本人が要らないという意思表示を
したら行かないことにする」
との事だったので再度おばあちゃんの
家へ。
弱々しいが
「お手数おかけしました」
などと言っている。
これにて、一件落着。
今回思ったのはですね。。
「分断」がある、ということです。
あの好青年大学生4人が
倒れているおばあちゃんを見て
コミュニケーション取れることに
気づかず救急車を呼ぶ以外の対応が
出来なかった、というのが気になります。
救急車を呼んだこと自体は
間違っていないのかもしれない。
本当に具合が悪ければスピードが大切です。
なぜ彼らに、声かけが出来なかったのか。
それはおそらく、超高齢者に
慣れていなかったからだと思います。
100歳に近いようなヨボヨボ(失礼)の
おじいちゃん、おばあちゃんって、
私はたくさん関わって見てきたから
全然何ともないけど、
近くで見たり話したり触ったり
したことが無い人には、怖いと思う。
どこをどう触ったらいいんだ?
骨おれるのではないか?
なんて声かけたらいいんだ?
言葉通じなかったらどうする?
怖い!
って思ったんだと思う。
ちょうど生まれたての赤ちゃんの
扱いがよく分からないのと同じで
一度体験して仕舞えば全然おっかなくない。
身体は骨と皮で震えててもしなやかで強く
痴呆があっても全然意思疎通可能なもの。
日本ってこんなに高齢化社会なのに
超高齢者に接さない人は
まったく接さないんだなと思った。
それが彼らに対する理解を止めている。
「分断」の構図だ。
我々はこの超高齢者が大半を占めるような
そんな時代に向かっている。
分断をしたままでは良くない、と思う。
それを学んだ雨の日の散歩でした。
原体験として持ててたら一番いいよね。
ヨボヨボ慣れしているうちの姉妹は
おばあちゃんとの別れぎわ
「身体たいせつにするんだよ!
おばあちゃん!」などと誰よりも
気の利いた一言を放っていました。
幼稚園あたりで
高齢者施設に社会科見学義務化、
うん、
これ良いかもしれない。
※ハロウィンの食玩ほしくて一個買っていいといったら
絵に描いたようなポーズで悩み始めた姉妹
※買いました。紐を縫い付けてポシェットに。
nanaibashi at 06:19│Comments(3)│つれづれかんけい
この記事へのコメント
1. Posted by 元総務課長 September 14, 2022 16:10
良い事をして下さったのと面白い気付きでした。私は老齢の親と同居していないので、分かったつもりでもその学生と同じかな。でも今はZ世代とそれに近い世代とのコミュニケーションが問題です。最近流行りの1on1が奨励されていますから。
2. Posted by naco October 19, 2022 09:21
おお、課長様を放置するなんて。。
大変失礼もうしあげました。
Z世代…
価値観がまるで違う。。
「おばさんが子供の頃はね…」という
昔話が何の意味もないっという経験が
多々あります。
でもついて行かねばっと頑張っています!
社会を回して行くのは彼らなので。
柔軟に、頑張りましょう( ;∀;)
大変失礼もうしあげました。
Z世代…
価値観がまるで違う。。
「おばさんが子供の頃はね…」という
昔話が何の意味もないっという経験が
多々あります。
でもついて行かねばっと頑張っています!
社会を回して行くのは彼らなので。
柔軟に、頑張りましょう( ;∀;)
3. Posted by naco October 19, 2022 09:22
あれっ よく見たら
元?
元?